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【大晦日】シーサイドタウンでカウントダウン☆
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●団らんのひととき
恵御納 夏朝
は、父、
恵御納 久隆
と母、
恵御納 理沙
と共につくばの実家から父方の田舎へと帰ってきたのであった。
二年に一度は、父方の祖父母の家で年を越すと決めている恵御納家。
「気を遣わせてすまんな……」
久隆はそんな風に言ったが、理沙は首を横に振ってにこっと笑う。
「私は気にしてないわ~。わいわいしていて楽しいし!」
グッとアクセルを踏み込めば、自家用車は畑を両サイドにした田舎道を風を切って進む。
その景色に夏朝は小学校卒業まで過ごしたこの土地が何一つ変わらないというなつかしさを覚え、自然と楽しみだという気持ちが膨らんでいった。
一部理沙に運転を代わってもらいながら、ややしばらくのドライブを終えて久隆は自分の生家の門を開ける。米を主に扱う農家である生家には、今年は珍しく親戚一同が全員帰省していた。
「おかえりなさい!」
夏朝の祖父母、叔父、伯母、いとこ……皆がわいわいと出迎えてくれる。
「夏朝! 元気だった?」
口々に尋ねてくるいとこたち。
「うん。お爺ちゃんお婆ちゃんや叔父さん叔母さん達、いとこの皆も……久しぶり、元気で良かった!」
早く上がってあがって、と促す皆について、三人は茶の間へと移動する。
「……あ、これがつくばのお土産で、こっちが寝子島のお土産!」
理沙は大きな紙袋からあれこれお土産を取り出し、皆に手渡していく。
「掃除はもう終わっているんだったか……」
久隆は何か手伝うことは無いかと部屋の中を見回す。御節の準備と正月飾りの仕上げがまだだと聞き、三人で手伝うことにした。この家の方針は、『皆で年末年始の支度して、後は(必要な事以外は)のんびりしよう』だ。正月こそ、ゆったりと肩の力を抜こうという事で、必要な事だけまず済ませてしまわなければ。
「お掃除は先に帰省してた皆が手伝ってくれてたからここからは僕達も手伝わないとね」
うん、とおおきく頷き、夏朝は台所へと入る。
理沙はドイツ生まれではあるけれど味付けはしっかりと義母達に合わせている。
日本に来たばかりの頃に教えてもらった通り、しっかりと家の味を継いでいるようだ。
(お節とか、猫さん仕様にしたい……けど我慢……!)
夏朝はむぬぬと唸りながら母親たちがつくる御節に倣って黙々と手伝いを進めている。
8時を回る頃にはすっかり準備も終えて、全員が寛ぎの時間を持てるほどになっていた。
交代で台所に立ち、洗い物やらなにやらを片付けていけば一人ひとり大した負担にもならない。広い居間にはテレビが二台。それぞれ、紅白と笑っちゃダメダメを見るチームとで別れて寛いでいる。
いとこの何人かと一緒に『笑っちゃダメダメ』を見ながら、夏朝は猫さんが出ないかしきりに気にしているようだった。
そんな折、はたと思い出す。
(寝子島の皆も見てるかな? 皆も笑って過ごせてると良いな……いずれ、寝子島で年越しや正月過ごせたらいいな……)
「ね、昨日はお父さんとかとゆっくりお話しできた?」
いつもは離れて暮らしてるもんねといとこの1人が話題を振ってくる。
「うん……色々、話したよ」
そう答える夏朝の表情は、どこかぎこちなくて。
――というのも、前日つくばの実家で過ごしたときに全て話したのだ。
ここにいる皆には言えないけど、寝子島で起こってる色々……。
『フツウでない事』も含めて話した。
(僕の中の、もう1人の僕の事も……)
皆に気付かれないよう、静かにキュッと拳を握る。
(昨日の今日で気にしない方が難しいよね……)
ちらと両親を見遣ると、両親は両親で親戚たちと談笑しているようだった。
(……大丈夫かな、2人共)
久隆は、寝子島で過ごす娘の様子はどうかと問われて当たり障りなく『楽しく過ごしているようだ』と濁す。
「そうなのか、良いところじゃないか温泉もあるし……皆で移り住んで来年はそっちで年を越すのも良いんじゃないか?」
そんな風に言われて、久隆は考えた。
(金銭的に厳しいが……)
娘が心配な気持ちもつよい。
次こそ、守らなければ。その思いが込み上げてくる。
「……考えてみる」
「そういえば私達ばかり喋っているわね、退屈じゃない?」
大丈夫? と義母に問われ、理沙はふわっと人好きのする笑顔を浮かべる。
「いえいえ、他の地域の事も色々聞けて楽しいですよ~」
もっと寝子島の事を聞かせて、と言われて、理沙は嬉々として寝子高の行事や島の素敵な所について、可愛い猫ちゃんがたくさんいる事
……ほのぼのしていて幸せそうな光景が浮かぶように生き生きと語る。――けれど。
(……さすがに昨日、夏朝ちゃんから聞いた『フツウじゃない事』色々は話せないわね……)
線引きを誤らぬよう、セーブしながら話していたのであった。
「と、そろそろ蕎麦を準備しないとな」
久隆が立ち上がると同時に理沙も立ち上がる。
「僕も手伝うよ」
夏朝も配膳を手伝おうと台所についていった。
午後十時を回った辺りから眠気が増していた理沙はどことなく足元がおぼつかない。久隆はそんな妻の背を支え、問う。
「大丈夫か? 私が手伝うから、座っていた方が……」
ふるふると首を横に振り、理沙は笑った。
「大丈夫よ~……むしろ座ったら寝そうだから手伝わせて~」
ふんっと気合を入れなおし、理沙は手際よく蕎麦を茹でていく。程なくして年越し蕎麦は出来上がり、0時直前に皆で食卓を囲むことになった。
「いただきまーす」
ずるる、と蕎麦をすする音、TVからは中継で除夜の鐘が鳴らされているのが流れている。
うつら、うつら。理沙は蕎麦を食べながら舟をこいでいた。
(あ……)
ぽーん。と時報が響き、TVの時計が0:00を示す。
新しい年がやってきた。
「あけましておめでとう」
「今年もよろしくお願いします」
口々に新年のあいさつを交わす一同。
(後で寝子島の皆にNyaphoneから
『あけましておめでとう、今年もよろしく(・w・)byかーさ』
ってメールを送ろうっと)
夏朝はちらりと自分のスマートフォンを見て、ここが圏外ではない事を確認しほっと息を吐く。
「あ、鐘の音が聞こえるわ~……」
そう呟いたかと思うと、理沙はすうすうと寝息を立て始めてしまった。
「……って……ああ、お母さんがついに寝ちゃった!」
夏朝は起こそうかどうか迷うような表情を見せる。
「……寝かせておこう」
皆すまんな、と久隆は軽く会釈をして、理沙をひょいと抱きかかえる。そして、現在は帰省の際寝室として使っているかつての自室へと妻を運んでやることにした。
――娘から不思議な出来事の数々を聞かされた両親。
今年は、一体どのような事が待ち構えているのか。
まだ、このときは知る由もないのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月08日
参加申し込みの期限
2016年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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