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三夜家の人々 ~真っ赤な林檎が届いた日
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【6】
三夜 雪月
は身体が弱く、よく熱を出して寝込んでしまう体質の持ち主だった。
(……なんだか今日は賑やかですね)
その日も、雪月は熱を出して寝込んでいた。
ふと目を覚ますと聞こえるのは楽しそうな一家団欒の声。
(さっきは宅配便が来てたみたいだけど、何かあったのかな?)
雪月は気になって、見に行きたいとは思うものの、熱の出た身体の重さにすぐに断念してしまう。
(今は大人しく寝て、早く元気になろう。それにしても喉が痛い。林檎の擂りおろしとか、ウサギさん林檎とかが食べたいな……)
と、まさにそう思ったとき。
「雪月ちゃん、大丈夫かい? 擂り林檎、持ってきただべよ」
「温かいアップルティーも用意しました。具合はどうですか?」
雪月のもとに、祖母の
三夜 照子
と姉の
三夜 怜理
がやってきた。
「おばあちゃん! れいちゃん!」
二人の姿に、雪月は表情をぱぁっと明るくした。
テレパシー(?)が通じて擂りりんごを持ってきてくれたことも嬉しかったが、何より二人が自分の様子を見にきてくれたことが嬉しかった。
熱を出すのには慣れても、そこから生じる辛さや寂しさには、雪月はどうしても慣れることができなかったからだ。
「ちょうど今擂りりんごが食べたいなぁって思っていたの。うれしい」
雪月がゆっくりと体を起こしながら素直な気持ちを口にする。
「あ、無理して起きなくていいからねぇ」
「そうですよ。楽にしていてください」
「ううん。いいの。二人とお話がしたいの」
雪月はそう言って、擂り林檎とアップルティーを少しずつ口にしながら照子と怜理としばしば取りとめのない語らいをする。
そうしているうちに、雪月は少しずつ熱で溜まった疲労が身体から抜けていくような感覚をおぼえた。
照子のろっこん「かわってあげたい」が、雪月を思う彼女の気持ちをトリガーに発動した結果であるが、そのことを照子本人は気づいていない。
「それじゃあまた来るからねぇ」
「温かくしているんですよ」
「うん。またね」
そうして、照子と怜理は皆のところへ戻っていった。
仕方のないことだと思うけれど、雪月はやはり少し寂しくなってしまう。
(擂り林檎もアップルティーもおいしかったなぁ……。あと、わがまま言っちゃいけないとは思うけど、ウサギさんの林檎もあればよかったのになぁ……)
そんなことを考えながら布団の上でごろり寝返りを打ったとき、
「あ」
「あ」
ちょっとだけ空いた襖の隙間からこちらを覗き込んでいる
三夜 太陽
と目が合った。
「ゆづねーちゃん!」
次の瞬間、太陽は襖を大きく開いて部屋の中に駆けこんでくる。
「……太陽? いったいどうしたの? うつるといけないから別の部屋にいったほうがいいよ」
太陽は雪月にとっては数少ない年下の家族だ。
なので、お姉さんらしくしなくては、と雪月は多少つらくても太陽の前では気丈に振る舞う。
しかし、太陽は構わずに、後ろ手に隠したあるものを雪月に差し出す。
「えへへー。ゆづねーちゃん、これたべて!」
「え……?」
と、そんな雪月の目の前に太陽が差し出したのは、やや不格好な、けれど確かにそれとわかる程度には形の整えられた――ウサギさんの林檎だった。
「……これ、太陽がつくってくれたの? 」
「うん! おねーちゃん達や、おかあさんにてつだってもらったの!」
朗らかに笑う太陽に、思わず雪月もお姉さんぶるのを忘れて年相応の少女のような笑みを浮かべて笑ってしまう。
「ありがとう。上手に出来てるね。うん、おいしい」
弟が一生懸命につくってくれたウサギさん林檎は本当においしかった。
こんなにも優しい家族に囲まれて、自分は幸せなのだろうな、と改めて雪月は思う。
それからも雪月のもとにはたくさん家族の入れ替わり立ち替わり訪れた。
兄の霧人は喉の調子を見てくれたし、母の千暁は優しく手を握ってくれた。
それだけで、雪月の体調はゆっくりと上がり調子になっていくような気がした。
そして、もう一度、雪月がすやすやと眠りについたときにはもう彼女の顔には寂しさは浮かんでいなかった。
夢の中で、雪月はたくさんの優しい家族に囲まれて、幸せそうに笑っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月15日
参加申し込みの期限
2016年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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