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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●キスしてサンタさん(1)●
【シーサイドタウン駅前:ネコジマスクエア】
寝子島シーサイドタウン駅の周辺は、この冬いちばんの人出だった。
駅ビルの中は、レストランに来た家族連れや、プレゼントを選ぶ買い物客でにぎわい、話題の大作映画やデートムービーが上映中のシネコン・kenzakiシネマねこじまは、どのシアターも満席。
「おー、すごい人混みだな」
そして駅前の広場、ネコジマスクエアもまた然り。桜花寮からここまでやって来た
高峰 一馬
も、その混雑っぷりに目を見張る。きっと待ち合わせなのだろう、時計柱の周りには、そわそわと落ち着かない男女が立ち並び、その内心の期待を反映するかのように、せわしなく明滅する花壇のLEDライト。
さっきから途切れなく聞こえてくるクリスマスソングに、高峰がその音の出どころを見回せば、広場に設置された野外ステージでは、ラジオn.k.FMが音楽番組を公開放送中。駅ビルの外壁にあるパネルスクリーンが、司会進行のMCと、神業の繋ぎを披露するDJを交互に映し出し、広場のラブな雰囲気を盛り上げている。
「やっぱどこも盛り上がってんなー。さっすがクリスマス」
クリスマスのムード一色に染まった街が、けれども高峰にはいささか居心地が悪い。全く女っ気のない寮の仲間たちと、男だけで今夜は騒ごう。そのパーティ用のケーキの買い出しを任命されて、彼はこの駅前までやって来たのだから。
「でもどーすっかな、美味いケーキ屋っつっても心当たりが……お? おおー、大塚じゃんか」
人混みの中に知った顔を見付けて、高峰は手を振ってみる。けれどもその女子──
大塚 絽紗
は、ふわふわした危なっかしい足取りで、まるでこちらに気が付く気配がない。
高峰は、
彼女が極度の近視だったこと
を思い出し、近くまで走り寄ってもう1回声を掛ける。
「大塚! 何やってんだこんな所で……って、近い近い近い!」
訝しげな顔の絽紗に、急に顔を近付けられ、間一髪でその唇を躱す高峰。
「その声……高峰君ですよね?」
「おう、俺だぜ!」
ケースから取り出した眼鏡を掛け、そのレンズの向こうにいつもの彼の姿を見付けて、
「またお会いしましたね。何だかちょっと、ほっとしました」
とほんわり、絽紗が微笑む。
「そうか? 俺も何つーか、街がクリスマスムード一色だから、
知ってる奴の顔見れて、なんかちょっと安心……てのも変かもだけども」
「ですよね、分かります。私も同じ気持ちでした……!」
と通りすがりの見知らぬオジサンに話し掛け、そのままその男に付いていっちゃう絽紗を、全速力で追って奪還する高峰。「だぁあああ!」と頭を掻きむしり、
「だからなぜ眼鏡を外す!? ちゃんと掛けてりゃいいだろ!」
「え、だって……それは……」
眼鏡を手に持ったまま、何だかもじもじしている絽紗を、高峰は呆れ顔で見る。絽紗の方はその彼の視線が、ますます気になってしまって、
(こんな普段着の所を見られてしまうなんて、恥ずかしいです。
予約したケーキを取りに行くだけと思って、つい油断して……)
眼鏡を掛けないのは、せめてもの乙女心らしい。たぶん。
一方で高峰の方は、きまり悪げにうつむいている絽紗を見ながら、こう思っている。
(まったく、眼鏡似合ってんだから、普段からしてりゃいいのに……
つか大塚の私服姿って、何だか新鮮だな……)
お互い黙り込んでしまった。その沈黙に耐えかねて、高峰が明るく提案する。
「とにかく、ちょっとここから移動しようぜ?
