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霧の妖精のいたずら ~寝子島の青空を取り戻せ!~
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【戦闘〜九夜山〜】
日暮はすべての準備を整えてから三夜湖のそばに歩を進めていた。
迷彩服に身をかためプロテクターを付けエアガンを構える様子は、まさにサバイバルゲームのプレイヤーだ。
草陰に潜みながら湖がある方向を伺う。近寄れば近寄るほどより濃密になる霧に視界が塞がれ、日頃の経験からくる地理感覚とコンパスがなかったら道に迷うこと必至だろう。
しかし他の地域とまるで違う霧の濃さが、推理を裏づけていた。
「やっぱりね」
小さい島とはいえ寝子島一帯を霧でおおうなら相応の水源が必要。自然に囲まれた三夜湖は霧の妖精にとって要塞となりうると判断したのだが、正解だったようだ。
籠城されては戦いようがない。引きずり出さなくては。
日暮は霧深き空に向かってエアガンを撃ち放った。わざと選んできた本物のような発砲音が出るタイプのサブマシンガンは高らかな音を周囲に響かせる。
すると濃い霧の中にうごめく人影が複数現れた。
いきなり三体もか。釣れすぎちゃったな。
引っかかったものは仕方がない。日暮は意識を切り替え人影に向かってエアガンを撃つ。
目的はあくまでも誘導だ。罠をかけた場所まで。
視認できるギリギリの距離を保ち挑発していく。相手の行動が思った以上に機械的で、何の疑いも思考も感じられない。
油断はできないが、罠にかけること自体は難しくなさそうだ。
あとは物理攻撃がどこまで通用するか、だった。
罠の設置場所に到着した日暮は、猿のごとく木に登り気配を消す。そしてゆったりとやってきた三体の妖精が真下に来た瞬間に釣り糸を引いた。
5メートルほど離れた樹にくくりつけ即席のセントリーガンにしたてたエアガンがBB弾を吐き出す。妖精たちは反応しゆらゆらとそちらに向かった。
セントリーガンは囮。狙いは奇襲だ。
日暮は両膝を樹の枝に引っ掛けて逆さにぶら下がり、最後尾の妖精の後頭部へ目掛けてサブマシンガンを撃ち込んだ。
至近距離で速射された数十発の弾丸はすでに点というよりは面での打撃に近い。妖精の頭部は生み出された数多の弾風によって削り取られ、半分拡散したかと思うと全身に至るまで一気に弾け飛んだ。
しかし、人の姿を失った霧の塊はそのまま他の2体へと流れて融合する。
「なるほどね。頭部が弱点のようだけど、一発二発当てただけじゃダメっぽいな」
ぶら下がった状態からそのまま一転して着地した。残りの妖精が振り向く前に樹の陰に隠れる。
「さらに倒したやつは生きている妖精と合体する、と。腕が増えてるし厄介だねぇ」
2体の中、片方は腕が4本になっていた。もう片方には今のところ変化はないが用心に越したことはない。
移動を開始したとき、急に目の前に人影が飛び出てきた。
新手の妖精か! と銃口を向けたその足元から猫の鳴き声がして、あわててトリガーを止める。
「お、ねむるちゃんなのだ!」
「後木さん、シー。この樹の向こう側にいるんだよ『妖精』が」
樹の陰から伺うと2体の妖精は、漂うように辺りを見渡している。明らかに日暮の行方を捜していた。
「おお〜。あれが妖精さんなのだ? がおー行くのだ! 妖精さんの足元に突貫なのだ〜!」
「え、ちょっ! 後木さん!?」
日暮が慌てるのも無理はない。後木はホッカイロと団扇を持って、がおーとともに特攻をかけたのだから。
「霧は温めちゃえばいいのだ! 地面に風が吹いて温度が20度以上あれば霧は出ないってなんかで聞いたのだ! たしか!」
「おーい! たしかってなにさ!」
がおーは果敢に妖精の足元にまとわりつく。後木は真横に回り込みホッカイロを押し当てようと走り回った。
せめて一対一の状況を作ろうと、日暮は腕が4本になった妖精へ発砲して誘導する。
霧の発生環境を阻害するその戦術自体は間違ってはいないのだろう。現に妖精は何となくだが嫌がる素振りを見せた。
