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桜 月
がそのポスターを目にしたのは、全くの偶然だった。
「月見か、こんな寒い日に面白い事を考える人がいるんだな」
笑いがこみ上げて、くすりと笑う。
「参加してみようかな。場所は、っと。旧市街か……ちょっと遠いけど、行けない距離でもないか」
日が落ちてからの散歩は、シーサイドタウン辺りまでが行動範囲だった。でもたまにはそれを変えて、旧市街まで足を延ばしてみてもいい。
「ああ。確かに今日もいい天気だ、月がハッキリと見えるよ」
空を仰いで、月は言った。
この雑貨店に入ったことはないが、噂には聞いている。店の入り口をくぐった月を出迎えたのは、黒衣の女性だった。
「いらっしゃいませ」
(彼女のこの服装は好みなのだろうか? それとも特別な意味があるのかな?)
ふと思ったが、出会ったばかりでいきなりそう尋ねるのもはばかられる。
「こんばんは、誘い文句に惹かれて参加させてもらうよ」
案内された裏庭で、紅茶を飲みながら月を眺めた。クッキーやタルトをつまみつつ、同じテーブルの密架に店のことを訊いているうち、ここには従業員がいることを知った。
「へえ。寝子高生なのか」
「ええ。彼はクリエイターでもあるの。店の一角で彼の商品を販売してもいるわ」
そう言って、密架はタートルネックの下から銀鎖を引っ張り出した。そしてその先にある、ガラスのペンダントトップを手のひらに乗せて見せる。
「シーグラスというの。これも彼がつくった物なのよ」
シーグラスは、海辺に漂着したガラスのことを言う。海で流れているうちに研磨され、角が取れて丸くなる。これはその表面にアクリル絵の具で紺と深緑を背景に描かれたサマードレス姿の女性の肖像だった。今よりかなり若い、おそらく大学生くらいのときの密架だ。きっと写真でも見て描いたに違いない。
しかし月はそのことより、出来栄えに目を奪われた。
(いい腕前だな)
巻きつけられた銀線の描いた繊細な模様もみごとだ。
これをつくった
中山 喬
という人物にがぜん興味が沸いてきて、居場所を教えてもらった月は、さっそく彼の製作室へと向かった。
(あそこかな?)
階段を上がった月は、光の漏れているドアを見てそう見当をつけた。ドアに鍵はかかっておらず、ドアノブはほとんど音らしい音もたてずに回る。
こじんまりとした部屋だった。壁の棚は道具や材料、参考書で埋まり、作業用テーブルは1つしかない。
そんな部屋だから、気づくなというのが無理な話だ。喬は月がドアをくぐる前からドアの方を向いていて、無言で見つめていた。
彼はもともと目つきが悪い。口も悪い。
『だからといって、怒っていたり不機嫌だということではないのよ』
と、密架に前もって言われていた。ただちょっと、乱暴なだけだと。
(でも、どうやらそれだけじゃないみたいだな)
どう見ても、月がここに現れたことをうさんくさがっている。いかにも招かれざる客が来た、という表情に、月は少しプレッシャーのようなものを感じた。しかしこの程度、なんてことはない。軽く肩をすくめて、月は堂々中に入っていき、テーブルに手をついた。
「中山先輩こんばんは、少しお時間いいですか?」
そして返事が返るのも待たずに前に座る。どうせ返ってこないと踏んだとおり、喬は口を開く素振りも見せなかった。
こういう手合いはヘタに遠慮なんかせず、どんどんいった方がいいのだ。
「はじめまして。私は桜 月。寝子高1年7組所属。将来は服のデザイナーになりたいと考えてて、今はその修行中ってとこかな」
「……茶会に来たんじゃねぇのか?」
「たしかにそれが当初の目的だったんですけどね。先輩の作品を見せてもらって、興味が沸いたんです。
先輩は作品に自分の何を込めたのかな、と。こういった話をできる人はあまりいませんし。
趣味ですか? ひまつぶしですか? それとも自己の表現ですか?」
例えば、と月は自分のスケッチブックを持ち上げて見せる。
「この1枚の紙に描くひとそろいの衣装、それは私の中から生まれた何かを籠めている。それはほかのだれにも真似のできない私だけの物、つまり私自身とも言えよう。
――うん、あえて言おう。私がデザインした衣装の1つ1つが私だ。それを形にするために私はデザインを描き続けている……きみはどうなんだい?」
がらりと口調が変わっていた。そして無言で返答を促してくる月に、喬が目をすがめたとき。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月01日
参加申し込みの期限
2016年03月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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