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三夜家の人々 ~真っ赤な林檎が届いた日
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【2】
三夜 霧人
が実家に顔を見せたとき、家の中は随分と騒がしかった。
「ただいま。なんだ、随分と騒々しいな」
「あら、霧ちゃん。お帰りなさい。今日も寒いわねぇ。風邪とかひいてなぁい?」
千暁は霧人の顔を見るなり柔和な笑みをたたえつつパタパタとそばまでやってきて、小さい頃からいつもそうしてくれていたように寒さにかじかんだ手をぎゅっと温めてくる。
それだけで、霧人は日頃の疲れが吹き飛んでいくような気持ちになった。
「ありがとう、母さん。俺なら大丈夫だよ。あ、そういえば、俺に客って聞いたけど――」
「あ、三夜の先生だ」
と、そこで、家の奥から見知った顔――
天神平 庵
がひょっこりと姿を見せた。
「……天神平さん? ああ、君だったのか。俺に用事か?」
「うん。ちょっと至急確認してもらいたいことがあってね」
庵が持ってきた数枚のプリントアウトに、霧人はざっと目を通す。
「――よし、わかった。後で折り返し連絡するよ、わざわざすまなかったな。ところで――さっきから弟が目ぇ輝かして掲げているアレはなんだ?」
と、そこで霧人は
三夜 暗
が伝説の聖剣を掲げるように持ち上げている液体をジト目で見やる。
「ああ、アレ? あれは試供品の新しいビタミン剤だよ。彼には賢者の石――赤きエリクシルと伝えてあるけど、ね」
クスクスと笑う庵に、霧人は呆れ顔で溜息をつく。
「やれやれ。あんたも悪趣味だな……。あんまり弟に変なもの売りつけるなよ?」
「わかってるって」
そんな取り留めのない話をしつつ、霧人もまた家の奥へ入っていく。
「あらあらお仕事は終わり? じゃあ今日は二人ともゆっくりしていてちょうだいね。今日は林檎のフルコースよ」
一人、また一人と家族や客人が増えていくのを見て、千暁はとても幸せそうな笑顔を浮かべていた。
* * *
三夜 照星
は弁護士で、寝子島内のとある法律事務所に勤務していた。
弁護士という仕事は楽ではない。
ゆえに照星は忙しく、その日も母千暁からのメールに気づいたのは着信時刻から随分後の事だった。
「……林檎?」
母曰く、食べきれないほどの林檎が一度に届いたから食べに来て欲しいのだという。
「……」
照星はしばし黙って考えた。
繰り返しになるが、弁護士という仕事は楽ではない。
その日も照星はかなりの予定が詰まっていて、本当なら実家に戻る余裕などはほとんどないはずだった。
しかし、
「わかった。なんとかして帰る――送信、と」
気がつけば、照星は、母にそうメールの返信をしていた。
照星は堅物で、顔も強面だったが、家族を大切に思う心の優しい男だった。
* * *
三夜 茜
は、曲芸飛行士だった。彼女もまた母親の
三夜 千暁
からのメールで林檎のことを知った。
「……食べきれないほどの林檎? オーケー、だったら僕が軽トラでご近所に配達してあげよう」
母親からのメールに、茜はそのように返信した。
そして、茜は本当に軽トラに乗って三夜家までやってきた。
玄関は軽やかにスルーして、何故か茜は縁側から「たっだいまー!」と帰宅の挨拶をする。彼女の職業は曲芸飛行士だが、その行動は飛行機に乗っていなくてもいつも曲芸気味である。
「おや、茜じゃないか。おかえり」
縁側でひなたぼっこをしていたおばあちゃんの
三夜 照子
は、まるで動じずにそんな茜の挨拶に応じた。
全員のキャラが濃い三夜家のおばあちゃんは、茜のその程度ではまったく驚かない。
「ただいま。おばーちゃん。いや、今日も寒いねー」
茜は、茜で、家に入るなり、挨拶もそこそこに炬燵にヘッドスライディングを決める。
その姿は、26歳の女性としては相当に面白かったが、やはり照子は、そんな茜にも何一つ突っ込みをいれない。
そして、そんな優しいおばあちゃんが、やっぱり茜は大好きなのであった。
* * *
三夜 照子
は、炬燵にヘッドスライディングする孫娘の姿を見て、愛おしげに目を細めていた。
「茜は今日も元気だねぇ」
そう言ってほほ笑む表情は77歳とは思えぬ元気さに満ちている。
「今日はたくさん林檎が届いて驚いたけんど……茜や雷一も帰ってきてくれたし、霧人も帰ってきたみたいだからなんとかなりそうだねぇ」
照子が言うと、茜も頷いて、
「うん。赤林檎、みんなで食べれば怖くないって言うしね!」
と、謎の格言を捏造して笑った。
「あ、でも、どこかご近所で届けたい家があったら、そこに住所と電話番号と名前メモっといてよ。一応、トラックにダンボール箱積んできたし、あとで僕がまとめて配達しとくから。あ、ちょっとでいいから、『心付け』も、ね」
「おやおや。じゃあお願いしちゃおうかねぇ」
照子は旧市街のこの一帯ではそこそこに顔が広い。
思いつく限りの顔と名前を書いていくだけで、小さなメモ用紙の空間はあっというまに埋まっていく。
「わあ。おばーちゃん、本当に顔が広いんだね。よし、じゃあほかのみんなにも挨拶がてら聞いてくるよ」
そう言って、茜は炬燵からのっそりと立ち上がりつつ、ほかの家族へ挨拶まわりに向かう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月15日
参加申し込みの期限
2016年01月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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