しかしそもそも冬のさなか。がおーの体温とホッカイロでは局所的に温めることはできても、温度を保つことができない。
まして妖精も動くし霧風を浴びせてくるから、後木の方がびしょ濡れになって凍えてきた。
「い、一時撤退なのだ! 作戦変更なのだ〜!」
踵を返して逃げ出す後木。日暮も時間を稼ぐために弾丸を浴びせつつ退却する。
後木は歯を小刻みに嚙み鳴らしながら木陰に引っ込み、赤猫リュックからタオルをだして頭を拭いた。
「あ〜、びしょ濡れになったのだ。寒いのだ。あっため作戦は失敗だったのだ」
「で、次はどうするんだい。後木さんのことだからまだ何かあるんだろ?」
「当然なのだ。今度はお湯ぶっかけ作戦なのだ!」
「名前だけで中身が分かるけど、あえて聞こうかな。どういう作戦?」
後木は魔法瓶を開けてお湯を飲んだ。まずはなにより暖をとりたい。
ほっと一息ついてから、たった一言で作戦の全貌を伝えた。
「この魔法瓶に入ったお湯をぶっかけるのだー!」
「うん、知ってた。でもホッカイロよりは効果ありそうだなぁ。こうしたらどうだろう?」
いい笑顔で答えた日暮は提案する。自分が仕掛けた罠を利用する方法を。
二人と一匹は動き出した。
罠の設置点を知っている日暮が妖精を誘導。後木とがおーは木陰に潜んで追尾する。
妖精は相も変わらず何の警戒心も見せなかった。ほとんど思考力がないのかもしれない。
第二の罠が仕掛けられている場に到着し、日暮はわざと撹乱するように発砲すると身を潜めた。
妖精たちはターゲットを見失い、右往左往している。
しかし本来霧の中は妖精の独壇場だ。彼女たちは容易に人影を見つけだし、冷たく激しい霧を吹きかける。人影は重さを感じさせない勢いで飛ばされた。
途端に耳を突き刺すような高い電子音が鳴り響く。
ほとんど無表情の妖精も一瞬固まって、2体ともに音の出所を凝視した。
吹き飛ばした人影はただの上着。枝から弾かれたら防犯ブザーのピンが抜けるように細工されていたのだ。
こんな大きな隙を見逃す手はない。
後木は素早く忍び寄り、4本腕の妖精の頭に熱湯を浴びせかけた。
後頭部がただれるように崩れた妖精は反撃しようと振り向くが、すでにその場に後木はいない。合わせるように死角に回り込んで2撃目をまた頭にかける。
頭部が弱点らしいと教えたのはもちろん日暮だ。大量の熱湯に文字通り頭部が溶けた妖精は、崩れるように四散した。
日暮もまた一体目を倒したように超至近距離で妖精の後頭部を撃ち崩そうとして、身を強張らせた。
妖精と視線がぴったりと合ってしまったから。
最後の妖精は後頭部にもう一つ顔ができていて、涼しい瞳で日暮を見つめていた。最初の妖精を取り込んだ影響だろう。
「やばい!」
霧が来る!
反射的に回避しようとした日暮は自分の行動が遅いと感じていた。
この至近距離で霧の突風を顔面に食らえば、ダメージも大きいがなにより視界を完全に奪われる。それは決定的すぎる敗因になってしまうだろう。
しかし、霧は放たれなかった。
猛烈な勢いでがおーが飛びかかったのだ。デブ猫の質量を受けて妖精の美しい顔の輪郭が歪む。
日暮は体勢を崩しつつも銃口をピタリとあわせ、トリガーを引いた。
高らかな発砲音とともに、3体目の妖精もその姿を消した。
「助かった。がおー、ありがとう」
救いの猫の頭を撫でつつ、様子を伺う。
3体もの妖精を倒したにもかかわらず、霧の様子はやや薄くなった程度だ。
「霧が晴れないのだ〜!」
「これはまだいると考えたほうがよさそうだね」
おそらくは他のどこよりも霧が濃かった三夜湖だろう。
二人と一匹は移動を開始した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月17日
参加申し込みの期限
2016年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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