こう人も多いとぶつかったりもしそうだし……っと、ほら、大丈夫か?」
それとなく通行人から庇ってくれる、高峰の気遣いに顔を赤らめながら、絽紗も彼と一緒に歩き始める。そして、さっきから気になっていたことを高峰に聞いてみた。
「でも何だかこの広場……カップルさんが、やけに多いですよね。
いくらクリスマスイヴと言っても、ちょっと多すぎるような?」
「んっ? そりゃやっぱ、例のイベントを内心で期待してるからじゃねーか?」
「例の……イベント?」
立ち止まって、きょとんと首を傾げる絽紗に、高峰がここで起こるハプニングイベントの内容を説明する。駅の壁面に付いた、巨大なパネルスクリーンを指差して、
「えっと……、確か『キスして何とか』っていう曲が掛かった時に、
あそこのスクリーンに映ったカップルは、その場でキスしないといけないっていう……」
「えええええええっっ!? こっ、公開キスじゃないですかあああ!!」
真っ赤になって沸騰する絽紗……その時だ!
♪キスしてサンタさん 焦らすのはもうたくさん
あと1年なんて 待てるわけないから
広場に流れていた歌が短いミックスで次の曲に切り替わり、大音量のラブソングと共に、1組のカップルの姿が、その大画面に映し出された!
【ネコジマスクエア:パネルスクリーン】
「キスしてサンタさんだ〜☆ 美少年カップルとか映らないかな?」
「……って、え、僕たち?」「映ってんの? いえーV」
スクリーンにどアップで映ったのは、通りすがりの
響 タルト
と
鎌八 まもる
の2人だった。
画面に映されていることに気付くや否や、タルトと頬を合わせてフレームの右半分に割り込み、イエーとカメラに向かってピースサインを送る、まもる少年。全く物怖じしないその姿に、広場にいた観客全員が、「か、軽い……」とそう思う。
その隣りで成り行きを楽しんでいる、タルトだって割と満更でもなさそうだけど。
画面の中の鎌八が、その彼女の肩を芝居気たっぷりに抱き寄せ、目線だけカメラに向けてさらに続ける。
「そうさ、クリスマスは愛と寛容の季節なんだよ。
当然セントポニテへのキスも許されるホーリーナイト……
てなわけで、にゃんこたんの聖なるポニテにくちづけをしてもいいよね」
「あははー、クリスマスだもんねー、だが断る!」
んー……、と寸前までいったキスが笑顔でかわされ、そのまま1回転したタルトのポニテが、鎌八の頬に命中。手ひどくポニテビンタを食らった鎌八が、「いったー!」と叫ぶ。
「ふふ、でもポニテ好きのムッシュくんなら、これはこれでご褒美でしょ?」
「ま、それもそうだな。これはこれでメリーポニテマス(爽)」
「もーはずかしいなーw さ、行くよ」
鎌八が白い歯でサムズアップしながら、そのままずるずるとタルトに引っ張られて、2人がフレームアウト。そのショートコントみたいな1幕に、広場にいた観客がワッと沸き、気持ちの良い拍手を送る。大画面に釘付けで、そのやり取りを見守っていた
大塚 絽紗
も、
「い、いったいどうなっちゃうのかと、ドキドキしました……!」
上気した顔で隣りの
高峰 一馬
に話し掛ける。そこで、あれっ?と遅まきながら気が付いた。
(そういえば、高峰君は何の用事でこの広場にいたのでしょうか。
さっきこのイベントを期待して……とか、おっしゃっていたような気がしますが、
まさか高峰君も、誰かと一緒にここに……!? 素敵な人だからそれも有り得る話ですよね)
勝手にしょんぼりしてしまった絽紗を、怪訝そうに見遣る高峰、しかしその2人のすれ違いを吹き飛ばすように、またあのサビがループで掛かる。
♪キスしてサンタさん 言い訳はもうたくさん
もう子供じゃないの 分かってるくせに
「えっ、また……!?」
【ネコジマスクエア:噴水前】
待ち合わせ場所は、ネコジマスクエアの噴水の前。
約束の時間より早めに来たつもりだったのに、
双葉 由貴
はもうそこで彼女を待っていた。よ、とぶっきらぼうに片手を上げて、こちらに歩いてくる由貴に、
「ゆきくん早かったんだねぇ」
椎名 あさひ
も何だかうれしくなって彼に駆け寄り、その隣りに並ぶ。
「さむくなかった? 今日は雪って言ってたから、
ちゃんとあったかくしてないとダメだよー?
