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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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クリスマス・イブといったところで、特別な計画がある人間ばかりではない。
灯 斗南
もその一人だ。彼にとって12月24日は日めくりカレンダーの365分の1に過ぎず、単なる年末の夜以上の意味はない。今宵も薄手のジャケットを羽織って両手をポケットに入れ、やや背を丸め気味に、いつものように夜回りをするだけである。
月も星も見えないが、白い粉雪が散っていた。傘がわりにフードで頭を覆う。
何か事件が起きていないか。
起きていれば、斗南は対応するだろう。
起きていなければ、それでいい。
星ヶ丘は賑わっていた。これを見て彼は、今宵が聖夜であることを思いだす。そこから彼の足は星ヶ丘教会に向かっていた。
今夜くらいは何も事件が起きないよう、祈りを捧げるとしよう。
ところがその考えは中断された。
道すがら斗南は、見知った姿を視界にとらえたのである。
クラスメイトの
緋紅朱 赫乃
、その後ろ姿だ。赤と黒のゴシックドレスを着ている。
――独り……か。こんなところで何してるんだ?
ここまでの道のりで彼は、楽しげな、浮かれた人の姿をいくつも目にしてきた。
ところが赫乃の背中は、そうした状況とはまるで反対だ。葬儀の帰路のように沈んで見える。
なぜだろう――確か、あの子には彼氏がいたはずだが……。
斗南としては決して賛同しないが、日本においてクリスマス・イブは恋人たちの日とみなされがちである。交際相手がいる以上、半ば強制的に盛り上がらねばならないような国民性がある。
歩幅が違うので、だんだん斗南と赫乃の距離は縮まっていった。そのうち、彼女がうつむいて、どこか……泣いているように見えると斗南は気がついた。
何かあったに違いない。
ここで回れ右をして見なかったことにすることもできただろう。しかし斗南はそんなこと、思いつきもしなかった。
「何、してるの?」
と声をかけていた。
教会への道を赫乃は歩いていた。
聖夜ということでせめて、静謐な気持ちでいられるよう教会へと向かったのだが、これは失敗だったかもしれない。
赫乃には、教会に大切な思い出がある……かつて、大好きだった人と結婚式の真似事をしたことだ。
知らず赫乃の口をついて出るのは記憶だった。
「あの、道を、あの人、と、歩いた、んだよ、ね……、まだ、数ヶ月、だけ、前の、話、なのに、なんだか、すごく、遠い、昔の、出来事、の、ようで……」
今はもう遠い、遠い思い出、わずか半年ほど前なのにもう、あの日の光景はフィルム時代の古い写真のように、紅みを帯びたセピア色に変わりつつある。
だが変色したといっても消えるわけではない。
「昨日、みたいに、思い、出しちゃう、な」
大切な記憶なのだ。アルバムに飾って、残しておきたいと思うような。
大切にしているだけに、その記憶が赫乃に、与える痛みもまた小さなものではなかった。
教会への道すがら、足元を見つめ歩いていた彼女は、
「何、してるの?」
背後から呼びかけられ足を止めた。
――あれ、灯、君、だ……。
「こんばん、は メリー、クリスマス」
赫乃は、無意識のうちにカーテシーを披露していた。片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げた姿勢での挨拶である。どことなく大仰で、おどけた印象すらあるのだが、斗南の目には、ただ哀しく映った。
いくら赫乃が笑顔を浮かべようと、それが作った笑顔だということくらい、彼にとて見抜ける。
「今日は、どうした、の?」
「特になにも」
詳しく説明するのが面倒なので、斗南は簡単に済ませた。
「一人で散歩していただけだ」
「……それじゃ、いっしょに、どう、かな?」
「散歩を?」
「……うん。星ヶ丘教会、行って、みない?」
斗南にとっては予期せぬ誘いだった。
断ってもいい。
夜回りを優先したいという気は、する。
けれど斗南は赫乃の背中を思いだした。声をかけた直後に垣間見せた、泣き出しそうな顔も。梅雨時の空より曇った瞳の色を、特に。
だから斗南はどことなく素っ気なく、けれどもしっかりと聞こえるような声で、
「ああ」
と返答したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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