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R&R Agency:File01:春の肖像
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● 調査開始
画家、深見 遙幻のアトリエ兼別荘であった遙幻庵には、五つの部屋がある。
一階にあるのがアトリエ、居間、食堂。
二階には、寝室と子ども部屋がある。
アトリエは屋敷の東側にあり、ひときわ広く、天井も高く作られている。
二階の寝室と子ども部屋はアトリエ部分には掛からず、ちょうど居間と食堂の上に位置していた。
各部屋は廊下で繋がれている。食堂を出てすぐのところに階段があって、一階と二階を行き来できる。
屋敷と呼ぶには小ぶりだが、建てられた当時は近隣では珍しいほど贅を尽くした別荘だったろう。
しかし今やそれも見る影無く。
長い年月の間に降り積もった埃で床は白くくすみ、破れた窓から吹きこんだ木の葉や小枝が散らばり、誰かが肝試しに来た際に残して行ったのであろう空缶までもが転がっているような有様で、皆は土足のまま屋敷に踏み入らざるを得なかった。
簡単にあたりを掃き清めたのち、食堂に調査の拠点が設けられた。
これは鞠の「この部屋が一番怖くない」という意見を聞き入れたからでもあった。
食堂にはもともとダイニングテーブルと椅子があった。そこに梨香やアメが運び込んだパソコンや機材を並べる。居間からはソファと、高級そうな木のテーブルが持ちこまれた。こうして小一時間ほどかけて、ある程度の人数が集まって話し合える状態を作り上げると、新也が屋敷の図面を出し長テーブルの上に広げた。
「頼まれていたものだ」
新也が梨香を見遣ると、梨香は
新井 すばる
を呼び寄せる。もとは彼の頼みだったのだ。
図面は古いもので、皺や縒れの入った青焼だ。
すばるはその青焼を食い入るように見つめる。
「これ、借りてもいいかい。降霊会までには時間があるし一通り遥幻庵を調べてみたいんだ。屋敷の作りは青焼とも一致してるみたいだけど、もしかしたら隠し部屋があるかもしれないしね」
すばるはトレードマークの竹輪を探偵のパイプよろしく口に咥え、ニカッと笑みを作ってみせる。
「構わない。ただし大事にしてくれよ」
と新也は青焼をすばるに預けた。
すばるはふと、ソファに身を埋めている鞠の顔がこわばっていることに気づいた。
「やあ。ボクはすばる。よろしくね。霊の出る噂の部屋とかどうだい? 変わったところとかあった?」
すばるは鞠に軽いウィンクを送る。
そういうことに慣れていないのか、鞠は戸惑ったような視線を新也に向けた。
話しておあげ、と新也が促す。
「……この家は、怖いものがいます」
鞠は蚊の鳴くような声で言った。
事前に噂を整理してきた
芹沢 梨樹
が、手帳を開いて話に加わる。
「幽霊出現の詳しい法則性が分かればと思って調べて来たんだけど、この家には男の幽霊と女の幽霊の二種類の目撃例があるようだ。男の方はおもにアトリエで目撃されていて、時間も午后とか黄昏時とか、日のあるうちが多い。女の方は夜だな。こちらは屋敷内、ということで部屋は特定されないようだ」
「ってことは幽霊はふたり?」
すばるが首を傾げる。鞠はぎゅっと着物の袖を握り、かすかに頷いた。
「たぶん……。男の人は……話せそう。……もう一人の方が強くて怖い……」
「アトリエに出る男性って……やっぱり深見 遥幻なのか?」
梨樹が尋ねるも、鞠はゆるゆると首を振るばかり。そこまでは分からないらしい。
梨樹は絵画に興味がある。深見遥幻は知ってるし、画集も見た。彼が得意とするのは水彩画のような淡い色合いの油彩で、モネの絵にすこし雰囲気が似ている。風景画よりも人物、とくに女性を描いたものが素晴らしい。
もし、男の幽霊が深見 遥幻その人であるなら、幽霊でも構わない、会いたい。
彼の幻の絵があるなら見たい。
「ひとまずアトリエを調べるか」
梨樹は手帳と画集を手に立ちあがった。
「探索開始というわけだね」
すばるも青焼に加えて天眼鏡と巻き尺を手に、張り切った様子で二階に向かう。
他のみんなも、陽のあるうちに調査しようと、それぞれ屋敷のあちこちに散る。
けっきょく食堂に残ったのは
九杜 アメ
と梨香、新也の三人だった。
アメは、機材の設置の続きをしながら、雑談のつもりで新也に話しかけた。
「最近、顧客の一人から熱心に語られた『深見遥幻』の名に興味を惹かれて来てみたんだけどさ。幽霊ってどんなものなんだろう。うちの実家の蔵とか別荘にも出るらしいけど、私はまだ幽霊って見た事ないんだよね」
新也は手にした資料から顔も上げずに答える。
「それは幸いなことだな。たいがいロクなことがない」
「ねえ。何故ワケアリ物件専門なんてリスキーな事やってるの? 何か事情でも?」
「私に暗い過去のようなものを期待しているのかな。女は男の暗い過去に惚れるというしな」
ばかじゃないの、というような梨香の冷たい視線に気づき、新也はひとつ咳払いする。
「求める人がいて、それに応えることができ、そこに報酬が発生すれば仕事になる。リスキーというが、これは存外うまい仕事なんだよ、お嬢さん」
お嬢さんというにはトウの立った年頃のアメは、紅を差した薄い唇を愉快そうに引いて、僅かに目を瞠る。
梨香が新也の話に補足する。
「宮辻不動産はその道じゃちょっとは名の知れた不動産屋なのよ。春子さんも最初は地元の不動産屋を通して屋敷を売ろうとしたらしいんだけど、幽霊屋敷の噂はこの辺では有名で、買い手がつかなかったらしくてね。回り回って宮辻が請け負うことになったのね。こういう物件はどこでも扱えるってわけじゃないから」
「私はどうもそういう星回りなんだろう。昔から縁があって今やこれが専門みたいになってしまった」
「うちと宮辻は今日のところは協力関係よ。あんまり気持ちのいい男じゃないけど許してあげて」
梨香が真顔で言うと、新也は「ひどいな」と言って笑った。
イエスボス、と肩を竦め、アメは別の質問をする。
「ところで、毬ちゃんて実は娘さん?」
これには新也も、そして梨香も目を丸くした。
「ハハハッ。あんなに大きな娘がいるように見えるかい? 心外だな。もちろん違うとも」
「じゃあさ」
アメはあたりに鞠がいないのを確認してから小声で訊いた。
「こういう事聞いて良いか分からないけど彼女も”ワケアリ”なのかい?」
「ワケアリ――そりゃあそうだろう。霊媒師なんてものはなにかしらワケアリさ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月27日
参加申し込みの期限
2016年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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