this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
迷惑な客の多い料理店
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
●
「かんぱーい!!」
わぁ、と手に手にグラスやジョッキを持って、笑う人たちがいた。
不良を退治したその日の夜、トラットリア・ミチーノは急遽貸し切り状態になり、ちょっとした祝勝会のようなものを催された。
店長からは何度も頭を下げられ、感謝の言葉を伝えられ、振る舞われる自慢の料理の数々はその気持ちとして全額店長の奢りということになった。
「いや、私は偶然同席しただけですので、本当に感謝なんて……。せめてお代だけでも払わせて下さい」
客として食べに来たはずが、不良学生一人を説得した記士郎が恐縮してそう言ったが、店長は頑なに代金を受け取ることを拒んだ。
「いいえ、これは受け取れません。ただ、どうしてもと仰るのでしたら、今日の代金の代わりによければウチを贔屓にしてください」
なるほどこれは商売上手だ、と記士郎は苦笑する他なかった。
「やっぱりおいしいご飯はゆっくりと落ち着いて食べるに限るな」
「邪魔する奴もいないしからね」
リラックスした表情で料理を口に運ぶ修に、ねむるも頷きながらフォークを持つ手を止めない。
「……ところで日暮。お前、なんかやったよな?」
「さて、なんのことやら」
「8人の不良が7人に減ってたから、日暮が何かしたのかと思ったんだけど。……無茶だけはしないでくれよ」
修の言葉にねむるは肩をすくめ、ふわ、とあくびを手で隠すのだった。
「お疲れ……様です、店長」
ジュースを持って、拓郎は調理を続ける店長の元へと向かった。店長は以前の弱気な様子など嘘のように、明るい表情で実に快活に調理を進めていた。
「ああ、拓郎くんか。楽しんでくれてるかな?」
ええ、まあ。拓郎は曖昧にうなずいて、ちょっとためらうように口をつぐみ、しかし決心したように開いた。
「……なぜ、店長は……怒らなかったんですか?」
拓郎の問いに、そうだなぁ、と店長は困ったような表情を浮かべる。
「怖かったっていうのもあるんだけどね。何だかんだ言って、私も彼らに愛着のようなものがあったのかもしれない。こんな寂れた場所のトラットリアなんてなかなか人が来てくれないからね」
今にして思えば、というやつなのかもしれないけれど。そう店長は苦笑する。
「でも、君たちのおかげで警察沙汰になることなく、こうして彼らを追い払うことができた。彼らもきっと次にここに来るときには、ルールを弁えたお客さんとして来てくれるだろうさ。ありがとう」
「いや……そんな、俺は……ただ……おいしいもの、への努力を……バカにする人が、許せなかっただけですから……」
照れ隠しをするように、もぐ、と拓郎は料理を頬張る。やっぱりおいしい。拓郎の口元は、上機嫌に歪んでいた。
「おっつかれさまぁー!!」
蛇那伊、水樹、アリサの三人は際立って盛り上がっていた。それもそのはず、彼らは今日一日ずっと働き詰めだったのだから。
「それにしてもこの店、この先どうするのかしらねえ」
世話焼きな蛇那伊が漏らした疑問に、アリサは「どうって?」と返す。
「ほら、あたしとあなたで退治したはいいけど、あたしたちもずっといるわけじゃないじゃない? だからもし復讐に来られたら、なんて考えだすと……ねえ?」
ああ、確かに、とアリサは頷く。しかしそこばかりだけはどうすることもできない。アリサもフリーターとは言え勤め先がある。蛇那伊もこれでいて高校生だ。
「ああ、それなら問題ないわよ」
どうしたものかと頭を捻る二人に、あっけらかんと水樹が言い放った。
「こ・れ」
水樹がポケットから取り出して見せたのは、スイッチだった。
「……なに、それ?」
「モスキート音発生装置。理工学部にいる先輩から借りてきたの。不良たちが来たらスイッチ押せば、嫌ぁーな音が出て追っ払ってくれるってわけ」
都市とかでも実際に使われてるんですって、と水樹。これなら短期間とは言え店を守れるだろうし、守り切れれば不良たちも諦めるはずであった。
「さすがにこんな良い店が潰されちゃうのを黙って見てられないしね。常連さんももっといっぱい増えて欲しい。ここの料理、値段も手頃で本当においしいんだから……」
一口食べて、うん、おいしい、と水樹は顔を綻ばせる。
「仕事柄、ごくたまに『自分へのご褒美』的にしか通えないのが残念だけどね」
そう言って、水樹は苦笑しながら肩をすくめる。食べ過ぎるとすぐに太ってしまうから。それは読者モデルを務める水樹にとって致命的だった。ガールズバーのキャストとして勤めているアリサにしてもそれは同じことらしく、二人揃って似たような表情をしていた。
ラストオーダーの時間を過ぎても、トラットリアの電気が消えることはなかった。
けれど、翌日にはまたトラットリアは開かれるだろう。今度は、きちんとしたルールの敷かれた、気持よく料理を食べられる場所として。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
豚野郎
ファンレターはマスターページから!
平素からお世話になっております。豚野郎です。
今回はらっかみ!での初めてのリアクション執筆でしたが、緊張しながらも大変楽しく執筆させて頂きました。
この楽しさを忘れず、次のシナリオでも精進したいと考える次第であります。
ともあれ、ご参加ありがとうございました。皆様が少しでも楽しめるようなリアクションを書けていたならば、この豚野郎、至上の誉れでございます。
ぶひぃ。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
迷惑な客の多い料理店
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月24日
参加申し込みの期限
2016年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!