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三宅 葉月
の予定では、この日の休日は旧市街にある行きつけの画材屋などへ行って買い物をすることになっていた。
使い切った絵具や買い替えの必要な筆、残り少なくなった紙の補充をしないといけない。
寒い外へ出る準備も万端。画材屋の開店時刻に合わせて寮を出る。もし何か、行き道で何か自分の気を引いたり、目にとまるものがあればいつでも絵に描きとめることができるように、スケッチブックと72色の色鉛筆の入ったバックを下げることも忘れない。
空からふわもこした物が降ってきているのは知っていた。きょうのテレビはひっきりなしにそのことばかりニュースで流しているから。
けれど、スマホで情報収集したところ、ただ空から降ってきて宙を漂っているだけみたいだし。毒を吐いたりしているようでもないから、特に気にするほどのものでもないだろう。
ごくフツウの一日。
そう思って無視して歩いていたら、わりとそうでもない状態に出くわしてしまって、葉月は足を止めた。
道いっぱい、地面も見えないくらい、例の物体が埋めている。
全然フツウじゃなかった。
害はないって聞いたけれど、本当にそうなのか確証が持てないし、道はここだけというわけでもない。ここはひとつ安全策をとって回り道した方がいいかもしれない。
そう考えて、葉月は踵を返そうとし――やっぱり、と思いとどまった。
意識して観察してみると、意外にこの物体、1つ1つが微妙に違っているようだ。光の加減や角度のせいかもしれないが、にじみ出る個性(?)などが異なっていて、見ていて結構楽しいかも。スケッチどころじゃない、とは思わないでもなかったけれど……。
「こういう有り得ないような一瞬も、案外キャンバスに封じ込める価値があるかもしれないわね」
鉛筆を取り出してデッサンを始める。しかしそうしている間にもどんどん空から舞い降りてきていて、5分と経たないうちに葉月の周囲までが埋まってしまった。
そのことに葉月もすぐに気づいた。困惑し、ため息をつく。
「これじゃ、スケッチどころじゃないわね……」
まあ、情報どおり、こうなっても何してくるわけでもなさそうだからいいけれど。
とりあえず、デッサンを最後まで終わらせよう、そう考えて再びスケッチブックと鉛筆をかまえたとき。
「姉ちゃん、早く早く! 急がないとカレーなくなっちゃうよ!」
そんな声がして、曲がり角から元気よく金髪の小柄な少年が飛び出してきた。
「うわ! ここすげー!」
道路いっぱい埋め尽くしたもっふぁーのたちを見て、
ジュスト・ランベール
は驚きに緑の目を大きく見開く。
そして次にその中央で立っている葉月を見た。
「ねえ! おねーさん大丈夫?」
「……ええ。平気よ。どうってことないわ」
話しかけられて、葉月は両肩を竦めて答える。
「そっかー」
そのとき、遅れて曲がり角から少し年長の少女が現れた。
が、すぐにジュストの影に入ってしまって、葉月には見えなくなる。
「あ、姉ちゃん。なんかこの道、あのふわふわで埋まってるみたいなんだ。どうしよっか? 困ったね、姉ちゃん。あの人も動けなくて困ってるみたいだし……って姉ちゃん?
――えええ?! あのふわふわ全部倒すって?! だ、大丈夫かな? 危なくないよね?」
ジュストの言葉に話しかけられた
レナ・ランベール
も何か答えていたが、はきはきとして聞き取りやすいジュストのようにはっきりとは聞こえなかった。ただ、漏れ聞こえてくる会話の断片で、大体話の展開がどうなったかは把握できる。
「――ううっ。た、たしかに学校行くにはここを通るのが早道だし、カレーは食べたい、けど……。
いざとなったらろっこん使えば何とかなる、かな……?」
恐々とした表情で振り返って、あらためて見てくるジュストに、葉月は言った。
「大丈夫よ。これに攻撃されて傷を負った、っていう話は聞かないから」
スマホを取り出してジュストにも見えるように画面を前へ出す。そこには勇志たちによって寝子島各地でもっふぁーの退治をしている静止画がいくつかアップされていたが、どの写真もみんな笑顔で元気いっぱいだった。
「じ、じゃあ大丈夫かな……っ」
ジュストはそろそろっと足を持ち上げて、コロコロ転がってきたもっふぁーのを踏む。
――ばふんっ
アッサリ破裂して、もっふぁーのはパラパラ粉塵みたいな物に変わって消えてしまった。仲間がそうされたからと、ジュストに群がったり、何かしてくる様子もない。
ばふんばふんばふんばふんっ
続けざまにいくつか踏みつけてみたけれど、反応なし。
「へへっ。なんだ、らくしょーじゃんっ!」
そうと分かって、ジュストは急に元気を取り戻した。
「こんなの、僕だけで十分だよ! 待ってて姉ちゃん、そこのねーちゃんも! 今、僕が全部片付けるから!」
ばふばふ、ぼふぼふ。手あたり次第、踏んずけていく。勢いでふわりと宙に舞い上がったり、新たに降ってきたものは、素手で殴って破裂させた。
そうやって体を動かしているうちに、だんだん楽しくなってきたのか、ジュストはすっかりこの行為に夢中になっているようだ。
その様子を見ているうち、ふと葉月のなかに、この光景を描いておきたいとの衝動が生まれる。スケッチブックのページをめくり、鉛筆をかまえたところで一応ジュストに確認をとろうと思ったが、ジュストは夢中になるあまり、どうやら葉月のことは忘れてしまっているように見えた。
「……あとでいいかな」
そう思い直し。思いつきのまま、葉月は手を走らせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月11日
参加申し込みの期限
2016年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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