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【大晦日】旧市街の夜と朝
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【藍と綾、二人で大晦日を過ごす】
ふわふわのファーがついたダッフルコートに、お気に入りのマフラーを組み合わせて。
奈倉 藍
はめいいっぱいのおめかしで、商店街の入り口に立っていた。
往来は人で溢れかえり、寒くて仕方がないのに、なぜか心がワクワクと弾んでくるのを自分でも不思議な気持ちで感じている。
(二人でどこへいきましょうか、定番のお店もいいけど、他にも何かあるかしら)
藍が片手で触れているのは、先日お揃いで買った太陽のピアスだ。これをつけている事に、相手は気づいてくれるだろうか。
(恋人とデートの待ち合わせをしてる女の子って、こんな気分なのでしょうか?)
外に聞こえそうな程大きな鼓動ごと胸を抑えていると、待ち人の姿が目に入った。
「彩さーん! こっちですよ、こっちー!」
「あ……」口を丸く開いて、
錦織 彩
は慌てたようにこちらへかけてきた。ピーコートの胸元で、手編みの手袋に包まれた手をもじもじと合わせている。
「こっ、こんばんは……! す、すみません、遅れちゃって……」
「そんなに待ってないですよー。時間だってほら!」
藍が商店街の時計を示すと、顔をあげた彩の耳元で月のピアスが光った。
「ピアス。つけてきてくれたんですね」
藍が自分の耳を指先で叩くと、彩もはにかみながら「奈倉さんも」と嬉しそうに言った。
* * *
予定では神社への参拝をする事になっていたが、その前に夜店通りも遊んで進んだ。
「見てください彩さん。美味しいものがいっぱいですよー!」
声を跳ねさせた藍とは対象的に、彩は慣れていない様子で周囲を見回している。それでも友人と過ごす時間は楽しいようで、いつもよりも笑顔の数が多かった。
(奈倉さんはとても美味しそうに楽しそうに食べられるから、見ていて尚更楽しく感じるな——、あの時思い切って誘ってよかった)彩が思い起こしていた時だ。
「あっ、このベビーカステラ美味しいですよー! 彩さんも食べてみてくださいー!」
「え?」と首を傾げる彩に、藍は人差し指を立てて左右に振った。
「口を閉じたままじゃ食べれませんよー? ほら、あーん♪」
カステラをつまんだ藍の指はもう目の前まできている。彩はおずおずしながらも言われた通りに口を開いた。
「ふわっ、あ、あーん」
藍の指ごと食べそうになりながらもなんとか『あーん』を成功させ、彩はカステラを咀嚼している。
美味しかったのか目をパッと輝かせる子供のような表情に、藍は「ふっふー♪」と満足げに笑った。
「さあ次は彩さんの番ですよー!」
「え? え?」
「好きなお店はどこですか?」
思わぬ振りに、藍は狼狽しながら所在無げに左右へ首を振った。人が多い場所はいつも苦手で、こんな経験はあまりした覚えがないのだ。
——何を選べば藍は喜んでくれるだろうか。懸命に目を動かしていると、ふと見た事のない文字をみつけた。
「あっ……あんやき、ですって……私、食べたことなくて……。
奈倉さんは、どうですか……?」
「いきましょうー!」
一も二もなく藍は破顔し、彩の手を引いてくれた。
* * *
はじめに藍が「満足するまでお店を巡っちゃいましょう!」と言った通り、二人は通りの店を飲食店を中心に回り、もう何も入らないと言うくらいに食べ歩いた。
こうして夜店通りを堪能すると、そのまま参拝の列に混ざった。
「ええっと、二礼二拍手でしたっけ?」
「それとお賽銭を入れて——」
会話をしていると、二人の順が回ってきた。
「本年もありがとうございました! 来年もよろしくお願いしますー!」
藍はぺこんと頭を下げて、隣で目をつぶっている彩を一瞥した。
(彩さんみたいな素敵なお友達と出会えて、今年は本当に良い年でした。
神様に感謝感謝、ですね!)
一方彩は、静かに手を合わせ続けている。
(今年も一年、見守ってくださり、ありがとうございました……、来年も、穏やかないい年でありますように)
そして最後に一番大事なことを付け足す。
(……今度はもっと勇気を出して、奈倉さんにお礼を……ええと、楽しく過ごせますように……っ)
お参りが終わると次の人の順番が回ってきて、二人は弾き出されるように列から離れた。
「それにしても冷えてきましたねー」
「そ、そうですね」
両手を擦り合わせていた藍は「あ、そうだ」と何か思いついたようで、首に巻いたマフラーを外しながら彩を呼んだ。
——今も隣にいるのに? と思いつつ彩が一歩距離を詰めると、藍はマフラーを彩と自分の首にまきつけた。
「えへへ、一度やってみたかったんです! とっても、温かいですね~!」
マフラーは彩の温もりが残っていて、一層にあたたかい。
(心まで温めてもらったよう)
しばし喜びに浸っていた彩だが、そう言えば先ほど誓ったじゃないか! とハッとした。
「……ど、どうしましょう……私、奈倉さんに、全然お礼できていないんです……、なのにまたっ!」
「えー? 今も助かってますよー。彩さんといられて、ポカポカしてますし」
藍は笑いながら肩をすり寄せてきた。彼女と一緒だとつい安心して落ち着いてしまうが、彩はふるふると首を振って、これだけは伝えなければと友人を見つめた。
「が、頑張ります……! あの、今年も、よかったら、ええと、いろいろとご一緒してください……っ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月11日
参加申し込みの期限
2016年03月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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