this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【大晦日】星ヶ丘のSPECIAL DAY & NIGHT
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
スカイランタンが舞い上がるその瞬間を、
骨削 瓢
と
天馬 ひびき
はイソラ・ガレッジャンテの海が見える個室で過ごしていた。服装も、ドレスコードがあるとのことで瓢はジャケットにコーデュロイの焦げ茶のパンツと、昼間とは打って変わって洋装である。
ひびきも昼間より暖かい服装の方がいいだろうとベロアのワンピースに着替えていた。マフラーなどの小物はそのままに、はやぶさも一緒だ。
「こりゃ中々の絶景ってもんですねぇ」
「きれー! すごいすごい、瓢さん、すごいねぇ!」
瓢は隣に座りスカイランタンが飛んでいく様を見てはしゃぐ恋人を、微笑ましく横目で見ていた。
そもそも、何故二人がここに居るのかと言えば、昼間の忘年会のビンゴで瓢がこのレストランの食事券を手に入れたからだ。それならば、と早速予約を入れて訪れたという訳だ。
「ひびき嬢」
「はい、瓢さん」
名前を呼ばれ、ひびきが瓢の方を向く。
「明けましておめでとうだよぃ、ひびき嬢」
「明けましておめでとうございます、瓢さん」
今年もよろしくと、瓢はひびきの耳元でそっと囁く。照れたようにはにかんでいる恋人が可愛くて、愛しくて。その衝動のままに、瓢はひびきの頬に触れ、その瞳がそっと閉じられるのと同時にその唇を優しく塞いだ。
響く花火の音、夜空に舞い上がる優しい灯りに、もう暫くこのままでと願うのは果たしてどちらだったのか――。
星ヶ丘寮での忘年会が終わってから日が落ちるまでの暫くの間を自室で休憩し、再び外へと出掛けたのは
桜 月
と
北条 冬華
だ。
メイドとしてではなく、今度は対等な立場として一緒に出掛けて欲しいとお願いしたのは月だった。そして冬華はそれを承諾し、共にカウントダウンを過ごす為に星ヶ丘を歩いていた。
月は最近デザインした暗色系のホルターネックのドレスにコート、冬華は暖色系の肩からうなじにかけての色気を感じるオフショルダーのドレスにコートといった出で立ちだ。
予約した時間まで少し時間があると、二人で大晦日の星ヶ丘を暫しの間楽しんだ。
そろそろ時間だとイソラ・ガレッジャンテへ向かい、予約した個室へ通される。海辺が見える、とてもいいロケーションの部屋だ。
「うん、さすがイソラ・ガレッジャンテだ。いい個室だね」
「本当ですね、とても素敵です」
窓際に固定されたテーブルに、ボックス席のようにソファが配置されている。いわゆる向かい合わせに座るタイプではなく隣り合わせに座るタイプのものだ。
改めて、自分がデザインしたドレスを着る冬華を見ると、実際に着てもらうとよりデコルテの美しさが際立つなと月は思う。
「うん、やっぱりそのドレス、冬華さんによく似合っているよ」
「ありがとうございます、このドレスはとても綺麗ですね」
軽い軽食とジュースを頼み、暫くの間ゆったりとした時間を楽しむ。
「もうすぐ年が明けるね。今年の良かった事はこの学校に入れたこと……そして冬華さんと出会えたことだ」
隣にいる冬華の目を真っ直ぐに見つめ、嘘偽りのない本当の気持ちだと冬華に告げる。
「私が今年良かったと思うことは……そうですね、メイドとして働いてとても良い経験が出来たことですね。仕事というものがどういうものなのか、よくわかりましたし、良い主人にも巡り会えましたし……」
冬華も、月を見つめ返してふわりと微笑む。その笑顔に、月は
クリスマスの出来事
を不意に思い出して、頬が熱くなるのを感じる。普段はなるべく考えないようにしているのだ、思い出すとどうしようもない気持ちに襲われてしまうから。
そして、この気持ちにも冬華との関係にもまだ明確な答えを自分も冬華も口には出していない。いつか、ちゃんと言わなくてはいけないのかもしれないけれど、今はまだ――――。
「あ、スカイランタンが上がって……」
「あっちでは花火が上がってるよ」
年が開けたのだと、二人は思う。月はテーブルの上にある冬華の手を両手で取って、まだ言葉にできない自分の気持ちを伝えるように指を絡め、包み込むようにその手を繋いだ。
「明けましておめでとう、今年もよろしく。……冬華さんには本当に感謝してる……これからも、傍で支えて欲しい」
「明けましておめでとうございます。私こそ……今年も、よろしくお願いします」
それに応じるように、冬華もその手を握り返して微笑んだ。こうして、二人の年明けは穏やかに始まったのだった。
大人びた
朝鳥 さゆる
の硬質な美貌は危うく物憂げで、いつもより儚く見えた。星ヶ丘を歩けば、大晦日で暇を持て余した男達の何人かに声を掛けられたけれど、何故か気乗りがしない。それを目的として外へ出たはずなのに……そう思いながらも冷たく一瞥すれば、男達は声もなく退散していく。
まるで、生きながらにして死んでいるようだと、さゆるは思う。こんな感覚は他の誰にもわからないだろう、そして彼女はその感覚を誰かと共有したいとも思わない。ただ流されるままに生きているだけだと自嘲気味に笑って、さゆるは歩き続けた。
気が付けば星ヶ丘マリーナまで来ていた。スカイランタンを手にカウントダウンを待つ人々が、楽しそうに笑っている。
同じ場所にいるのに、自分だけ全く違う場所にいるような、そんな気持ちになる。急に寒気に襲われたような気がして、さゆるは甘酒を買って口にした。空っぽの胃袋には丁度いいと、ゆっくりと飲む。
そんなことをしているうちに、カウントダウンが終わりスカイランタンが夜空へ放たれていく。
ぼんやりとそれを見つめていた。どれだけの時間が経っただろうか、いつの間にか沢山いた人々はまばらになり、無感動ともいえるほど静かに眺めていた灯りも見えなくなった。
空っぽになったカップを捨てて、空っぽな身体を抱きしめると、人の気配がしてさゆるは振り返る。
「――――っ!」
彼が、いた。震える身体でそっと近付き手を伸ばせば、霞のように消えてしまった。それはさゆるの見た幻影だったのだろう。
「藍人……あなたは……もう死んだのでしょう? なら、もう……あたしの前に現れないでよ……」
声が震える。何も掴めなかった指は力なく下ろされる。まだ、生きていると思いたいのか。まだ、会いたいと願っているのか、自分でもわからない。
さゆるは溢れる涙を拭うことも出来ずにその場に立ち尽くすしかなかった。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【大晦日】星ヶ丘のSPECIAL DAY & NIGHT
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月05日
参加申し込みの期限
2016年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!