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【大晦日】旧市街の夜と朝
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【英二、バイト仲間と初日の出を迎える】
数時間後の寝子島漁港——。
短い時間に行って帰るのもなんだからと、ミルクホールの2階へ招かれた英二は、彼らの愛犬と一緒にここへやってきていた。
暗い中海に向かって蹲踞して揃って大きな口を開けてあくびをしているエリセイとイリヤを見て、英二はあららと苦笑した。エリセイが気だるげなのは何時ものことだが、イリヤも昨日遊び疲れてしまったのだろうか。
ポンチクに寄り添われながらイリヤの段々と沈んでいく頭が目を閉じているエリセイの膝の上に落ち、このままでは二人とも本格的に寝てしまいそうだと英二が思っていた時、突然イリヤの姿勢がまっすぐに伸びた。何事かと思ってみればなんてことはない。紅緒と陽毬、翠響が、彼女達を迎えに行っていたレナートと漁港に到着したのだ。
「イリヤ君今エリ先輩の膝で寝てたでしょ!」
「違います! 僕ちゃんと起きてます!」
「やっぱ一緒のベッドで寝てるんだ!?」
「違……、さっきはリーセのベッドで寝たけど、それは英二さんに僕のベッドを貸していたからで——」
「待って! 待ってもう一回! もう一回、男四人で朝まで何をして過ごしていたかについて詳しく聞こうかな!?」
興奮した陽毬とイリヤのやり取りを笑いながら見ていると、いつの間にか予定の時刻になっていた。本格的に新しい年がやってたのだ。
「改めてあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
英二が丁寧に頭を下げると、周囲でも初日の出を拝みにきていた人々が、同じように声をかけあっている。そんな光景をポンチクだけが、不思議そうな目で見ていた。
視線をそらしても眩しい朝の光に目を眇めていると、翠響がふいに口を開いた。
「ここで見る初日の出が好き。
待ち人が遠いところからやってくる、というのが実感できるから」
彼女の胸にあるのは、やはり恋のことだ。
(目標は……イリヤに告る)
いっそ今ここでとも考えるが、いきなり告白相手の兄二人に友人たちがいる状況はハードルが高い。だから目標にしようと、初日の出に誓っていたのだ。
「先輩たちは何か今年の抱負とかありますか?」
「静かに暮らす」
「目立たず生きる」
エリセイとレナートの不思議な回答に、英二は「なんですかそれ」と聞き返しつつも、自分の抱負を語った。
「僕は今年は頑張ってバイト代を貯めて、念願のひと昔前のアニメのDVDボックスを色々買い集めて、暇な時にお菓子とジュースをいただきながら全話一気視聴とかやってみたいですね」
「それ凄く良い!」
勢いよく同意してくれたのは、陽毬ばかりだった。皆、英二の話しがパッとこないようで、頷くだけ頷いて「ええと?」と聞き返そうとしている。
「一気に、は、何時間くらいかかりますか?」とイリヤが言うように、そこがよく分からなかった点だ。
「ワンクール12話くらいですね。アニメによっては2クールとか、特撮とかは一年が普通ですよ」
「6時間も!? それ逆に疲れない?」
レナートが声を上げるとエリセイとイリヤも驚いた顔だ。そこで紅緒が口を開いた。
「でも私も分かってよ英二さん。
私も本を読んでいるとついつい刻が溢れ落ちて逝くのを忘れてしまいますもの! 私、読むのは早い方だと自負していますけれど、——あれは大長編の難解な作品でしたわね。
朝に少しだけ……、と思って手をつけたら、気づいた時には外が真っ暗でしたのよ」
「好きなことをしてると、時間が経つのってスグだよね」
陽毬がしみじみと言った。
「趣味があるっていいね。俺らそういうのないし」
双子が裏表無しに羨望の言葉をはく。アニメに特撮に好きなことでいっぱいな英二にとっては無趣味は遠い世界だ。目を丸くして「イリヤ君も?」と質問すると、イリヤは小首を傾げて苦笑した。
「……そうですね。知らないことがいっぱいで、まだ何かが特別は有りません」
「そっかー」
「じゃあ色んなこと体験するといいよ! さしあたってはコスイベが今月は——」
陽毬がカバンから取り出したスマートフォンを操作する手を、イリヤが上からやんわり押し戻している。英二は笑いながら、話題を少しずらしてやった。
「イリヤ君は、日本の正月の遊び……えっと凧あげ、コマ回し、あとは羽根つきとか百人一首って知ってる?」
「百人一首は、学校の授業で聞きました。でも聞いただけです。
凧上げってカイトの事ですよね。それは外国のものと、日本で同じですか? 同じなら、小学生の頃に兄さんたちとやったことがあります。
あれだよね?」と兄たちを振り返った。
「あとは…………ごめんなさい、英二さん、何て言いました?」
もはや聞き取れなかったらしいイリヤに、レナートが口を挟んだ。
コマ回しはtopと呼ばれるものが欧州などにもあるので簡単に通じたが、羽根突きまでくると、双子の説明は「罰ゲームのあるバドミントンだ」とか適当になっていく。
「英二さんはお正月に、それをやっているんですか?」
「ううん、僕も大体は小学生の頃しかやってないんだけど……何となく久しぶりにどれかやってみたい気分がするんだよね」
「でもイリヤに百人一首は難しいかもしれませんわ。それよりも四十六の札に描かれし鍵と呼声を記憶の糸で繋ぐ——」「カルタのことだよね紅緒ちゃん」「あたりが宜しいんじゃなくて?」
「うんうん、実際やってみたほうが早そう!」
陽毬が言ったところで、ポンチクがわん! とひと鳴きした。頭の良い犬を皆が一斉に可愛がり出すと、エリセイが足踏みするように両のつま先で交互にトントンと地面を叩く。
「遊びの予定もいいけどさ、寒くね? とりあえず帰ろ? 帰って決めよ? ほんでか何食お。俺腹減って」
「兄さんは昨日僕に、お節料理は量が沢山だから、叔母様がくるまでは何も食べない方が良いって言ったよ。自分で言ったのに、忘れちゃった?」
「じゃあカフェラテでも淹れてあげるから。飲んであったまろ」
「ですねー」英二は笑いながら上ったばかりの初日の出を背負って歩き出した。
今年もきっと今のように、賑やかな一年になるだろうなと思いながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月11日
参加申し込みの期限
2016年03月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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