this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【大晦日】シーサイドタウンでカウントダウン☆
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
16
つぎへ >>
●ふたりの年越し
荒井 景貴
は、自らが経営する洋菓子店『Raton』に『Closed』の札をかけて、恋人である
紅林 柳霞
と共に島外の温泉旅館を訪れていた。
二人で観光地を回り、日が暮れた頃に旅館に戻る。
二人とも旅館の浴衣に着替えて、部屋に運ばれてくる御膳を楽しむことにした。
「素敵な風景でしたね」
景貴は、デジタルカメラで撮影した観光名所の写真を思い出しつつ、話に花を咲かせる。
「うん、素敵なところだね、また来たいね」
ふわっと彼女が笑うと、先程温泉に行ったからか洗い髪がほのかに香った。
次々運ばれてくる料理はどれも豪勢で美味しい物ばかり。自然と二人の顔は綻んでいく。
(思えば景貴さんの前でお酒を呑むのは初めてかも?)
地酒を飲みたい、と言った景貴に仲居が芋焼酎を持ってくる。
まだ二十歳になったばかりの柳霞だが、ビールよりも日本酒の方が好みかも、と綺麗な切子グラスの日本酒をきゅっと煽った。
「美味しいお食事もいただけて幸せ……!」
ほうっと頬が赤く染まる。
食事を終えると、やがてデザートが運ばれてくる。
ミニフレンチトーストの柚子シャーベット添えだ。
「かわいい!」
柳霞はそっとスプーンの先をシャーベットにつける。景貴は、じっとデザートを見つめ、何やら考えていた。
「……ふふっ」
柳霞に笑われて、我に返る。
「……いけない、熱心になりすぎてしまいそうですね」
景貴が苦笑すると柳霞は頷く。
「デザートを気にする景貴さんは職業病だね」
「そうですね、どんなレシピなのか気になってしまって」
二人で顔を見合わせ、くすくすと笑う。
「でもおあいこ。私も調度品が気になってたもん」
アンティークセレクトショップを営む柳霞はこれとか、綺麗じゃない? と日本酒が入っていた切子グラスを持ち上げる。
数分もすると、柳霞はすっかり顔を真っ赤にして、眠たそうなとろんとした目つきに変わっていた。
酒を飲める年齢になってからそう月日が経っていない彼女は、自分の限度が良くわかっていなかったのである。
しかも、席を共にしているのは一番に信頼している景貴だ。
安心しきった柳霞はつい飲み過ぎたのか、へにゃっとした笑顔を浮かべて景貴に抱きついていた。
料理を下げに来た仲居が居ても、お構いなしだ。
「柳霞さん……。(仲居さんがいらっしゃいますし、その)の、飲み過ぎてしまったようですね」
苦笑を浮かべて景貴は仲居にすみません、と小声で謝罪する。
すると、仲居は人のよさそうな笑みを浮かべて『いいんですよ、おくつろぎくださいね』と返してくれた。
「くっついてないと淋しいのー」
「柳霞さん……」
恥ずかしいやら、嬉しいやら。でもこうしておくわけにもいかない。
「すみません、烏龍茶をお願いします」
「かしこまりました」
彼女を片腕に抱えたまま、景貴は冷たい烏龍茶を注文した。仲居は料理を下げるとともに烏龍茶を取りに部屋から下がる。
「ぎゅってしてー」
仲居が下がったのを確認し、景貴は言われた通り彼女を引き寄せて、優しく抱きしめる。
「もう……大丈夫ですか?」
「ん~」
へらっと幸せそうに笑う彼女。
「景貴さんの匂い大好きー」
「え、匂い?」
「ん」
「もし甘い香りだったら……バニラビーンズの香りかもしれませんね」
不思議、今日はお店でお菓子作ってないのにね~と柳霞は笑った。
程なくして運ばれてきた烏龍茶を飲むと、その冷たさが火照った体を冷やして心地いい。
酔いが少しずつ醒めてきても、柳霞は景貴から離れなかった。
「嗚呼、この様子を見ていると……今度飲み会に行くと言われたら心配になりそうです」
はぁ、と小さくため息をつく景貴に柳霞はふふ、と小さく笑った。
「大丈夫、誰にでもするわけじゃないもん」
心を許した相手だからこそ、だよ。
その言葉が伝わってか伝わらずか、景貴の大きな手が優しく彼女の髪を撫でた。
それからしばらくして。
――どこかから、除夜の鐘が聞こえてくる。
二人は寄り添いあいながら、互いの体温を感じていた。
「もうすぐ年が明けますね」
少ししんみりするような、年が明けるのが待ち遠しいような気持ちをはらんだ声色が、柳霞の耳に響く。
「うん、新しい年が来るね」
時計を見つめ、二人は除夜の鐘に耳を傾けた。
長い針が、短い針と抱き合う12時。
二人の影がどちらからともなく近づいて、年を越すと同時に優しい口づけを交わす。
「明けましておめでとうございます」
景貴の優しい声に柳霞はそっと瞳を開き、にっこりとほほ笑んだ。
「あけましておめでとう! 今年も宜しくね」
それから二人は、初日の出をみるために話しながら夜明けを待つ。
「去年景貴さんと出会って、思いが通じて私の両親のことで迷惑かけちゃったけど」
景貴が静かに首を横に振る。
「迷惑だなんて思ってませんよ。あなたと手を取り合ってきちんとご両親と向き合う事が出来て本当によかった……」
泣きそうなほど幸せを感じながら、彼女は頷く。
「うん……なんとか認めてもらえて……こうして一緒にいられて幸せ」
ぎゅうっと彼の手を握り、柳霞は切ないほどの声で伝える。
「私を諦めないでくれてありがとう」
静かに静かに頷く景貴。
その時、窓が白んでくるのが解った。
「あぁ、夜が明けますよ」
二人で窓際に並び、美しい日の出を見つめる。
「昨年はパーティーに誘って頂いたり、アウトレットでショッピングしたり……色々な事がありましたね。……これからも、たくさん思い出をつくっていきましょう」
景貴の唇が、柳霞の額に優しく落ちてくる。
(一年の始まりに、大好きな人と綺麗な初日の出を見られるなんて私はとても幸せだなぁ……)
胸がいっぱいになるほどの幸福感に包まれているのは、きっと、二人おなじ。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【大晦日】シーサイドタウンでカウントダウン☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月08日
参加申し込みの期限
2016年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!