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●本当に美しいもの
とある美しい王国に、世界で一番美しいと評判のお姫様がいました。お姫様の名前は白雪姫と言いました。
――――その白雪姫に、
緋紅朱 赫乃
はなっていた。
「えっと、これは、夢……なのかな。私、は、赤い、けど……白雪姫で、いいの、かな?」
すぐに夢だとわかったけれど、赤い髪を揺らして赫乃は首を傾げる。衣装は童話で見た白雪姫のそれではなく、ドレスの形はどことなく似ていたけれど、生地は赤と黒で所々に薔薇のモチーフの飾りが施されている繊細なドレスだ。
それでも、肌は確かに白い方だし……と折角の夢を楽しむ事にした。
お城には童話で読んだ通りの白雪姫の義母であるところの、意地悪な王妃がいたし度々嫌がらせもされた。けれど、赫乃は童話のストーリーを知っていたし、庭にある薔薇園は赫乃の心を慰めてくれたので、お城での生活は大して苦になる程のものではなかった。
けれど、ある日のこと。魔法の鏡にこの世で一番美しいのは誰かと王妃が問い掛けた、その日。鏡は答えました。
『この世で一番美しいのは白雪姫です』
それを聞いた王妃は怒り狂い、城下の森に住む冴えないめんどくさがり屋の狩人――
灯 斗南
にこう命じたのだった。
「白雪姫を、森の奥で殺しておしまい!!」
斗南は頭を深く垂れたまま、めんどくせぇなと誰にも聞こえない声で呟いて、それでもめんどくさがり屋な彼なりに動き出す。彼なりに、この物語を回す為に。
その翌日、王妃がそんな企みを抱いているとも知らず、赫乃は薔薇園で薔薇の世話をしていた。この薔薇園は自分が育てている星ヶ丘寮の薔薇園に勝るとも劣らない見事なもので、知らずの内に笑みが零れる。
「……うん、今日は、これでいい、かな」
パチンと剪定をしていた手を止めて、汗を拭う。少し休憩をして、薔薇を眺めながらお茶でもしようかと考えていると、通りかかった侍女たちが見事な薔薇ですねと赫乃に話し掛けてきた。
「さすが白雪姫様の育てる薔薇ですわ。……姫様は薔薇がお好きなのでございますよね?」
「……そう、だね。薔薇は、好き、だよ」
「それでしたら、この城の先に森があるのはご存知ですかしら? その森には小さな泉があって、そこにとても見事な野生の薔薇が咲いているそうですわ。お暇でしたらお散歩がてらご覧になられては如何でしょう?」
その侍女たちの笑顔は、どこか張り付いた笑顔だったけれど、美しく咲く野生の薔薇は赫乃の心を強く惹き付けた。だから、侍女たちに軽い軽食とお茶を用意してもらって籠に詰め、薔薇を見に出掛けることにしたのだ。
……もちろん、それは王妃が命じた罠で、赫乃が城から森へ抜け出るのを確認すると、斗南は懐から両目と口の部分が空いた白い仮面を取り出してそれを身に付ける。そしてその後を追ったのだった。
赫乃は侍女たちに教えてもらった道を森林浴がてら歩いていたのだが、行けども行けども教えてもらった目印は見つからない。もしかしたら迷ってしまっただろうかと思って来た道を引き返そうと踵を返したその時、目の前に現れたのはフードを目深に被り、仮面を付けた男――斗南だった。白い仮面の左目の下にある炎のような模様がフードからちらりと見えて、赫乃はゴクリと息を飲む。けれど道に迷ったと思っている赫乃は、思い切って声を掛けてみることにした。
「あ、あの……私、道に、迷ってしまった、みたいで。あなた、は、お城へ、帰る道、知ってる……かな?」
けれど、斗南は答えない。黙って、静かに赫乃へと近付いていく。赫乃が一歩、あとずさる。斗南が一歩、追い詰める。それはまるで狩られる動物のようで、赫乃は一目散に走り出した。後ろから男が追い掛けて来る気配がしたけれど、振り向かずに走って走って、走りぬいたその先には小さな家があり、赫乃は助けを求めた。
そこには親切な7人の小人がいて、赫乃は難を逃れたのだが、仮面の男はいつしか消えていたのだった。
一方、お城の王妃は白雪姫が死んだと思い上機嫌で魔法の鏡に問い掛けます。鏡よ鏡、鏡さん、この世で一番美しいのは誰? 鏡は答えます。
『この世で一番美しいのは、白雪姫です』
それを聞いた王妃は白雪姫が生きていることを知り、森の奥の小人の元で穏やかに暮らしているのを知って激怒し、林檎売りの老婆に化けて、毒林檎で毒殺しようと企むのです。赤く、紅い美味しそうな毒林檎を作り、籠に入れて小人の小屋へ向かいました。
「ふふふ、この毒林檎を食べれば、さすがのあの娘も死ぬだろうよ」
「そうかよ」
驚いて振り向いた王妃が見たのはフードから覗く白い仮面。それから、赤い炎。そこからの記憶はなく、気が付けば自室の豪奢なベッドの上で、全身に火傷を負って地獄のような苦しみを味わうことになっていたのだ。
王妃が大火傷を負い、城で臥せっているという話は小人の小屋で暮らしていた赫乃の元にも届いた。小人たちの案内により、城に戻った赫乃は全身に醜く火傷を負った王妃を見ると、知らずの内に涙が零れているのに気が付いた。
その涙は美しく、決して王妃を貶めるような涙ではなく、白雪姫の、赫乃の純粋な心そのもの。その後赫乃は城に戻り、侍女たちでさえ顔を背ける王妃の看病を一手に引き受けたのだ。
それにより王妃は回復に向かうと共に、何故魔法の鏡が自分よりも白雪姫の方が美しいと言ったのかをようやく悟り、白雪姫にしてきた仕打ちを泣いて謝りました。
王妃が白雪姫に心からの謝罪を口にした夜、王妃の部屋に仮面を付けた男……斗南が忍び込み、魔法の鏡を粉々に砕きます。
「もう、こんな鏡は必要ないだろ」
そう仮面の男が言う通り、もうこの白雪姫たちには魔法の鏡は必要ないのです。だって、本当に美しいものを知ったから。
その後、王妃と白雪姫は仲睦まじく幸せに暮らしたということです。
「お伽噺は、めでたしめでたしで終わらないとな」
冴えない狩人は、その話を聞いて嬉しそうに笑って、そう言いました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月31日
参加申し込みの期限
2016年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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