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霧の妖精のいたずら ~寝子島の青空を取り戻せ!~
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【戦闘〜シーサイドタウン〜】
まっさきに目標を発見したのは羽生だった。
これだけの濃霧を発生させるには水分の補給が絶対に必要だろうと、水辺から探索を始めたのが完全に的を射ていたようだ。
妖精は河口近くの桜川を滑るように横切っては、天に向けて手を広げて濃密な霧を解き放っている。
濃い霧のせいか。それとも攻撃性は低いのか。
確認のためにかなり近づいているにもかかわらず、妖精は霧を生み出すことだけに集中しているように見えた。
「恵御納さん、見つけたよ。海浜公園沿いの桜川にいる。座標送るね」
全くスマホって便利ね、と思う。携帯端末としてだけでなく戦いの役にもたつとは。
程なく恵御納が合流した。
「……なんとか川から引き離したいけど」
すこし悩む恵御納。
彼女が考えた対応策は川の中では効果が拡散してしまう。どうにかして川辺へ引き上げたい。
「私が引き寄せるよ。えっと恵御納さんのろっこんって重さを変えられる、っていったよね。だったら……」
「え? あ、でもそっか。羽生さんなら」
二人で作戦を打ち合わせ。行動に移す。
羽生の胸にねこシールを貼りつけて、ろっこん『重く軽く』を発動。
静かに移動して恵御納と距離をとった羽生は、石を拾い上げて妖精に向かって投げつけた。
霧をまぶした暗い瞳が羽生を見る。細い顎を上げると一直線に息を吹きかけてきた。濃密な霧とともに。
しかし。
「なるほど、こういう攻撃なわけね」
霧の妖精はやや戸惑ったように顔を向けた。羽生は始めの位置から随分と離れたところに移動している。
再び霧を吹きつけようとした瞬間、羽生は一気に横へ跳んだ。
なんの助走もなく10メートルを一瞬で。
羽生は現役のバスケット選手。しかもスモールフォワードだ。その敏捷性、身体制御、とっさの判断力は一般女子高校生の平均をはるかに上回っている。
その羽生が恵御納のろっこん『重く軽く』で「軽く」なれば、この程度のことは簡単だった。
吹きつける霧を難なくかわし、石つぶてを投げる。
ダメージを与えるためでなく、イラつかせるために。
ついに霧の妖精は水面から移動し間を詰めてきた。近づかなければ攻撃が当たらないと判断したようだ。
それこそが羽生と恵御納の狙いだとも知らずに。
陸に上がった霧の妖精が羽生と対峙する。
今度はかなり距離が近い。羽生も腰を落として油断なく構えた。
知能があるのかどうか定かではないが、妖精は前動作なく細く勢いある霧を吹きつけた。そのスピードは先ほどまでの霧ブレスの比ではない。
しかし羽生は反応した。
霧の妖精が人間と同じ知覚能力を持っているなら、羽生が一瞬で消えたように思えたに違いない。
「恵御納さん、今よ!」
その声は真上から聞こえた。
羽生は腰を落とした状態から思いっきり垂直ジャンプして霧の矢をかわしたのだ。
霧の妖精が顔を上げた時、その背に大量の白い粉がかけられた。
「お願い! 効いて!」
恵御納の声が響く。
かけた粉は乾燥剤。お菓子など食品に入っている生石灰を、二人であるだけ集めたものだ。水と反応して可燃物を燃やすことができるほどの熱を出すことで知られている。
生石灰をかけられた妖精から微かな湯気が立ち上る。まるで塩をかけられたナメクジのように石灰がその身を侵食する。
痛覚がないのか。燃え上がりそうな熱に背を焼かれながらも妖精はなんの表情も見せずに、恵御納の方へ振り返った。
開ける口からは霧は出ない。ただ何かを訴えるように開け閉めされるだけ。
「……何か言いたいことでもあるの?」
そう問いかけた恵御納に答えることなく、妖精は霧散して消えた。
ふわりと着地した羽生が笑顔で駆け寄る。
「うまくいったね! ……ってどうかしたの?」
「ううん、なんでもない。それよりもう石灰使い切っちゃった。まだいたらどうしよう」
「う〜ん。学校のグランド整備用に石灰があったけど」
「整備用の石灰は水を含んでも熱が出ないみたい。生石灰は土壌改良剤として使われるって聞いたけど……」
「なら園芸部の人なら大量に持っているかも」
二人が相談しているうちに、霧がだんだん薄れていく。
少なくとも桜川河口付近は解放されたようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
動物・自然
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月17日
参加申し込みの期限
2016年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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