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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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丘の上にたたずむは、尖塔をもつ星ヶ丘教会。
白く荘厳なその姿は、雪中にあって一層、存在感を増していた。
けれども教会、特にその内部は、冷たく人を拒絶するものではない。むしろその反対だ。
聞こえるだろうか? ステンドグラスの合わせ目から漏れる歌声が。
清らかであたたかい喜びの声が。
今宵、星ヶ丘教会で開かれているのは、地域の人たちとともに楽しむコンサートである。
どんな人も歓迎。すべての人に祝福を与えるものだ。
クリスマス・イブの夜、教会内は多くの人で賑わっていた。
――これってデー……。
最後の『ト』が出る前に、
浅沼 柳司
はぶんぶんと首を振った。いやいや、調子に乗るな、俺――と。
雑念を抱くべきときではないだろう。過剰な期待も御法度だ。
特に、憧れの
十文字 若菜
と並んで教会内に着席し、聖歌隊の歌を聴いている今は。
少年聖歌隊が拍手とともに送られステージを降りると、なんとなく前髪を直しながら柳司は若菜に話しかけている。
「どれもいい演奏ですね」
「でしょう? 実は毎年ね、一人で来てたんだけど、今年は柳司君と一緒で嬉しいな」
「ああ、それはどうも……俺も嬉しいです!」
嬉しいことを言ってくれるものだ。けれども極端に喜びをあらわにするのも場違いな気もして、柳司ははにかむにとどめる。
「俺、クリスマスていうてもせいぜいクリスマスツリーを飾るぐらいで、こういうのあまり縁なかったから新鮮ですー」
偽りない気持ちでそう告げた。清らかな聖夜というのはいいものだ。それが正しい解釈かはわからないものの、ここにいると自分も、何か清浄なものの一部になることができた気がする。
「あ、ちょっ止まっててね」
ここで若菜は話を中断し、降りてきた聖歌隊と、彼らに付き添う若きシスターのところに駆けていった。
「みんな、それに、シスターゼシカ、お疲れ様です!! とっても素敵だったよ」
若菜は籠を渡していた。きっと差し入れなのだろう。
そんな彼女を見守りつつ柳司は思う。
地元にいた頃は想像も付かなかった。こういうクリスマスの過ごし方もあるのだ。
来てよかった。
――なんといっても、あんな嬉しそうにしている若菜先輩の姿を見れたんやから――。
シスターゼシカこと
ゼシカ・ホーエンハイム
は誰よりも早く、まだ明けぬ頃から起き出して、日々の勤めと今日の準備にかかっていた。彼女にとって、主の生誕祭は一年で最も忙しい日といっていい。
しかし「『忙』という文字は『心を亡くす』と書く」という指摘は、ゼシカにはまったく当てはまらない。
午前中、彼女はガラス工芸展示会の準備を手伝った。しかしその合間合間に、短時間ながら作品を鑑賞してもいる。
「素晴らしいわ、とても……」
いずれの作品も甲乙つけがたいものがあった。ある作品は情熱を伝え、ある作品は許しのメッセージを語っている。未来への希望や愛を表現したものもあった。ガラス細工とは繊細なものだ。作り手のほんの少しの力加減で、形状も色も左右されてしまう。それだけに、作り手の真心と芸術的感性を、ゼシカは作品から酌み取ることができるように思った。
午後はずっとコンサートの準備だ。たくさんの客人を迎える日だけに、用意する椅子や卓の数も少なくはない。もちろんボランティアのスタッフも多数いたが、ゼシカ自身、細腕をまくり額に汗する場面が多々あった。
けれどゼシカは辛いとは思わない。彼女にとって労働は奉仕であり、奉仕は喜びなのである。手伝いに走り回りながら、その身は喜びに包まれている。人によっては彼女の姿に、うすく輝く透明のヴェールを見たかもしれない。
「みなさん、とてもいい舞台でしたよ」
今、ステージを終えた少年聖歌隊の労をたたえ若菜から差し入れを受け取って、ゼシカはまた一つ、充実した気分を味わっていた。
ゼシカの瞳は、極限まで透明度の高いブルー、その双眸に、驟雨去りてのちの晴れ間のような力が満ちている。頬にも薔薇色がさし、黄金色の髪も燃え上がるようだ。
「若菜さん、お気遣いに感謝いたしますわ」
「どういたしまして! 少し後でシスター・ゼシカも聖歌隊と一緒にステージにあがるんですよね!」
「ええ、お恥ずかしながら……」
自分の話になると少し、自信をなくしたようにゼシカは言うのである。
「以前、故郷ドイツの聖歌隊では唄っていたのですけれども……」
ここで、
「はい、失礼いたします! こちら寝子島高校新聞部、記者の
椿 美咲紀
と申します!」
らんらん輝く腕章を巻き、椿美咲紀が姿を見せた。シスターにぺこり一礼して述べる。
「特に目的があったわけでもなく、クリスマスだから、と教会に来てみた私なのですが、いやあ、コンサートにステンドグラス展ですか、なんとも素晴らしい状況ですねぇ! これを体感してたちまち、記者魂に火が付いたという塩梅で……」
「ありがとうございます」
どうぞ楽しんで下さいませ、とうなずくゼシカに、
「ええもう楽しみますとも! このような素敵な状況、記事にせぬわけにはという使命感で、私、取材をさせてもらうことにしたのです。それで撮影の許可をですねぇ……」
「どうぞご自由に。ただ、ご配慮は頂きたく……」
「はいです! 撮影をするのは歌い終わってからにします! あと、ガラス工芸品を撮ることも許して頂ければ、と思っております」
こちらも了承を得て、美咲紀は翼を得たごとく取材対象に向かっていくのであった。
「さすがクリスマスの本場(?)ことチャーチの方ですね。心が広い! ありがとうございます!」
言うなりもう、会場の概要を撮影し始めている。普段教会に来る機会はあまりない、というか実は神社の神主の娘の美咲紀なので、随分と張り切っているようだ。
「ガラス関係は写真撮るのが難しいですねぇ……でも魅力を伝えられると良いなぁ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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