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迷惑な客の多い料理店
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●
日が沈み、日が昇り、また日が沈み始めようとする頃。
昼時は盛況だったらしく、トラットリア・ミチーノはどことなく明るく見えた。今はランチタイムが終わり、ディナータイムに向けて準備をするアイドルタイムで客は少ない。
「いらっしゃい。来てくれたのね」
店に入った拓郎、修、ねむるの三人を最初に迎えたのは、ウェイトレスとして手伝いに来ていたアリサだった。衛生面を考慮したのか、いつもは流しているロングの黒髪を結い上げた彼女は常とは違った妖艶さがある。
メニューブックを持ったアリサに誘導されて、三人は入口に一番近い席に座る。
「あともうちょっとで時間だけど、ゆっくりしていってね」
客席に通された三人にメニューを渡し、そのままアリサは引っ込んでいく。そしてそれと入れ違いにお冷を運んできたのは――。
「トラットリア・ミチーノへようこそ、お客様。ご注文はお決まりですか?」
心地良いとさえ言えるほどの見事なバリトンボイス。
「ええ……?」
三人の内の誰かが困惑するように声を上げた。それもそのはず、バリトンボイスの主はウェイター服をきっちりと身に着けた、蛇那伊だったのだ。
普段とのギャップに驚きつつも三人で適当な注文を済ませると、注文を復唱して一礼し、蛇那伊は下がっていった。紳士とも言うべき接客姿勢であった。
それから程なくして注文の料理が来て、三人はイタリアンに舌鼓を打ちながら待機していた。
水樹の宣伝の甲斐あってか、客はちらほらとではあるが来ていた。紳士的な蛇那伊に、ガールズバーでの接客経験のあるアリサ。そのアリサに負けていられないとばかりに仕事に励む水樹。全てはうまくいっていた。
「……申し訳ありません、お客様。お通しすることはできません」
「はぁ? ちょっと意味わかんねえんだけど」
店の入口の辺りで応対するのは蛇那伊。それに対して7人の不良学生たちが詰め寄っていた。ねむるが密かに舌打ちする。どうやら昨日の恫喝で一人脱落させることはできたらしいが、さすがに恐怖の伝播まではできなかったらしい。
「出入り禁止です」
「は? 出入り禁止? 俺たちなんも悪いことしてねえんだけど?」
ギャハハと「悪いことしてたらケーサツ呼ばれるもんな」などと品の無い笑いを上げる不良たち。
「あーマジ意味わかんね。良いからさっさと座ろうぜ」
不良学生たちはねむるたちの座っている手前の入口に近い席へと向かう。……奥の方の席に行かなかったのは、以前から綺麗になった内装と先客でなんとなく雰囲気的に近寄りがたかったのだろう。
「どうも。なんの集まり?」
いつもの眠たげな目とは違った、はっきりと覚めた目で拓郎はじっと不良学生たちを見る。
「は? お前に関係あんの?」
「そうか。じゃあ好きな料理は?」
「いやだから関係ねえだろ」
「お金払わないで帰ったらしいな。金を払う価値すらないと? ならなぜ食べに来る? まずいなら自分が食うけど」
「な、なんだこいつ……」
普段の考えながらつっかえつっかえ喋る彼にしては珍しく、不良たちを騒がせずに口先と雰囲気で圧倒する拓郎。不良たちも彼を気味悪がって少し萎縮している様子だ。
「今、君らが無事であることを神に感謝するんだな」
せせら笑うように言ったのは修だった。
「木天蓼のお前たちは知らないだろうから教えておいてやろう。実はここの店主は島の闇を仕切る四主筆の一人で、俺達はその手下だ」
「…………!?」
不良たちのまとう空気がさっと変化した。皆、わずかに顔を青くしている。
無論そのような事実は真っ赤な嘘だ。しかし拓郎が流れを作ったことで、修の迫真の演技で頭がちょっと弱い不良学生たちを騙くらかすことはとても容易になっていた。
「そ、そんなことあるかよ。あんなヤツが――」
四主筆なわけが。そう続けようとした時、その不良の目の前に小さな小石を突き付けられた。
何の変哲も無い小石。突きつけたそれを、修は拳の中に握り込む。
「ふっ――」
修が力を込めると、パキ、という音がした。そして、彼が握り込んだ手を開くと、そこには割れて粉々になった小石が。不良たちに目を剥かせるには、十分なことだった。
よく見ようと身体を乗り出す不良へと、修は全く動じずにすっと指を薙ぐ。はらり、と不良学生の服が一文字を描いて切れた。――彼のろっこん「分解」だ。
「見えなかったか? 手刀で切ったんだよ」
「そ、そんなことが――」
「できるんだよ、俺にはな。けど、この俺でも店主には勝てない。……君ら、怒らせるようなことはしてないよな?」
「――――!?」
心配げな表情をした修の名演にすっかり飲まれてしまった不良学生たちは、ぞっとした表情で震え始める。
不意に、カランコロンと出入り口のカウベルが鳴った。
「カウベルが新品に……?! 猛牛……マウンテンの忍耐がキレた証だ……!」
余人であれば「何を言っているんだ」と一笑に付すだろう修の言葉は、しかし容易に不良学生たちに受け入れられてしまう。びくりと身体を震わせた不良たちは一斉にキッチンの方へと視線を向けた。
視線の先にいたのは、息子の太一。そしてその後ろで腕を組みながら仁王立ちする店長の圭だ。
太一は持っていた金属の塊――特殊なある種の知恵の輪である――を見せつけ、それを一瞬の内に分解して見せる。「次はお前らがこうなる番だ」と示すかのように。
不良たちが完全にペースを乱していた。修の策と店長たちへの演技指導、拓郎の質問攻め、そしてみんなで作った店の雰囲気によって。
「び、ビビってんじゃねえよ!」
不良の一人が自らをも鼓舞するように吠える。そうだそうだ、と周りの仲間たちも同調するが、その声は震えている。明らかな空元気であった。
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担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月24日
参加申し込みの期限
2016年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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