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霧の妖精のいたずら ~寝子島の青空を取り戻せ!~
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【戦闘〜旧市街〜】
出会いは偶然か必然か。猫鳴館から旧市街に行くには妖精にとって大きな水源となる猫又川を通るからか。
サキリは旧市街に入ったと同時に戦闘に突入した。
「運がいいって思うべきかな!」
襲い来る霧風を舞うようにかわし、ろっこん『斬空舞踏』で一瞬の間もなく肉薄してナイフを切りつける。
油を染みこませ熱したヒートナイフは妖精の肉体を難なく焼き裂くが、痛覚がないようで妖精にひるむ様子は見えない。
「変化が見えないっていうのは厄介だね」
自分のろっこんでは一撃で殲滅するような戦闘法はできない。瞬間移動の連続使用で素早く死角にまわりこみ、切りつけては離脱でじわじわ相手の体力を削り取るのが最善だろう。
しかし、どんなに切りつけても妖精は表情も動作も変化がない。
長期戦のとき、相手のダメージが推し量れないのは地味にプレッシャーがある。焦り惑いペースを乱して自滅してしまう。
サキリはその危険性を十分理解しているからこそ、さらに冷静に己を制御した。
「……いいよ。どこまでもつのか、根くらべといこうか」
姿勢を低く保ち、相手の行動を読みきり、常に死角に身を置く。
霧の妖精が人格を持っていたとしたら、その視線を感じただけで逃げ出したくなっただろう。
綱渡りのような戦闘が始まった。
同じ旧市街地で妖精を探していた御剣もまた妖精を一体発見していた。
霧の濃い方へ、風上へと探し歩いた結果、たどり着いたのはいつも剣の修行で通っている寝子島神社のそばにある耳福池。
霧の妖精は池の淵に座って足を水に浸し、まるで歌っているかのように天に向かって霧を吐いている。
「こっちには気がついていないな。……よし」
御剣は持ってきていたビニール袋を開いて中の物を取り出す。油を染みこませた古いシーツだ。
ろっこん『加速』を使うのもいいが、これだけの濃霧のなか加速して動けばそれだけ多くの霧をその身に受けることになる。
凍えてしまえば後れをとるだろう。この状況下ではろっこんはここぞという時にだけ使うべきだ。
慎重に移動して背後を取る。警戒心が薄いのか、霧を作ることに熱中しているのか、妖精は動こうともしなかった。
本来、不意打ちなんて好きじゃないが、今はフツウを守る方を優先する。
意を決してシーツを投げかぶせる。妖精はキョトンとした顔で御剣のほうをみた。一瞬ひるむが、そのまま木刀の松明で火をつける。
妖精は炎のローブをまといながらも表情に変化を見せなかった。そのままの状態で霧を含んだ息を吹きつけてくる。
口から霧を吐くなら、顔が向いている方向に立たなければいい。御剣は立ち止まることなく、常に顔の向きを予想して死角へと移動しつつ間合いを詰めていく。
松明となっている木刀で袈裟斬りに殴りつけ、妖精が口を開く前にその視界から離脱する。
妖精にはあまり戦術や戦法といった動きは感じられない。相手の行動に機械的に反応しているだけのようだ。行動は読みやすいが、ダメージも分からない。
しかし、燃え上がるシーツは確実に妖精の動きから生気を奪っていた。
「そこだ!」
隙をつき一気に相手の首をなぐ。妖精はありえない方向へ首を曲げだらりと四肢を投げ出したが、次の瞬間白い塊となって浮かび上がった。風のようなスピードで飛び去っていく。
池に落ちたシーツが独特の音を立てて焦げたボロ切れとなった。
「なんだ? やばい気がする」
御剣は霧の中見えなくなりそうな影を必死に追いかけた。
「そろそろ諦めたらどうかな?」
もう幾度目になるか。弱まってきた霧風を瞬間移動でかわし、すれ違いざまに脇腹を切り裂く。
さすがに妖精の存在感が薄くなってきたように思えたサキリは、通じないと分かってはいたが、そう声をかけてみた。
そして目を疑った。
明らかに妖精は笑ったのだ。しかも極上の笑みと言っていいほどの綺麗さで。
「そこのやつ、気をつけろ! 何かやばいぞ!」
霧の中から聞こえた声に予感を感じて、サキリは一旦距離をとる。その目の前で白い霧の塊が妖精に溶け込むように一体化した。
合流しお互いを確認したサキリと御剣は、目の前で起こったことにやや呆然としながら声をかけ合う。
「……これはどういうことかな。御剣」
「俺に聞かれても分からないが、強くなったってことは確かだな」
サキリが相手をしていた今にも消えそうだった妖精は生気を取り戻したばかりか、いわば二面四臂と化している。外見は美しい女性なだけに異様な雰囲気を纏っていた。
しかし、問題はその異形よりも後頭部にも顔ができた点だ。極端に死角がなくなったことになる。
無表情に戻った妖精は一気に霧を吹きかけてきた。
「デイジーカッター!」
「わかってる!」
二人は一斉に回避する。妖精を挟んで時計回りに円を描くように移動し続けた。
妖精は口ばかりでなく、4本の腕からも鞭のように密度の高い霧を叩きつけてくる。消火ホースから放たれる水のような勢いで、霧の息吹に比べたら範囲は狭かったが変幻自在な動きは厄介極まりない。
サキリはヒートナイフを振るい霧のムチを切り裂いた。御剣も炎の剣と化した木刀で叩きおとす。
打ち合わせたわけではなかったが、戦闘センスに優れた二人はどうすれば状況を打破できるのか分かっていた。
要はきっかけとタイミングだ。
サキリは持ってきていた水筒のふたを開けるとそのまま投げつけた。霧の鞭で叩き落とせそうなのに、水筒は熱い紅茶を撒き散らしながら妖精の側頭部に命中する。
痛覚がないせいか、妖精は防御というものを全く考慮していない。さんざんに斬り合ったからこそ、サキリはそう見破っていた。
熱湯がかかった部分が溶けるように歪み、妖精はたたらをふんで霧の放射が一瞬止まる。
その瞬間を逃す二人ではなかった。
時が凍る。
距離がその意味を失う。
赤の他人が見ていたら、何が起こったのかわからなかっただろう。
瞬きすらできない微かな時間に、妖精は灼熱の斬撃と業火の打撃を無数に受けて文字通り霧散した。
後に残ったのは水に濡れたアスファルトのみ。
サキリと御剣は油断なく周囲を窺いながら歩み寄った。
「御剣、お疲れ様」
「ああ、デイジーカッターもな」
二人は掌をうちあわせ、互いの健闘を讃え合う。
鳴り響く乾いた音に引き裂かれたように、霧の中に日の光が差し込んできていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月17日
参加申し込みの期限
2016年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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