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三夜家の人々 ~真っ赤な林檎が届いた日
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【4】
三夜 朝陽
は三夜家の娘の中でも屈指の女子力(物理に限る)の高さの持ち主である。
どのくらい女子力(物理)が高いかというと、林檎の一つや二つは片手で握り潰せてしまうぐらいである。
そんな朝陽は、その日、何やら玄関先が騒がしいことに気づき、何ごとかと様子見に行った玄関で林檎の山を見るなり、次のように言った。
「よし、割ろう!」
それはなかなか斬新な林檎の利用方法であった。
何かの冗談かと思ったが、実際に朝陽はぐしゃり、ぐしゃりと瞬く間に数個の林檎を女子力(物理)で握り潰していった。
* * *
三夜 静音
は三夜家の受験生である。
「……ふむ。何やら騒がしいですね」
人一倍マイペースな静音は多少の騒がしさでは動じなかったが、今日の三夜家はそんな彼女でも騒がしいと思うくらいに賑やかだった。
「勉強も一段落しましたし、小腹も空いてきました。少し様子を見に行きましょう」
そう言って、静音が台所へ向かうと――
「うおりゃっ! よし、いい感じに女子力(物理)が高まってきた! もういっちょ!」
――従妹(朝陽)が林檎を粉砕していた。
「…………」
静音はしばし呆然とそんな従妹の姿を眺め、
(……見なかったことにしましょう)
と、見てみぬふりをすることに決めた。
しかし、
「あ、静音姉ェだ!」
「……!」
静音は、あっさりと朝陽に見つかってしまった。
「ん、どうしたの、静音姉ェ? そんな見てはいけないものを見てしまったみたいな顔して。よくわかんないけど現実逃避はよくないよ。なんだったら私が相談に乗るよ」
「いえ、現実逃避したくなった理由を起こした張本人にそう言われましても」
「んん?」
静音の言葉に、朝陽はよくわからないと言ったふうに首を傾げる。
「あ、そうだ。受験勉強の疲れに糖分たっぷりの林檎ジュースはどうかな? 私、静音ェのために頑張って美味しいのつくるよ。えっと材料は林檎と砂糖と塩と……昆布?」
「……何故、そこで昆布が出てくるんですか?」
律儀に突っ込みつつ、無視して立ち去ることができないのは、なんだかんだで朝陽が真剣に自分を心配してくれているのがわかったからだ。
「わかりました。林檎ジュースはありがたく頂きましょう。ですが――」
しかし、いくらそうだとは言っても、にわかには見過ごせない部分もある。
「――素手で潰した林檎をジュースにするのはいかがなものかと」
「え?」
きょとんとする朝陽の顔を見て、静音は従妹の脳みそ筋肉ぶりを再確認する。こんな感じなのに、こと物理(女子力以外も含む)に関しては相当に強いのだから、なんとも複雑だった。まあ、それ以外の成績は圧倒的に静音の方が上だったのだけれど。
「そうねぇ。朝陽ちゃんの腕っぷしは見ていて気持ちいいけれど、それをお客様にお出しすることはできないわねぇ」
「うん。食べ物は大事にせにゃいかんねぇ」
と、いつのまにかやってきていた千暁と照子にもやんわり窘められて、
「……ごめんなさい」
ようやく朝陽はしゅんとして反省する様子を見せた。
こういった素直なところが、従妹の良いところなのだろうと静音は思う。
「……まあ潰してしまったものは内々で処理するとして、ミキサーを拝借して居間でジュースでも飲みましょう。行きますよ、朝陽さん」
「……え? あ、うん!」
朝陽はすぐに気を取り直して、明るい笑顔で静音の後についてくる。
本当に、素直なのが朝陽の良いところなのだと思う。
あまりに素直すぎるのも、それはそれでちょっと心配なところがあるのだけれど。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月15日
参加申し込みの期限
2016年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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