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【大晦日】シーサイドタウンでカウントダウン☆
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●デートじゃないけど
北原 みゆき
は、
龍目 豪
からの誘いに目を輝かせた。
「クリスマスは済まなかったな。よかったら大晦日は好きなところにつきあうぜ」
クリスマスに寂しい思いをさせてしまったお詫びにと、豪は部の後輩であるみゆきを誘う。
事情が分からなかったからあの時は大げさに凹んでしまったみゆきだが、どうやら先輩に嫌われていたわけではないのだとわかってホッと一安心だ。
「もちろんです! いいんですか?」
どこに行こうかなと悩むみゆきに、豪はうーんと考えて一つ提案する。
「特に行きたい場所が決まってないなら、初日の出でも見に行くか?」
「わぁ、良いですね……あ、じゃあ、私観覧車から見たいかも」
「いいぜ、じゃあ、それできまりだな」
大晦日の夜に迎えに来るからあったかい服装で来いよ、と念を押される。二人はそうして約束を交わし、大晦日の日を迎えたのであった。
当日は、豪がチャイムを鳴らすより先にみゆきが玄関から出てきた。
「こんばんは!」
嬉しそうなみゆきの後ろから、母親が顔を出し会釈をする。
「楽しんできますね。帰りも俺が送りますので、安心してください」
母親が頷いたのを確認し、じゃあ、行こうかと促す。
気を付けて行ってらっしゃい、と部屋に戻る母親にみゆきは大きく頷いた。
「寒くないようにな。門限は大丈夫なのか?」
豪に問われてみゆきはにこっと笑った。
「あ、今日は年末だから門限はないって。だから初日の出まで思いっきり楽しみましょう」
「そうか、そういうことなら!」
歩きながら豪は携帯を取り出して確認する。
「初日の出の時間はばっちり調べてあるぜ。1周の所要時間から、日の出の時間の回を割り出し、その時間に観覧車の籠が一番上にくる籠に乗り込めば、多少誤差があっても大丈夫だろう」
「さすが部長ですね、バッチリです」
計算した時間を覗き込み、みゆきはうんうんと頷いた。
「同じことを考える奴多いかな……?」
「あぁ……確かに。早めに並んだ方がいいかもしれないですね」
二人でシーサイドを歩いていると、海風が冷たく吹き付けてくる。
「寒くないか?」
そう問われてみゆきはぴくと肩を揺らした。
「だ、大丈夫です。寒くない……です」
――むしろ体が熱い。
いつも一緒にいるはずなのにどういうわけか今日はなんだか……
(傍から見たら私たちはどういうふうに思われてる?)
シーサイドタウンを年末二人きりで歩く男女。でも、手を繋いでいるわけでもなければ腕を組んでいるわけでもない。
(恋人には……思われないか)
日付が変わり、花火が上がる。
「明けましておめでとう。今年もよろしくな!」
豪の笑顔が眩しくて、なんだか照れくさくて。
「おめでとうございます、こ、今年もよろしくお願いします」
頬が染まっているのを見られたくなくて、みゆきは照れ隠しにこんなことを提案した。
「こ……コーヒー買ってきますね!」
「お、サンキュ。金は俺に出させてくれよ」
スッと差し出された千円札。断っても豪は聞かないので、しかたなくみゆきはそれを持って自販機の方へと走っていく。
「北原なら迷子にならないだろ。安心して待っていられるな」
方向音痴の部員とは違って彼女なら大丈夫。しかし、この人ごみの中だ。
何かあってからでは困るので、豪は彼女の背をしっかりと見守ることにした。
(フランクフルトとか歩きながらでも気軽に食べられるものはないかな?)
自販機でコーヒーを買うと、そのすぐそばに屋台があるのに気付く。
ちょうど良かった。フランクフルトと焼き鳥がある。それを買って戻ろう。みゆきはサッと買い物を済ませ、はぐれてはいけないからとすぐに豪のもとへ戻った。
「はい、フランクフルトがあったので。小腹空きましたし、どうですか?」
「わ、サンキュ。美味そうだな」
二人は観覧車の列に並びながら、あたたかいコーヒーと一緒に軽食を取って自分たちの番を待つ。ちょうど日の出の時刻とうまくかさなりそうな時間に、順番が回ってきた。
二人を乗せて、観覧車はゆっくりと頂点めざし動き出す。
向かい合わせに座ると、急に二人きりという感覚が増してみゆきは言葉を失った。
(なんて声をかければ……)
ドキドキと心臓が煩い。
「鈴島は見えないかな……」
「っ!」
急に声をかけられたものだから、みゆきはびくりと肩を揺らす。
豪は窓の外を指さしながら、白み始めた景色に鈴島を探し始めた。
――緊張してしまうのは、豪とて同じなのだ。
頂上近くなったとき、オレンジ色の光が見え始めた。
「あっ!」
――初日の出。
「綺麗だな……」
「はい、ほんとに……! とっても……」
海を染め上げるオレンジに、金色の光。眩しいその光景に、二人はすうっと胸の奥が晴れてゆきすがすがしい気持ちになるのを感じた。
観覧車から降りると、朝の澄んだ空気が二人を出迎えてくれる。
「さ、帰ろうか、送っていくぜ」
「はい」
二人は他愛ない話をしながら、帰路を行く。
透き通る空気の中、オレンジの光を浴びながらいつもと違うシチュエーションでの『他愛ない話』。ふとみゆきのなかにこんな思いがよぎった。
(まだ一緒にいたい。このまま時間が止まればいいのに……)
彼女が一瞬見せた複雑そうな表情に豪は気付いているのかいないのか。
「それじゃあ、今年もよろしくな」
玄関の前までしっかりと送り届けたうえで、豪はみゆきが家にはいるのをしっかり見届けてからくるりと踵を返す。
――部長は部員に対して公平じゃなきゃならないと思うし、今から特定の相手を決めたいとは思わない。
そんな豪は、みゆきに対して『特別な感情』は抱いていなかった。
慕ってくれることは素直に嬉しいけれど。
(――高校生らしく、健全な交際にとどめておかなきゃな)
節度をもった距離感を。当たり前の事ではあるが、改めてそんな風に思ったのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月08日
参加申し込みの期限
2016年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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