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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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彼はヒュー・ヒューバートと名乗った。
城山水樹の向かいに座った五人目か六人目の青年だ。出身はイギリスだが母親は日本人、といっても両親の離婚により幼少期から日本暮らしであり、日本語しか話せないという。あまりアングロサクソン系の顔立ちではなく、ダークヘアで和風の容貌だ。年齢は彼女より二つ上なのだが、童顔なので高校生くらいに見える。
星の巡り合わせの問題か、本当に水樹が天中殺だったからか、ここまで水樹が話してきた相手は全部、元彼に似た肉食ギラギラタイプであった。それだけならまだしも、彼らが話す内容ときたら自慢ばっかりなのであった。やれ年収がいくらだとか、外車を所有しているとか、そういうアホ話はキャバクラでお金を払って聞いてもらえ――水樹は愛想笑いしながら内心では舌を出していた。
ところがヒューは少し違った。言葉少なでむしろ水樹の話を聞きたがり、やがて彼女の実家が古書店と知ると、どんな仕事かと熱心に尋ねてきた。受け答えにいちいち感心してくれるのも、面映ゆいが悪い気はしない。
――いい子じゃない?
どうしてだろう、と水樹は思う。ヒューと話していると、なんとなく気が楽になる。
時間が来て交代となったが、水樹は立ち上がって、彼をイルミネーション・スペースに誘ったのである。
雪中で立ち話を楽しむつもりが、意外にもヒューは戻りたがった。
「ごめん、あまり雪に、いい思い出がないんだ」
「どうして? 雪の日に彼女に振られたとか?」
「いや……僕の母は、雪の事故で死んだんだ。正確には、行方不明だけどね」
「悪いこと訊いちゃったね……」
いいんだ、と寂しげに笑ったヒューの横顔が水樹には強く印象に残った。
彼は、心に傷を抱えている。種類は違うけれど――私と同じだ。
「ね? ここを出て、どこか飲みに行こうよ」
水樹は、彼の手に自分の手を重ねていた。
奇跡的に直前キャンセルがあったという。
いま、桜月と北条冬華は、ステッラ・デッラ・コリーナの一室にいる。ダブルベッドがひとつきりの部屋だ。
せっかくですからここに泊まりましょうか、と提案したのは冬華、フロントにかけあってカードキーを手に戻ってきたのも冬華だった。普段は大人しいのに、こうと決めると行動が早い彼女なのである。
一方で、この状況にかあっと頬を染めて、ぎくしゃくと月は冬華に続いた。
頭はもうパニックだ。
――冬華さんと、一夜を過ごす……しかも聖夜に……。
その言葉で、月の頭は埋め尽くされている。
「お風呂、入られては?」
冬華に問われているのに気がついたのは、その言葉が発されて数秒してから。返事がないことを気にしたのか、それとも最初からそう考えていたのか、ややあって冬華はこう付け加えたのである。
「それとも、一緒に入りますか?」
月は、首を縦に振った。
お互いの裸身を見るのは初めてではない。けれども、今夜はこれまで以上に意識してしまう。
決して広くはない黒大理石製のバス、膝を曲げて月は湯に身を浸し、冬華のほうを見ないようにしている。
冬華の爪先が湯に入ってきた。その爪先、やがてあらわれる白く長い脚に話しかけるようにして月は言った。
「イルミネーション・スペースで、私……、変な、気持ちになった。それは……」
その先を告げるのに躊躇した。けれど、話す必要はなかった。
冬華が顔を寄せ、月の唇をふさいだから。自分の唇で。
短いキス。けれど湿り気のある、キス。
月が感じたのは恥ずかしさと少しの怯え、同時に、自分の想いに応えてくれた歓喜と興奮だった。
しかしキスは月の心に渇きを生じさせていた。冬華の体の熱がそうさせたのだ。焔に炙られるようにして、月は身を起こしていた。こんなものでは足りない。
「冬華さん……!」
水音が立った。
月は長いキスを冬華に返す。軽いキスではもう足りない。舌を使って冬華の唇、さらに歯の間に押し入る。そうしてぬちゃぬちゃと音を立て、舌と舌とを絡め合うのだ。互いの鼻息が感じられるほどに、とめどなくあふれ出る熱と渇きに駆られるようにして。
――これは蜜だ。一度味わえば忘れられず、舐めても舐めても満足せずに求め続けてしまう甘い蜜……。
かすかに残っていた白いラインが、このとき溶けてなくなっていた。
そのまま浴槽で月は冬華を求め、冬華は、与えた。
だがまだ今夜、ふたりの熱と渇きが収まることはなさそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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