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【大晦日】星ヶ丘のSPECIAL DAY & NIGHT
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「あけまして、おめでとーございます!」
「明けましておめでとうだよー」
「明けましておめでとうございます!」
スカイランタンから手を離した瞬間、文と葵、結梨亜は口々に新年の挨拶を口にした。それから、自分たちが飛ばしたスカイランタンがふわり、ふわりと揺れて飛んでいく姿をスマホやデジカメで写真を撮ったりして楽しんだ。
「綺麗だねー!」
「向こうでは花火も上がってますネ! 凄いキレイ……!」
「なんだか、贅沢な光景ですね。スカイランタンに花火も見れちゃうなんて……」
寝子ヶ浜海岸で打ち上げられている花火はマリーナからも綺麗に見え、こちらではスカイランタン、あちらでは花火と、とても贅沢な光景が広がっていた。
「そうだ! 忘れるところでした、葵さん、文さん、今年もよろしくお願いしますネ!」
「私も! 今年もよろしくだよー!」
「ふふふっ、こちらこそ今年もよろしくお願いします!」
夜空に咲く華のように、瞬く星のように、三人の笑顔が弾けていた。
「尚輝先生、あけましておめでとうございます……!今年も宜しくお願い致します……」
きちんと尚輝の方を向いて、時子はきれいなお辞儀をした。それを見て、尚輝も慌てたように、
「あ、明けましておめでとう、今年もよろしく」
と、軽くお辞儀を返す。それから、どちらともなく笑うと並んで夜空に飛んでいくスカイランタンを眺める。一斉に舞い上がっていくスカイランタンは幻想的で、まるでこの地上に二人っきりになれたような気がして時子は尚輝の表情をそっと伺う。
その表情は、優しげな笑みを浮かべていて今この瞬間を楽しんでくれているようで時子は嬉しくなる。
一緒にいるこの時間を、尚輝も楽しいと思ってくれているなら……この想いも届いてくれていればいいのに。そう思いながら、尚輝の手をそっと握った。
「ランタン、綺麗ですね……」
「そうですね、とても綺麗です」
どうか、繋いだ手を離さないでと時子は夜空に揺らめく灯りと尚輝に願う。けれど、その願いは弾けて咲いて、消えていく花火の音と共にほどかれてしまう。
寂しげな笑みを浮かべる時子の横で、尚輝はポケットからカイロを取り出すと、時子の手に持たせる。
「尚輝先生……?」
「どうぞ、まだ沢山持ってるので使ってください。……寒いのでしょう?」
違う! と声を大にしてそう言いたかったけれど、尚輝らしいその思考と行動に、時子はつい笑ってしまった。
「はい、ありがとうございます。大事に使わせていただきますね……」
両手に持って、その暖かさを感じると、まるで尚輝の温かさのようだと時子は思う。
「あの、尚輝先生……よかったらお帰りになる時、家の車でお送りしますので、乗っていって下さいませんか……?」
年越しが終わっても、出来たらもう少し一緒にいたいという乙女の願いだ。尚輝は飛んでいくランタンを眺めながら、
「今日は歩いて帰ろうと思ってるので、大丈夫ですよ。それに今日は人出が多いですから僕が住んでいるところまでは下手すると歩いた方が早いでしょうから」
「えっと……先生はどちらに住んでらっしゃるんですか……?」
ずっと学校の研究室に住んでいると思っていた時子は、突然の尚輝の言葉に少し吃驚したように問い返す。
「旧市街のアパートですよ」
「そうなんですね……じゃあ、あの……初詣は寝子島神社へ……?」
もしよかったら、一緒に。その言葉は打ち上げられる花火の音と共に時子の喉へと飲み込まれる。
「うーん、どうでしょう。都合が合えば行くかもしれませんし……うっかりすると寝正月の言葉のままに寝てしまったりするので」
「そう、ですか……」
「でも、そうですね……初詣の時にも、会えたらいいですね」
「え……?」
聞き間違えだろうか? でも、もしも――。
「はい、会えたら……素敵ですね……!」
スカイランタンを飛ばすその瞬間、
神嶋 征一郎
は、
「まるで六花のようだな」
