this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
真夜中スノーホワイト
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
●白雪姫は翻弄される
【ここは……いったい……?】
確かに自室で眠っていたはずなのに、目を開ければ
浅山 小淋
がいたのは一面に広がる森の中。しかも、以前仮装パーティーで着た白雪姫の衣装を見に纏っていた。レースのあしらわれた襟に、黒と焦げ茶をベースにしたような優しい風合いのドレス。頭には林檎のように真っ赤な、大きめのリボンが風に揺れていた。
【いつまでもここにいる訳にもいきませんし……何かないか探してみましょう】
立ち上がり、その手にいつも愛用しているスケッチブックと林檎をモチーフにした筆記用具を見つけて、大事そうに抱えながら歩き出す。
当てはなかったけれど、夢ならばなんとかなるだろうと前へと進む。そしてそれは正解だったようで、小淋は7人の小人に出会うことができたのだった。
「お嬢さん、あなたは?」
そう問い掛けられて、小淋は持っていたスケッチブックに慣れた手つきでさらさらと自分の名前と何故ここにいるのかを書いて、それを小人たちに掲げて見せた。
『私は白雪姫です、気が付いたらこの森にいて困っていました』
「白雪姫……? おかしいな、白雪姫ならもう私たちの小屋にいるのだが」
困惑している小人たちの様子を見れば、嘘を吐いているような気配はなく、小淋も首を傾げてしまう。
どうやら既に白雪姫がもう一人いるらしく、知っている童話とは話が違ってしまっている。もしかしたら、夢の中だし本来の筋書きと変わってしまっているのかもしれない。
小淋がそう納得して小人たちを見れば、どうも小人たちは小淋を白雪姫の偽者では? と疑い始めてしまったようで、目付きも険しく小淋を見ている。慌てて小淋が害を成すつもりはないのだと説明しようとすれば、
「見つけたぞ! お城から逃げ出した白雪姫だ!」
と、物々しい甲冑を着込んだ兵士たちが現れて小淋へと向かってくる。それを見た小人たちも、小淋へとにじり寄ってきた。
【なんだかとっても危ない感じです……ここは逃げるしかないようですね】
とにかくこの追っ手から逃げ延びなければいけない。くるりと踵を返してスカートの裾を持つと、小淋は一目散に逃げ出したのであった。
一方、細かいフリルと刺繍があしらわれた黒のワイシャツにサスペンダーで固定されたホットパンツ、黒のロングブーツといういつもの格好を中世風に仕立てたような姿で森に立っていたのは
常闇 月
だ。
「どうやら私は王子様役といったところでしょうか……。それにしても、白雪姫はどちらに?」
通常の物語通りなら、既に毒林檎を食べて仮死状態に陥った白雪姫を見つけている頃なのだが、どうも物語が狂ってしまっているせいで王子としての役割が曖昧になってしまっているのでは……というのが月の見解だった。そして、それは概ね正解で何故か森の中を白雪姫を探して歩き回る兵士たちに話を聞くことができた。
要約すると、白雪姫が複数いて毒林檎を食べさせるにしても手間が掛かる、それならばいっそ白雪姫狩りをしてまとめて始末してしまえ……という中々に強引な展開になっているらしい。
「ふむ、このままでは王子としての勤めが果たせません。下手をすれば姫が……こうしてはいられません!」
月は白雪姫が逃げたとされる方向へ向かうと、木々の枝を足場とし、ともすれば忍者のような機動力で移動をしてみせた。枝から枝へ飛び移り、時に人の気配がないかを探りながら森の奥へと向かった。
すると、何人かの兵士の声が聞こえてきて、月は枝を蹴って地面へと華麗に着地するとそちらへと向かう。
「見つけたぞ、白雪姫! 大人しく我らに従ってもらおうか!」
兵士がそう言い放つその先には、月の見知った顔があった。
「小淋さん……!?」
咄嗟に月は小淋と追っ手の兵士の間に飛び込むと、どこからともなく鋼糸を取り出すと慣れた手付きでそれを繰り出す。まるで意思を持ったように動く鋼の糸は兵士たちの武器を絡め取りその動きを牽制してみせた。
「それ以上、彼女に害を成すのであれば容赦はしません。退きなさい」
月が軽くその指を動かせば、兵士たちの命はない。それを悟ってか、蜘蛛の子を散らすかの如く兵士たちは逃げていく。
「……危ないところでしたね、姫」
【……月さん?】
姫、と呼ばれて小淋はまじまじと月の顔を見る。格好からして王子様なのだろうという検討は付いたが、突然の事に吃驚してしまって目をパチパチと瞬いている。
はっと気が付いてスケッチブックに何か書こうとしたとき、
「お怪我はありませんか?」
と、言いながら月が小淋を躊躇うことなく、且つスマートな動作で横抱きに……いわゆるお姫様抱っこをしてみせた。慌てる小淋の顔を見て、可愛いなと思いつつ自分の国へと戻るべく歩き出したのであった。
その後、無事に自国へ戻った王子と姫がどうなったかと言うと……。
「とても綺麗だよ、小淋さん」
『ありがとうございます、でもちょっと恥ずかしいですね』
白雪姫たる小淋は真っ白なオーガンジーを何枚も重ねてふんわりとしたフリルが美しいウエディングドレスを身に纏っている。対する王子様である月はスタイリッシュな黒いフロックコートにスーツという出で立ちだ。
そう、結婚式である。魔女である王妃が手出しできないように白雪姫を妃に迎えてしまおうという考えだ。それに、現実ではできなくても夢の中なら……そんな想いもあったのかもしれない。
今回ばかりはこの夢に感謝するべきですねと月は思い、小淋はこんなお伽噺も悪くはないかもしれないと微笑んだ。
そして白雪姫と王子様は、いつまでも幸せに暮らしたのでした。
そして物語はこう締め括られるのです。
めでたし、めでたし。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
加持蜜子
ファンレターはマスターページから!
お待たせ致しました、【真夜中スノーホワイト】リアクションお届けします。
皆様の楽しくオリジナリティ溢れる白雪姫は、如何だったでしょうか。
私はここにきて、何故私が掛け算が得意だとばれた……!? という気持ちでいっぱいですが楽しく執筆させて頂きました。
そして今回は、皆様アクションが個性的で夢同士が混ざらなかったことをご報告申し上げます。
また違うシナリオでお会いできるのを楽しみにしています、ご参加ありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
真夜中スノーホワイト
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月31日
参加申し込みの期限
2016年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!