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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●エピローグ(1)●
【曖浜瑠樹の自宅】
時刻は、夜の10時頃。仕事から帰った両親と、楽しく家族パーティをして過ごした
曖浜 瑠樹
は、1人自分の部屋へと戻ってきた。
「さ、ラピちゃんにもオレからプレゼントだよぉ」
手に持っているのは、昼間Ze Petで買った、あのミニサンタ服セット。瑠樹はこれならラピちゃんでも着れると思って、ちゃんと自分のお小遣いでこれを買ったのだった。
ラピちゃん
とは、瑠樹が小さな頃にもらった縫いぐるみで、ふわふわな白うさぎの女の子のこと。部屋にあるいろんな縫いぐるみの中でも、瑠樹が昔から大事にしているものの1つだ。
そのラピちゃんに、さっそくサンタの服と帽子を着せてあげて、
「わぁ、可愛いねぇ!」
帽子はフード状になっていて、ちゃんとラピちゃんの長い耳も帽子の上に出せた。うん、とっても似合ってる。瑠樹がラピちゃんを両手に抱き上げ、喜んでいると、
『ありがとう、瑠樹。とても嬉しいプレゼントだわ』
その黒くて丸いお目目がこちらを向いて、ラピちゃんがそう言って話し始めた。
「あれ……ラピちゃんが喋って動いてる!
帽子と服のおかげかなぁ?」
『そうかもしれないわね。また瑠樹と話せるようになって、私は嬉しいわ』
以前にもこんなことはあった
ので、瑠樹の方も驚かない。それよりラピちゃんの言う通り、またお話できるようになったことの方が、ずっとずっと嬉しい。
「じゃあラピちゃん、今日はオレとパーティごっこしようよぉ」
他の縫いぐるみ達も、車座にベッドの上に座らせ、真ん中にお菓子もいっぱい用意して。さあ、秘密のクリスマスパーティの始まりだ。お父さんお母さんを起こさないよう、小声のひそひそ声だけど、それもまた秘密っぽくて、瑠樹には楽しい。
「ラピちゃん、でもクリスマスなのにケーキがないねぇ」
『そうね……瑠樹、ちょっと窓を開けてみて』
「わぁ、ずいぶん雪が積もってきたねぇ」
『この雪を集めて、こうやってね(ぎゅっぎゅっ)』
さすが白うさぎだけあって、縫いぐるみでも雪の扱いは慣れたもの。ラピちゃんがまーるく雪を固めて、その上に瑠樹が持ってきたどんぐりをイチゴ代わりに飾れば、即席のクリスマスケーキの出来上がり。
「お皿に切り分けて、皆で食べようねぇ!」
それから瑠樹はラピちゃんにも、退屈してないかなと他の縫いぐるみにも順番に話し掛ける。そういえばと昼間のことも思い出して、
「そうそうラピちゃん、今日こんなこともあったよぉ」
『まぁ、風船の動物さん達のパレード?』
昼間キャットロードで遭遇した、バルーンパレードのことを嬉しそうに話す瑠樹に、ラピちゃんも、
『私もそのパレードに混ざりたかったわ。
瑠樹、今度また一緒にお外を歩きましょうね』
そんなふうに楽しい時間は瞬く間に過ぎてしまい。ちょうど日付が変わった頃に、ラピちゃんは急に静かになってしまった。
「……声、聞こえなくなったねぇ」
別れの言葉はなかったけど、ラピちゃんも「今度また一緒に」って言っていたから。きっといつかラピちゃんと、また話せる日がくるに違いない。
その日を楽しみにして、今夜はもうそろそろ寝ようか。
「今日は楽しかったねぇ……おやすみなさーい!」
【洋菓子店Raton:店内】
今日は最後の最後まで、忙しい1日だった。ようやくRatonを閉め、店内の片付けを終えた
荒井 景貴
は、閉店後も残って手伝ってくれた
紅林 柳霞
に、労いの声を掛けた。
「柳霞さん、お手伝いどうも助かりました。
お茶を淹れますから、ひと息つきませんか」
「うん、今日は本当に忙しかったねー。
やっぱり飲食店と雑貨屋の忙しさは違うねー」
荒井が淹れてくれた紅茶にお礼を言って、それから残ったブッシュ・ド・ノエルを彼と一緒に頂く。最後に来店したあのお客さんに半分あげてしまったので、2人で分けるともうひと切れずつにしかならなかったけど、それでも。
「あぁ、疲れた身体に優しい甘さが染みこんで、幸せな気分になるなぁ……。
あのお客さんも今頃、こんな気持ちになってくれてるといいね」
最後に「ありがとう」と言ってケーキを受け取った時の、あのお客さんの笑顔を、きっと自分たちは忘れないだろう。柳霞はそう思う。
それから話題は、柳霞の手作りの飾りのことになった。
「ガラスケースが傷つかないよう、フェルトなどの優しい材料で作られていて、
柳霞さんの温かな気持ちが、沢山の飾りから伝わって来ました。
このままずっと飾っておきたい気持ちで一杯になりましたよ」
荒井に手放しでそう褒められて、柳霞の方がかえって恐縮したように照れてしまう。
「いや、その……景貴さんが使ってくれるって言うから、
調子に乗ってたくさん作りすぎちゃった。
でも、喜んでもらえて嬉しいよ。
私も何か、景貴さんのお手伝いしたかったから……」
「お手伝いも飾りも頑張って下さって、ありがとうございます。
……と、そうだ」
荒井はそこで思い出したように、席を立つ。すぐに小さなギフトボックスを手に戻ってきて、
「プレゼントを用意していたのをうっかりしてました。
中身はベビーパールのブレスレットなんですが、
気に入ってもらえたら嬉しいです」
「えっ、ありがとう! あっじゃあ、私からもプレゼントが……」
受け取った柳霞の方も、慌てて自分が用意しておいた箱を取り出して、
「気に入ってもらえるかはわからないけど……
迷いに迷って、日常生活で使えそうなものにしたんだ」
荒井が何でしょう、と言いながら箱を開けると、中身は牛革のベルトだった。バックルの部分に、天使の羽をつけた猫のカメオが、特注で取り付けてある。
「お洒落で素敵ですね。
有り難うございます。大切にしますね」
そう言ってにっこり微笑んでくれる、荒井の笑顔が何より嬉しい。柳霞の方も「開けていい?」と自分が貰った方のブレスレットを取り出して、
「わぁ、かわいい!」
可愛らしい小粒のベビーパールが、柳霞の手の上でころんと光る。柳霞はおねだりするように、その左手を差し出すと、
「景貴さん、手首につけてくれる?」
「いいですよ。ええっと、こうかな……?」
そんなふうにして、忙しかった今日の日付が変わるまで。
2人は閉店後の店内で、穏やかで、でもかけがえのない時間を共に過ごす。窓の外ではしんしんと、他の物音を包み込むように雪が降っている。明日の朝にはきっと、外は積もっていることだろう。
そんな外の景色を黙って2人で眺めながら、柳霞は隣の椅子の彼に、甘えるように凭れてみる。
「幸せ、だよ」
「はい、僕も幸せです」
その彼女の肩を慈しむように大事に抱いて、荒井もそう答えてくれた。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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