と、無意識に呟いていた。その言葉は人々の歓声で掻き消され、
篠宮 六花
には届いていないようで、征一郎は胸の内で安堵する。自分の心に灯りを点していったくせに、自分の手から離れていなくなってしまった……あの日を思い出してしまって、征一郎は少し難しい顔をしてしまう。
そんなことには気が付かないように、六花は飛んでいくスカイランタンの幻想的な風景を眺めながら征一郎へと問い掛ける。
「お前はどんな願いを込めたんだ?」
「願い?………お前が今度こそ自分との約束を守るように、だ」
なんだそれ、と笑って此方を見ようとしない六花に痺れを切らして征一郎はその手を掴む。
驚いたように自分を見る六花に、彼にしか聞こえないように耳元へと唇を寄せた。
「これは願いじゃなく命令だが」
「え、それ命令なのか」
ふふ、命令なら仕方ないよなぁ、と六花は少し寂しげに笑う。
「六花は、何と願った?」
「俺の願い? 俺は――」
早く春が訪れますように、そう呟く六花の手を離れていかないようにと征一郎は強く握る。そして強く思うのだ。古書喫茶で出会ってから今日まで、篠崎も交えて買い物にも行った。これからもっと、どこにだって行けるはずだ。
自分は今度こそお前の手を離す気はないのだと、夜空に放たれた灯りを睨み付けた。
鎌八 まもる
と
響 タルト
はまもるの思い付きによって、スカイランタンに掴まって空中散歩と洒落こんでいた。もちろん人の姿ではなく、二人とも自身のろっこんの力によってその姿を変えてる。
タルトは猫に、まもるは喋れるようにと口元の辺りは残しながら蜘蛛に変身しての優雅な空中散歩だ。
「おー、地上から眺めるのも綺麗だと思ったけど、空中から眺めるのもなかなかいいと思わないか、にゃんこたん」
「にゃー! にゃーにゃ、にゃにゃにゃ、にゃあ! (うわあ、すごい! 幻想的だね~)」
「だろー、オレの言う通りにして正解だったな!」
「にゃー? にゃ、にゃにゃー、にゃー? (そうかなー? ところでこれ、どこまで上がるんだろ?)」
猫に変身したタルトは、人の言葉が話せない。けれど、まもるにはなんとなく通じているようで会話は不思議と噛み合っている。まもるとタルトを乗せたスカイランタンは、その重みのせいかそれほど高い位置までは飛んではいかず、ふわふわと漂うような動きをみせていた。
上を見たり下を見たりと忙しい動きを見せるタルトを微笑ましく見つめながら、まもるは普通の世間話でもするようにタルトにこう言ったのだ。
「時にだな、にゃんこたん」
「にゃ? (何?)」
「降りる方法考えてなかったよ」
一瞬の空白が、二人の間に走る。
「いやー、けっこうな高さまで飛んでるし、そろそろ降りなきゃなって思ったんだけど、どうやって降りようかと」
「にゃーー! (そんなことだと思ったよ!)」
行き当たりばったり、そんな言葉が脳裏に浮かんだけれど、実のところタルトはそんなに心配はしていなかった。猫も蜘蛛も身が軽いし、下手なダメージを追うことはないだろう。人間に戻ってしまったらまずいとは思うけれど。
「よし、蜘蛛糸で降りてみるか」
「にゃー……? (蜘蛛の糸って猫を支えられるの?)」
言っても始まらないか、とタルトは諦めてまもるの出した糸に掴まって、思いっきり……バンジージャンプをした。
「わっ、にゃんこたん、ここではしゃいじゃダメだ、暴れると糸が切れ…… あっ」
聞こえるはずのない、プチッという音が聞こえたような気がした。お釈迦様が垂らした蜘蛛の糸ならぬ、まもるの蜘蛛の糸はあっけなく切れ、二人は重力に従うままに地上へと落下を始める。
「わー!」
「にゃー!」
それでも空中で離れ離れにならないように、まもるはタルトの尻尾に飛び移る。果たして、二人の運命や如何に!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月05日
参加申し込みの期限
2016年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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