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月見のお茶会
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「……ったく。なんでこんなくっそ寒い日に、月見なんだよ」
ぶつぶつ。ぶつぶつ。
中山 喬
はぼやきながら裏庭の隅に重ねられていたテーブルの上からイスをどけて引き出す。
「夜は今以上に冷えるんだぞ。分かってるのか? 密架!」
「ええ、よぉく。その言葉はもう何度も聞かされましたし」
裏庭に続くテラスのウッドデッキに立って、その様子を見守りながら
密架
はちょっと飽きた口調で応じる。その態度にむっときた喬が何か言い返そうとしたときだ。
からんころん。
店のドアチャイムの鳴る音がした。
「はぁい」
声を発して店の者がいることを知らせた密架が回れ右をして店の方へ向かう。来客は
市橋 誉
だった。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
にこやかに出迎えてくれた密架に誉は軽くあいさつをして、昼間ポスターを見かけてお茶会へ来たことを話すとカバンのなかから取り出した箱を差し出す。
中身は、ひと目で手づくりと分かるクッキーだった。
「この間はお世話になりました。とても楽しい一時でした」
「まあ、ありがとう。とてもおいしそうだわ。きっと、きょう来る皆さんも喜んでくださるわね。
今、ちょうど喬が席を用意しているところなの。もう少し待ってくれる?」
「あ、俺手伝いますよ」
そのために、まだ早い時刻と知りながら来店したのだ。
「料理は得意だし、テーブルセッティングなんかも得意ですから、手伝わせてください」
「そう? ありがとう。じゃあお言葉に甘えさせてもらうわね。
わたしはいいから、喬の方を手伝ってあげてちょうだい」
密架は誉の申し出にうれしそうにほほ笑むと、裏庭へ彼を案内した。
「喬ー、学校のお友達が来てくれたわよー」
セッティングをしている喬に、まるで二階の子どもに声をかける母親のように呼びかける。喬はイスをテーブルの下に入れていた手を止めて、振り返った。
見るからに嫌そうな表情をしてにらんでいる様子に、誉はなんと反応していいものかとまどう。密架は「じゃああとはふたりだけでどうぞ」と言わんばかりに笑顔で去ったが、誉は少々気まずかった。
あんな不機嫌そうな彼と残されて、どうしたものか……しかし思えば前のときも、機嫌の良さそうな姿など見なかった。それでも彼は親切だった、と思って近づく。
「こんにちは、中山先輩。セッティング、手伝います」
「……おまえも来たのか。寒いのに外で茶を飲もうなんて、物好きだな」
(先輩は賛成じゃないのかな?)
「密架さんは楽しそうですよ」
とまどいを隠しつつ言う。
「あいつも物好きなんだ」
肩をすくめて密架の消えたテラスの方を見る喬は、ふと気付いたように誉を見た。
「あと、その『先輩』ってのやめろ」
「え? でも――」
「おれは転校して来ただけだ。その意味でいやぁおまえの方が先輩だろ。先に生まれたってだけで言われんのは好かねえ」
誉は内心まごついた。そう深い意味を込めて使ったわけではないのだが。
かといって下の名前で呼ぶような関係でもまだないし。
「じゃあ、中山さん」
「それでいい」と言うようにうなずくと、喬は庭の隅の方に寄せられたアイアンテーブルに向かって歩いていく。テーブルに手をかけ、振り返った。
「どうした? 手伝うんだろ」
「あ、はい」
誉は駆け寄った。
「これで最後ですか?」
「ああ」
庭に配置されたイスとテーブルを見て、喬は答えた。まだテーブルの上にはクロスも何も張られていないが、それは密架なり、ほかの者がするだろう。
「あとは密架の方を手伝ってやれ」
やれやれ、やっと終わった、とため息をついて喬はテラスを上がり、室内へ入る。そのまま2階へ上がりかけた喬を見て、誉が呼び止めた。
「中山さん? 中山さんはしないんですか?」
「しない。やりかけの事もあるし。あとはおまえたちでできるだろ」
その口ぶりに、誉は少し考えて口を開く。
「でも、お茶会には参加するんですよね?」
「いや。おれは不参加だ」
返された言葉はあっさりとしたものだった。
やっぱり、と思う。スノードームのときからして、そうじゃないかとは思っていた。だけどせっかくのお茶会なんだし、参加してほしい。誉は再度声をかけようとしたのだが。
「騒がしいのは苦手なんだ」
そう言われて、何も言えなくなってしまった。
参加してもらえるとうれしいけど、嫌なことを無理強いをするのは……。
「あ、そうだ。ちょっと待ってください」
何か思いついた様子でキッチンのある部屋を探して入ると、誉はクッキーの乗った皿と紅茶の入ったカップの乗ったトレイを手に戻ってきた。
「これだけでも持って行ってください。――ああ、それから」
無言で受け取ろうと手を伸ばしてきた喬を見上げて言う。
「この間はスノードームづくりを手伝ってくださって、ありがとうございました。とても気に入って、大切に飾って眺めています」
「……そうか」
そう答えた表情が、少しだけやわらかくなった気がした。作品を話題にしたからだろうか? 階段を上がっていく背中に向かい、誉はあわてて付け加える。
「よかったらまた今度、作品を見せてください」
返事はなかった。トレイを持っていない片手をひらひらさせただけだ。どうとでもとれる行為だが。
「断られなかったということは、かまわないってことだよな」
誉はそう解釈することにして、キッチンへ戻って行った。
「密架さん、手伝います。何をしましょうか」
キッチンには密架のほかにもエプロンをした
御巫 時子
や
城山 水樹
たちがいて、一斉に入ってきた誉を振り返った。誉が外のセッティングをしている間に到着したのだろう。お菓子の甘い香りが漂っている。
「そうね。ここは手が足りているから……」密架は棚の横にあるミニテーブルに視線を投げる。「それをお願いできるかしら」
ミニテーブルには折りたたまれたテーブルクロスと紙ナプキン、そして手づくりと分かるひざ掛けがあった。
「分かりました」
誉はそれらを手に、裏庭へと戻っていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月01日
参加申し込みの期限
2016年03月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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