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九夜山の山中に
忘れ花の教会
がひっそりと佇んでいる。存在を覆い隠すかのように白薔薇が壁面を無数に伝う。傍目には薔薇の監獄、または地中に引きずり込もうとする微かな悪意を感じさせた。
外観と同様に内部も荒んでいた。神々しいステンドグラスには黒い穴が穿たれ、ひび割れた明かりが床の瓦礫を照らす。中央には腕の折れた天使像が、どこか悲しげな表情で立ち尽くしていた。
その奥に教壇がある。横に動かしたような形跡が見られ、下に降りられる状態になっていた。
地下には部屋がある。何が行われていた場所なのか。今は黒いドレスを着た
花風 冴来
が寒々とした床に座っていた。僅かな明かりを頼りに痛々しい編み物をしている。
手にしていたのは白薔薇の蔦で輪になるように作っていた。葉は枯れ、白い薔薇は硝子のように易々と砕けた。鋭い棘は健在で冴来の白い指を傷つける。
「ん、あ」
不意に襲う鋭い痛みに青い瞳が潤む。白い指には赤い薔薇のような血が浮き出ていた。
「この痛みは、私への罰……」
冴来は青い瞳を閉じた。外界と自分を切り離して静かに裡に籠る。
私は人と触れ合って今を生きている。感情の渦の中でもがいて、たまに苦しくなるの。そこに甘い悪意が流れてくる。苦しいのに甘くて、心の一部を刺激して、とても痛くなって。
私の、どす黒い感情を押し込めた箱の蓋を開けようとするの。暴れるように手を動かして渦から逃げても安心はできない。甘い悪意を思い出すだけで、箱の蓋が開きそうになる。
そんな時は、別の痛みで遠ざける。そう、こんな風に――。
涙を湛えた青い瞳が下へと向かう。指先には小さな赤い薔薇が咲いていた。
「……これは私の心の戦いだから」
口にしながら編んでいく。輪の至るところに赤い薔薇が咲き乱れ、誰かを殺めたかのように冴来の手は赤く染まっていた。
突然に手が止まる。荊の輪が微かに震えた。
これは本当に戦いなの? ただ逃げているだけではないの。こんなことをして何になるのよ。
直後に強い拒絶で頭を左右に振った。金色の髪は乱れ、青い薔薇の髪飾りが激しく震えた。
青い瞳が暗く沈む。
――だとしても。そうだとしても、私に痛みは必要なの。箱の蓋が開いて、行き場のない感情で人を切りつけたくない。そんなことをするくらいなら、自分自身をひたすらに呪ってやる。
荊の輪を両手で握り締めた。
「う、ああ」
身悶えるような表情で必死に痛みに耐える。下唇の端を少し噛んで徐々に頭を下げていった。
「……ごめんなさい」
無意識に近い言葉が漏れる。赤く染まった荊の輪は恭しく両手で差し出す形となった。
階上からの薄明かりに冴来は柔らかく包まれる。神聖な場面を描いた絵画の中で少女はひたすらに赦しを請うのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月04日
参加申し込みの期限
2016年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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