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寝子島高校
戦い
真夜中の校舎で
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骨削 瓢
は明るい内から行動に起こしていた。配管工のような目立たない恰好で寝子島高校と猫鳴館を往復。人手を借りずに荷物を校舎に運び入れた。真面目に働いている姿に見えて、その目は実に厭らしい。
「……神殺しって異名も悪くないねぇ」
恐ろしい内容を呟いてにんまりと笑う。
校舎に持ち込んだ荷物は分散させた。教室の教卓、男子トイレ、小分けにして机の中に押し込んで隠した。
「仕込みは十分だよぃ」
瓢は上機嫌で学校を後にした。
空には丸い穴が開いて見える。はっきりとした輪郭の月の回りにはうねるような雲が出ていた。
瓢は周囲を警戒しながら南校舎へと走り寄る。教室の窓を目にして早足で歩いた。
「あったねぇ」
一つの窓に注目した。細い鋼線が外に出ていて、それを摘まんでゆっくりと引っ張る。カチャと窓の内側から音がした。
「成功だよぃ」
難なく窓を開けた瓢は校舎への侵入を果たした。
「噂は本当だったのか」
しゃがんでいた
御剣 刀
が立ち上がる。第一グラウンドの繁みから出ると腰に下げた鞘から刀を抜いた。刀身は月の光を吸って白く輝いている。
「刃は付いていないが」
上段に構えて瞬時に刀を振り下ろす。空気の斬れる音がした。
「少しは加減するつもりだ」
滑らかな足捌きからの連撃は凄まじい。砂埃が薄っすらと宙に舞う。鮮血を浴びたような赤い服が凄味を際立たせた。
「もう少し待つか」
決定的な証拠を押さえる為なのか。グラウンドの片隅で鍛錬に励んだ。
顎先から一滴の汗が落ちる。刀は振るっていた得物を鞘に収めた。
「行くか」
南校舎に向かって足を速めた。瓢が忍び込んだ窓の前に立つと掌を当てた。少し力を入れると窓は抵抗なく動いた。刀は窓枠に飛び乗って中に入った。
静まり返った教室内を瞬時に見回す。握っていた柄から手を離し、速やかに廊下へと出た。
廊下の奥で蹲る瓢を発見。幸いなことに背中を向けていた。刀は滑るように歩いて間合いを詰める。
背中を向けたまま、瓢は立ち上がった。くるりと向きを変えて舌を出す。
「やぁやぁ御剣はん、意外なところで会いましたねぇ」
「骨削、いつから気付いていた? まさか、俺の気配を感じたのか」
間合いには届いていない。刀は柄を握った姿でにじり寄る。
「あっしはその手の達人じゃないんでねぇ。気配も場の空気も読めないもんで」
底意地の悪い笑みで瓢は窓の一部を指差した。小型の装置が周囲に溶け込む状態で取り付けてあった。
「赤外線センサーか」
「その通り。で、御剣はんはこんな時間に学校に用事でもあるのかい? あっしの手伝いって雰囲気じゃなさそうだしねぇ」
刀が腰に据えた物に目をやる。
「骨削の噂を耳にして来ただけだ」
「のの子の抹殺計画だねぇ。どこで話が漏れたのやら」
「野々を抹殺だと!? ふざけるな!」
刀は瞬時に抜刀した。両眼に鬼を宿らせて凄む。
「てめえはぶん殴って、くだらねえ仕掛けは全部ぶっ壊す!」
「斬り捨てるの間違いじゃないのかい? あっしも黙って斬られるつもりはないんで、逃げ回って仕掛けの効果を試させて貰うよぃ」
「させるか!」
刀は滑るように走って得物を振り上げる。瓢は階段の方へと逃げた。
完全に間合いに入った。瓢の背中に狙いを定めた。が、振り下ろせない。一歩を踏み出せず、刀の体勢が斜めに崩れた。
瓢は振り返って刀の足元を指差した。
「強力接着剤の威力はどうだい」
「てめえで判断しろ!」
床から靴底を引き剥がし、一歩を進める。同じようにして足を動かして加速を始めた。
「足止めにならないようで」
瓢は階段へと逃げ込んだ。
「逃がすか」
やや遅れて階段に着くと拳大くらいの
メカナマズ
が散乱していた。尻尾を振りながら不規則な動きで行く手を阻む。
「ふざけるな!」
刀はメカナマズを蹴散らして階段を上がる。靴底に潜り込んで健闘する物もいて意外と苦戦した。
二階に辿り着いた刀は一方に向かって走る。瓢は腕組みをした姿で立っていた。
「まだ完全じゃないが、試してみるよぃ」
瓢は両腕を広げた。両方の指の間には紐が挟んであり、腕を交差して引っ張った。左右に仕掛けたクロスボウから何本も矢が射出された。
「負けない」
刀は煌めく一閃で矢を弾く。何本か刀身で受けた。時間差で飛来する矢は刀の峰で叩き落とし、床に折れ曲がった形で散らばった。
濃縮された一瞬、胸に熱い思いが流れ込む。
己にも誰にも何にも、俺は負けない。阻むもの全てに打ち勝つ。挫折はしても心は折れない。不安で足が止まりそうになっても、決して止めない。
誰かが俺の肩を叩いてくれる。優しい手が俺の背中を押してくれる。そんな人達があって、そんな普通を俺は全力で守りたい。
俺が俺らしく先へ進む為にも――。
「俺は負けられないんだ!」
全ての矢を退けた。その事実に瓢の反応が僅かに遅れた。刀の真上からの一撃を横にした
スコップ
で辛うじて受け止めた。肩に少し刀身が食い込み、片膝を突いた。
「流石だねぇ。息も切れていないところを見ると、おたくにはアトラクション感覚だったのかねぇ」
「こんなアトラクション、楽しめるかよ」
「じゃあ、最後にこれはどうかね」
スコップの柄の部分から勢いよく煙が噴き出した。刀の顔面を直撃。咳き込んでいる間に瓢はその場を離脱した。
一階に下りて侵入した窓から飛び出す。刀に打たれた肩を摩りながら瓢は南校舎に目を向けた。
「やれやれ、ヒドイ目にあったもんだ」
その時、二階の窓が開いた。刀が怒りの形相で顔を出す。
「片付けをどうするんだ! 廊下と階段が酷い状態になってるぞ!」
「御剣はんは頑固な汚れにも負けないと、あっしは信じてるよぃ」
おどけた様子で逃げていく瓢に、やられた、と刀は初めて悔しそうな表情を見せた。
「あれは遊びの範疇かな」
金網越しに眺めていた
灯 斗南
は黒いフードを被り直す。ポケットに両手を突っ込んで夜の街へと歩いていった。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
皆様のおかげでバラエティーに富んだ戦いになりました。
それはもうリアクション内で凄惨な戦いが繰り広げられて、
などという状態は少なかったです。私の想像よりもですが。
私も日々が戦いです。ほら、食欲の冬とか春とか言いますよね。
はい、言いませんね。反省して運動をするように心掛けます。
未だに路面が凍るので自転車に乗るにも勇気が必要です(戦い?)。
最後になりましたが、シナリオに参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月04日
参加申し込みの期限
2016年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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