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月見のお茶会
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冬休み。旧市街を歩いていた
呉井 陽太
は、ふと目についた路地奥に気になる外観をした店をみつけた。
黒鉄でできた柵や張り出し窓といった、クラシカルな雰囲気。両脇の外灯も黒鉄と青銅でできていて、『memoria』との店名が打ち出された吊看板が下がっている。
「おー、旧市街にこんなお店があるなんて知らなかったなぁ」
好奇心からショーウィンドウから中を覗き込もうとして、貼られたポスターが目に入る。
『月見のお茶会 ~きっとあしたも晴れるから。一緒にお月さまを見ましょう~』
「ほえー。お茶会」
12月も下旬の冬に? しかも夜?
(なんか、ユニークじゃん)
そう思ったら、なんだかわくわくしてきた。
「朱乃ちゃん、こーいうの好きかなぁ?」
思い立ったが吉日だ。ちょっと誘ってみよう。
陽太はスマホを取り出した。
「え? はい、空いてますが……夜? 月見、ですか……?」
通話を切ったあとも、
白草 朱乃
は胸のわくわくが止まらなかった。
月見のお茶会だなんてきれい。そんなのがあったなんて、知らなかった。
あとで知ったら残念に思うところだったに違いない。
だから身支度をして、当日迎えに来てくれた陽太を出迎えたとき、真っ先にその気持ちを伝えた。
「呉井先輩、今宵はお誘いいただいて感謝ですの」
「うんにゃあ。それより朱乃ちゃん、防寒対策は大丈夫? 最近めっきり冷え込んで、寒いからねぃ」
「はい。大丈夫です。ありがとうございます、えへへ」
照れ隠しに小さく笑う朱乃の顔の両横で、フリル付のリボンで結ばれた小さな三つ編みが揺れる。
行き道でも陽太は紳士ぶりを発揮した。
きょうは満月であかりはいらないほど明るかったが、階段など段差がある所では声をかけて、手を差し出してくれる。
そんなとき、朱乃はちょっとしたお嬢さま気分を感じてむずがゆさのようなものを感じながらも、手を重ねるのだった。
昼間、爪の手入れまできっちりしておいてよかった。マニキュアは青。そこに月と歯車のネイルシールを貼っている。きっとそこに込められた思いに陽太も気づいてくれただろう。
どれだけ今夜のことを楽しみにしていたか。
あまりに楽しみすぎて、昨夜眠れなかったのは内緒だけど。でも、さっきの言葉が本当に本当だって、伝わったらうれしい。
そんなことを思いつつ、ちらちらと陽太の横顔をうかがって歩いた。
「あ、ほら。あそこだよ、朱乃ちゃん」
旧市街のとある路地までやって来て、陽太が奥を指さす。そこにはあたたかな光を投げかける店が1軒ぽつんとあった。
柵のところで座った黒猫が「ぶみー」と、ぶさいくながらも愛嬌のある顔と声で鳴く。
そのこともあいまって、妙に雰囲気のある店だ。まるで物語にでも出てきそうな。
「こんな所にお店があるなんて、全然知りませんでした」
雑貨屋さん? と、頭上で揺れる吊看板を見ながら考える。
陽太がドアを押すと、カランコロンと古風なドアチャイムの音がして、奥から黒衣のきれいな女性が出てきた。
「こんばんはー、はじめましてー」
明るくあいさつする陽太に合わせて、朱乃もぺこりと軽く頭を下げた。
「こんなすてきなパーティーを開いてくれてありがとうございます」
「おふたりとも、月見のお茶会へようこそおこしくださいました。わたしはここの店主で密架といいます。
会場までご案内しますので、ついてきてください」
「お邪魔しまっす♪ 」
密架の後ろについて、店内を歩いた。時刻としては閉店している。常夜灯のみの店内は、ひと目でアンティークと分かる小物が陳列棚に所狭しと並んでいた。壁もフリルのドレスを着たビスクドールで埋め尽くされている。なのに不思議と統一感があって、ゴチャゴチャした印象は受けない。むしろ落ち着きのある、高級店のような印象だ。
どんな物があるか、1つ1つじっくり見て回りたくなった朱乃は、自分の足が止まっていることに気付けていなかった。
「朱乃ちゃん?」
朱乃がついてきていないことに気付いた陽太が振り返り、名前を呼ぶ。そのことに朱乃ははっとなった。
「は、はい。ごめんなさいですっ」
また今度、ゆっくりできるときに来て見よう、と思い、あわて気味に駆け寄ろうとした朱乃は、横の階段を下りてきた人影とぶつかってしまった。
「おっと、悪い」
赤い髪を短く刈った少年が朱乃を見下ろしてぼそりと言う。
「おー、中山くん久しぶりぃ♪」
彼を見た陽太が親しげに声をかける。喬はそんな陽太をちらりと見て、無言で廊下を横切りとなりの部屋へ入って行った。
滅茶苦茶不愛想な人、と朱乃は思う。「悪い」と言ってくれたし、悪い人ではないだろうけど、ちょっと怖いかも。
「呉井先輩、お知り合いですの?」
「ん? んー。知り合いってほどでもないかもだけど、この前のクリスマスパーティーに来てくれてねー。そのとき会ったんよ。ここに住んでたんだねぇ、彼」
「ええ。よく働いてくれて、とても助かっているの。あのとおり愛想のない子だけれど、実はとっても優しい子なのよ」
にこにこと笑顔で言うと、密架は振り向いた陽太に礼を言った。
「パーティーのときはありがとうございました。あの子が持ち返ったお菓子、おいしくいただきました」
「あ、いえ……」
「きょうはわたしがもてなす側ですね。ぜひゆっくり、楽しんで行ってください」
密架はテラスに通じるドアを開けて、ふたりをみんなのいる裏庭へと招き入れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月01日
参加申し込みの期限
2016年03月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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