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自身を鍛えようと、
灯 斗南
は孤独な戦いの中にその身を置いていた。
無数に湧き出るシャドウの懐へととび込んでは、手のひらから生まれ出でる炎を叩きつける斗南。
仮面の向こうの瞳を暗く翳らせる、彼の胸の内は。
(……自分には、人に愛される要素は何もない)
自分は、父親に捨てられた。
祖父は自分のことを疎んでいる。
そして母親に、息子をそんな環境で育ててしまったという罪悪感を背負わせているのもまた自分なのだ。
燃え盛る炎が、シャドウを塗り潰していく。
明々と炎が燃え上がるほど、生まれる影は濃く、暗くなる。
(じゃあ、学校では?)
斗南は己に問うが――仮面に隠されたその顔に浮かんだのは、微かな自嘲の笑みだった。
それなりに親しいと言える相手がいないわけではない。けれど。
(本気で自分を愛してくれているわけじゃない、そのはずだ)
だからこそ、斗南はこれまで戦い続けてきた。
いつか報いを受けるだろうとは思いながらも、仮面の始末人として、自分の身を削ってまで。
(そうしていればきっと、いつか自分を愛してくれる人が出てきてくれると信じてたんだよな、僕って人間は)
けれど、それさえも淡く儚い幻想だったと今の斗南は思っている。
結局、誰も自分を愛してなんてくれない。
自分の戦いは無駄でしかなかったと、それが斗南の出した結論だ。
――だけど、それなのに。
(もう、止められない。何でって、やめてしまったら何も残らないから)
ジュウと鈍い音を立てて、シャドウがまた1体膝からくず折れる。
その姿が幻のように掻き消えるのをさして深い感慨はなしに見送りながら、斗南はこれこそが、いつかどこかで自分が辿る末路に違いないとぼんやりと考えた。
戦いの終焉は、自身が灰になって崩れ落ちる時。
それが自分の宿命だと、斗南は思う。と、次の瞬間。
「っ!?」
目の前のシャドウが、斗南の心に反応したのだろうか、彼の心の支えであった特撮ヒーローであるマスカレイダーの姿へと変じていた。
影色のヒーローが、正義の裁きを下さんと斗南へと襲い掛かってくる。
斗南の唇から、小さく音が漏れた。
「……マスカレイダー、僕はあなたのようにはなれない」
悲痛な呟きが零れ落ちたのと同時に、斗南の炎がマスカレイダーを焼き尽くす。
「さあ、もっとかかってこいよ」
挑発的な、それでいてどこか自棄のように紡がれた斗南の声に呼応するように、彼を取り囲むシャドウたちが、彼の愛した、歴代のマスカレイダーへとその姿を変える。
一斉に襲い掛かってくるシャドウたちを前に、炎が、より一層鮮やかに燃え上がった。
仙藤 紫
もまた、『ろっこんトレーニングジム』へと導かれたひとりだ。
最近、自身がもれいびであることが判明した紫。けれど、
(とは言っても、私のろっこんは戦闘向きじゃないのよね……)
と案内人の説明を聞いた本人が思った通り、紫のろっこんは、『経年劣化などで判読不能になった文字列を読み取れる』という一見すると戦闘とは縁のなさそうなものである。
しかし彼女は、自身の能力を存分に発揮できる舞台をフィールド上に構築してみせた。
「……これくらいの危機感があった方が修練にはちょうどいい、わよね」
彼女が立っているのは、おびただしい数の古書が数多の書架を彩る書庫のような場所。
そして遠くの方には、ずんと背の高い、獣めいた姿のシャドウが、書架と書架の間を巡回でもしているかのように行き来する様子が窺えた。
二本足で歩く影の獣は動きこそ鈍重だが、辺りを見回す眼差しには知性の色が覗き油断がない。
息を潜め書架の影に身を隠して、紫は1冊の古書を手に取った。
静かに開いた古書は経年劣化が激しくぼろぼろで、解読は見るからに困難を極めそうだ。
書架に並ぶ古書を、紫は全てこれに近しい状態に設定している。
(私の修練は、書庫内の古書に記されているシャドウの弱点に関する記述をろっこんで解読すること)
目を閉じて、目視では読み取ることのできない文字の羅列を指先でなぞる。
「……駄目ね。これには役に立ちそうなことは書かれていない」
今この場所にある古書の冊数は、無数と言っても差し支えないだろう。ならば。
「闇雲に探すのは得策ではないわね」
口の中に小さく呟くや否や、紫はシャドウの視界へととび出した。
けれど、紫の存在に気づいてなお、影の魔獣はこちらへと向かってくる気配はない。
(あそこを離れられない理由があるのかしら……)
よくよく観察すれば、シャドウは特定の書架の周りをぐるぐると回っているようだった。
そこから導き出せる答えは、一つ。
(恐らく、あの書架にシャドウの弱点が記された文書があるはず)
紫は手近の古書を1冊手に取ると、大きく息を吸い込んでフィールドに声を響かせた。
「本はここよ! これが私の手元にあると、困るんじゃないかしら?」
フェイクが通じるかと内心ひやりとしている紫の前で、獣の毛がぶわりと逆立つ。
次の瞬間には、シャドウは紫目指してずんずんと歩を進め始めた。
向こうの動きが緩慢なことを利用して、紫は相手を引きつけては書架の影に消えを繰り返し、重い拳を獲物に振り下ろさんとするシャドウを完全に翻弄する。
そして、紫はシャドウの目を盗んで目当ての書架へと辿り着いた。
(充分に撹乱したから、まだしばらくは戻ってこない……今のうちに)
再び目を閉じて、ずらりと並んだ古書の背表紙に急ぎ指を走らせる。
見つけ出したこれだという1冊を手に取り、紫はまたろっこんを発動させた。
(弱点は……アキレス腱!)
それを確かめた頃には、シャドウの足音は紫のすぐ傍まで迫っていて。
背筋を冷たいものが這ったが、答えは、もう紫の中にある。そして。
「……もう少し解読速度を早くする必要があるわね」
早く喉を潤したいと思いながら、紫は急所に攻撃を食らわせたシャドウの姿が消えるのを見送ったのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月21日
参加申し込みの期限
2016年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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