あさひのマフラーはんぶんこしてあげるねぇ(ぐるぐる)」
「い、いいって! ほら、じろじろ人が見てるだろ……。
それよりどこ行く? あさひはどこ行きたい?」
「かんらん車かなぁ? 夜はキレイにライトアップされるんだって!」
「夜か。まだちょっと時間あるな。それまで……って、ん?」
そこまで言いかけて由貴は、本当に自分たちが、周囲の人からじろじろ見られているのに気が付いた。それに何だか、やけに周りが騒がしい。そして聞き覚えのあるラブソング。
なんだ?、と思って皆の注目する方を見ると……ああ、何ということだろう。駅前のパネルスクリーンにデカデカと、あさひと自分の顔が映し出されているではないか!
「は?」
キ・ス・キ・ス・キ・ス・キ・ス!
歓声と手拍子、口笛をまじえて、広場中の人が2人を囃し立て始める。その大合唱の中心で、あさひの方はてんでのんきに、そのスクリーンを指さして、
「ゆきくん見て、大きな画面にゆきくんとあさひが映ってるよ。テレビかなぁ?」
「言ってる場合か! あれに映っちゃった2人は、
その、き……キスしないといけないんだよ!」
「えぇ? なんで?(きょとん)」
「俺にもよくわかんないよっ! そういう決まりなのっ!」
「そっかぁ、決まりじゃしかたないねぇ。じゃあしよっか」
「えええええええっ!?」
仰天して大声を上げる由貴の反応に、かえって あさひの方がびっくりしてしまって、
「え、だって、あいさつみたいなものだよねぇ?」
ぜんぜん何でもないことのように言う彼女に、由貴の心の中の由貴が、膝を折ってうなだれる。何だよ、1人で勝手にドキドキしてたの、俺だけかよ。馬鹿みたいじゃんか、あーもー!
「そうかよ、じゃあとっととすませようぜ」
「うん!」
にっこり笑って、由貴のほっぺにちゅってしようとした、あさひのモーションがそこで止まってしまった。
(あれれ? ゆきくんの方から近づいてきてる?
何でだろう……顔があつくなってきたよ?)
その一方で、顔を近付ける由貴の方も、
(くそ、恥ずかしい、落ち着かない……
何よりあさひとキスって状況がぁぁぁ!)
「って……あさひ!?」
いきなりくるりと後ろを向いて、逃げ出した彼女の腕を、とっさに手を伸ばして掴む。「ど、どうしたんだよ」と動揺して覗き込めば、そのあさひの顔はもう、耳の後ろまで真っ赤だ。
「だってぇ……」
「えぇ?」
消え入りそうな彼女の声に耳を近付け、由貴はようやくそのか細い声を聴き取る。
「だってあさひからするのとゆきくんにされるのとじゃ、
なんだかはずかしいのが全ぜんちがうよ……」
「お、俺だって恥ずかしいよ!
でもこういうルールだから……いいか?」
ぎゅって目をつぶった あさひのその頬に。いっしゅん、あったかくてやわらかな感触が触れ……
(うわぁぁぁはずかしいよ〜!)
そのままほっぺたをおさえて、その場にしゃがみこんじゃう小学生。囃し立てていた観客が、その映像を見てワァ!と拍手を贈り、カワイイ!とか、結局ほっぺにちゅーかよ!とか、そんな野次や歓声が口々に飛ぶ。
由貴はそのカメラの前に、まるで彼女をまもるように立ち塞がって、
「俺達は小学生だからこれでいいんだよ!」
と耳まで赤く染めて、そう宣言するのだった。
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定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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