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蜜より甘い夢の味!?
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八神 修
には恋人がいる。
彼のことを『修君』と呼ぶ彼女の名前は、
七夜 あおい
。
今日も学校での「おはよう」の挨拶から2人の朝は始まって、今は放課後。
2人は教室に残って、一緒に宿題を解いていた。
「もう、今日は笑っちゃったよ。修君ったら、クラスの皆に冷やかされたら照れちゃって」
「何であおいまで笑うんだよ。あおいだって当事者のひとりじゃないか」
「それは……まあ、そうなんだけどね、うん」
自分で話題を振っておいて、2人の関係を指摘されればあおいは頬を朱に染める。
その姿は、クラスメイトと一緒になって笑っていた時とは別人のようで、
(俺だけに見せてくれる顔がある、っていうのも嬉しいな)
なんて、修はあおいに見咎められないようにそっと口元を和らげた。
恋人同士だからといって、特段ベタベタとするような仲ではない。
けれど2人の間には、確かな信頼と愛情が存在していた。
「……週末のデートも楽しみだね」
まだ少し面映ゆそうな様子で、あおいが小さく音を紡ぐ。
「ああ、俺も楽しみにしてるよ。寮まで迎えに行こうか?」
「ううん、私が修君の家まで行くよ。久しぶりに、あの子たちにも会いたいし」
『あの子たち』というのは、修と一緒に暮らしている猫たちのことだ。
あおいが猫たちと戯れる姿を想像して、修は目元を柔らかくする。
「そっちに夢中になりすぎて、映画の時間に間に合わない、なんてことが起こらないようにしないとな」
「それは大丈夫だよ。修君が一緒だから、ね?」
くすりと音を漏らす修と、さっぱりとして笑うあおい。
2人が消しゴムへと手を伸ばしたのはほぼ同時で、指先と指先が淡く触れ合う。
「っ……!」
途端2人は、真っ赤になってぱっと手を引いた。
初々しさに満ち溢れた沈黙を、ほんの僅かだけ上擦った修の声がそっと崩す。
「く、クリスマスも楽しみだな。一緒にディナーとか、中々ない機会だし」
「そ、そうだね! うん、楽しみ楽しみ! ほら、こう……」
「メリー・クリスマース! って!」
来たるべきその日を想像して、あたたかに笑い合う2人。
夕暮れ時の柔らかな光さえも、2人の祝福しているかのようだった。
そして、デートの日が過ぎ、クリスマスが終わり、今日は初詣。
晴れ着姿で待ち合わせ場所に現れたあおいに、修は寸の間見惚れた。
「えっと……どこかおかしい?」
心配そうな顔をするあおいへと、緩くかぶりを振ってみせる修。
「いや……晴着のあおいも可愛いな、と思って」
「……もう」
仄か俯くあおいを伴って、修は境内を進んでいく。
そうして修は、『ずっと好きだよ』という誓いを神様の前で立てた。と、その時だ。
「わあ……修君、見て見て! 雪! この冬は初めてだね!」
あおいが弾んだ声を上げて、空を見上げる。
修も笑顔でそれに倣った。
ちらちらと降る雪は、真っ白い花びらのよう。
修がそんなことを思ったちょうどその瞬間、である。
修は、ふっとある言葉を思い出した。
花を探せ、と、頭の中で謎の声が言う。
そして、修自身も、それを探し出して損なうことが何よりも大事なことのような気がしたのだ。
(花を……探しに行かねば)
寄生植物の力で、修はこの夢を夢だと認識することは叶わない。
けれど彼は、それが己の果たすべきことだと確かに理解した。
「……修君?」
修のただならぬ様子に不安そうに眉を下げたあおいへと、顔を向ける修。
己の使命はこの幸せさえも崩してしまうものだという苦い予感があったけれど、修は迷わなかった。
あおいならきっと一緒に探してくれる、そんな確信があったから。
「あおい……花を、探さなくちゃいけないんだ」
「花? 何、修君、どういうこと?」
「俺にもよくわからない……でも、これは絶対に果たさないといけないことだ」
あおいはどうする? と問いを零せば、彼女は覚悟を決めた顔になって、
「修君が行くなら、私も探す! ねえ、まずはどこ?」
と、先陣を切って神社を後にし始めた。
その様子に、それでこそあおいだと修はふっと笑みを漏らす。
「そうだな……きっと近くにあると思うんだ。家の中か、あるいは庭か……」
「じゃあ、早速行ってみよう!」
そうして2人は、修が予測した通り庭の片隅にその花を見つけ出した。
降りしきる雪と同じ、純白の花。
あおいの目の前で修はそれを引き千切り――そして全てを思い出した。
「……お別れの時間だな、あおい」
「……寂しいって、思ってくれる?」
「ああ、寂しくないといったら嘘になる。君と一緒に過ごした時間は、幸せだったから」
けど、と修は少しだけ笑った。
「君は消えるわけじゃない。俺の心の中に帰るだけなんだ、そうだろ?」
現実のあおいとは違う、修の想いが生み出した存在。
ならば、帰る場所はひとつだと、修は思ったのだった。
「俺の希望を叶えて出てきてくれて……ありがとう、あおい……」
消えていく世界の中で、修はそっと『彼女』の手を取る。
修の胸の辺りに吸い込まれるようにして、彼の夢の象徴はその形を失った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月15日
参加申し込みの期限
2016年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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