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【大晦日】旧市街の夜と朝
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【すばると美野梨、探し物をする】
大晦日の神社で巫女のアルバイトをしていた
神野 美野梨
は、全ての仕事を終えて着替えに戻るところだった。
しかし境内は参拝客でごった返していて、進むのがやっとである。これは目的地までたどり着くには小一時間必要かもしれない、などと思っていると、知った顔を見つけた。
所属している寝子高校の球技大会で一緒になった、ひとつ上の先輩だ。
「レナート先輩! ご参拝ですか?」
挨拶の声に振りかった
レナート・ジュラヴリョフ
は、笑顔で美野梨を見つめて返す。
「惜しいね。ご参拝は合ってるけど、俺はレナートじゃないかな。でも可愛い後輩が出来るなら、名前くらい変えてみせるよ」
「……え?」
美野梨は困惑している。記憶にあるレナートとこの男は同じ青い目で茶色い髪で背格好だ。きょとんと瞬きしていると、背中に声が飛んできた。
「今晩は、その服はバイト中かな?」
振り返ったところに、レナートが居た。しかし美野梨が前にしているのもレナートだ。
頭がごっちゃになって「先輩が二人?」と口に出してしまうと、二人は同時に笑い出した。
「聞いた? 俺ってばいつの間にプラナリアになったんだろうね!」
「いーや忍者の隠れ里出身だったような気がしてきたな。ねえレナート、あれは何年前だっけ。俺たちが影分身から一人に戻れなくなったのって」
二人のレナートに挟まれて面食らっている美野梨に、遠くから声がかけられた。
「やあ」
「あら、ずいぶん早いのね」
新井 すばる
が待ち合わせより早くやってきていたのだ。
「お店のほうはいいの? さすがにちくわの屋台は出さないのね」と美野梨。
「いいね、似合ってる。いっそ神々しいくらいだ」
素実は彼女の巫女姿が見たくて待ち合わせ時間を繰り上げていたすばるである。
「まあ、変じゃないならいいけど……ほめても何も出ないわよ?」
「ボクは別にほめたわけじゃない。もちろん何かほしいわけでもない。素直な気持ちを口にしただけだよ」
そう言いつつも、すばるはその場を巫山戯たまま去ろうとしていた美野梨の知り合いらしき二人を呼び止めて、カメラのシャッターを切ってもらった。
すばるが参拝を終えると、美野梨も着替えを終えて戻って来た。
二人で夜店通りを回るつもりで歩き出すと、すばるが片手を差し出してきた。
「え、人前で繋ぐの?」
確かに神魂絡みで手をつながざる得ない状況に陥った事もあり、慣れてもいるが、先ほどのように同窓生に会わないとも限らない。すばるも知り合いがいるだろう。
少しためらったものの、美野梨は結局手をつなぐ事にした。そしてその後案の定で、そういう展開になったのである。
「お、恋人さんかい?」
声をかけてくる第一声でこれだ。すばるの家の知り合いは、「いいねーこれで魚新も安泰だ」などと既に嫁候補にまで入れてしまっている。本当にこれで良かったのかと美野梨が心配そうに見ると、すばるはこう答えた。
「彼女は恋人とかじゃないよ、ね。
けどね、ボクらは俗にいう恋人とかより精神的には遥かに深くつながってると思う。
ま、最もこれはボクの一方的な勘違いかもしれないけどね」
遠回しでストレートな言葉を笑って流し、すばるは「さ、もういいでしょ」と両手を挙げた。
そうして暫く——。
二人で飲食スペースでたこ焼きをつつきあっていると、美野梨が何かに目を止める。
「——すばるくん、あれ」
彼女が示したのは、小さな少年だ。二人で声をかけに行った。
「ぼく、どうかしたの?」
美野梨が膝を折って聞くと、少年はおずおずと口を開いた。
「……てぶくろ、おとしちゃった」
* * *
手を繋いだ美野梨とすばるに半歩遅れて、少年がついてくる。
「どんな手袋? どこを歩いてきたの?」
美野梨が少年に声をかけると、その度すばるが
「落としものは下にあるとは限らないよ」とか「手を洗おうとした時、木にひっかけて忘れたかもしれない」とか「お財布を出す時はずして商品の中に落としたのかもしれない」と考えを出してくる。
それを頼りに方々探し回ったが、足元も覚束ないほどの混雑である。少年の掌ぴったりの小さな手袋は、簡単には見つかりそうになかった。
美野梨はろっこんで猫にも尋ねてみたが、「探し物なら犬の方が得意じゃない?」と返されてしまった。
「——って言ってたけれど」
少年は怪訝な顔で、「ここに犬はいないよ」と返した。
「——屋台の人たちも覚えがなかったわね……」
美野梨の声に少年が肩を落とした。
「落として下にあったとしても、誰かが拾って目につきやすいところにつるしてくれてるかもしれない。
だから一度さがしたところも立体的な目で見るんだ」
すばるは少年の前で天眼鏡を覗き込む仕草をして笑った。
「きっとみつかるよ」
* * *
すばるが言ったように、手袋はどこかの親切な誰かの手によって三角コーンの上にのせられていた。
「踏まれないようにしてくれたのね。良かったわね。気をつけて帰るのよ」
少年は破顔すると、手を振って去っていった。
不思議だったのはその背中が、いつの間にか消えるように無くなっていたことだ。
「すばるくん、あの子……」
美野梨は少年が消えた場所をぽかんと見つめている。
すばるは天眼鏡をひょいと出して、美野梨に見せた。
「——ボクがあの子の肩をこいつで見たのおぼえてる?」
「ええ……それが?」
「あれは汚れを見てたわけじゃない。見てるふりをして顔をちかづけて匂いをかいだんだ」
「匂い? なんでそんなこと……」
美野梨が眉を寄せると、すばるは突然笑い出した。
「笑い話みたいだけどおいなりさんの匂いがしたよ」と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月11日
参加申し込みの期限
2016年03月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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