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奇妙なお掃除
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気炎を上げる巌の後ろで、ほかの者たちは顔を見合わせる。
「せっかく外に出てきたのに俺が腹いっぱい食べれないのはずるい。仕方ないから手伝ってやろうと思う、感謝しろよ」
とは
屋敷野 幹覚
。むっつりした顔で言う。
程度は違えど、皆気持ちは同じである。せっかくのイベントを開催前に中止にされては困る。
「まったく冗談じゃないわよ。ただでさえ早朝からハードな練習でおなかペコペコだって言うのに! これからガッツリ大盛りカレー食べて青春の胃袋を大いに満たして心身ともに温まるつもりだったのに!」
羽生 碧南
は憤慨しきった様子で腰に手をあてて、宙の
それ
をにらみつけた。普段はのんびりおっとりした碧南だが、どうやら今は「戦う女」モード全開らしい。
そんな碧南の雄々しい姿に触発されて、
曖浜 瑠樹
が列から飛び出した。
「オレも、あのふわふわしたののお掃除手伝うよぉ!」
「おっ。小さいのに、なかなか頼もしいじゃん、きみ!」
ぎゅっと両手を握りしめ、言葉に力を込めて言う瑠樹に、感心感心と笑顔を向ける。
「一緒にがんばろう!」
「うんっ! がんばるよぉ!」
高校生のお姉ちゃんに仲間と認めてもらえたことに、瑠樹はうれしくなって、目を輝かせてうなずいた。
素直でかわいい子だなあ、と思いつつ、碧南はほのかに発光した、ふわふわしてそうな丸い球体へと目を戻す。
「ねえだれか、あれが何か知ってる人いない?」
振り返り、集まった面々を見渡したが、もちろんみんな首を横に振るばかりだ。
「ふーむ。呼び名がないっていうのは不便だよね……何かいい案ないかな?」
「もっふぁーの、とか」
ぼそり。真っ先に答えたのは
恵御納 夏朝
だった。小さく手も挙げている。
「もっふぁーの。うん、いいわねっ。はい、それ決定!
それで、どうしよっか? 私たち、何も持ってないし。あれだけの数、まさか鬼河内くんみたいにいちいち素手で殴って回るわけにもね」
巌はそうしていたが、およそ効率的とは言い難い。
「包丁でも切れるけどな」
ジャガイモの皮むき担当だった
宇佐見 望月
が言う。みんなに言っているようでいて、しかし視線はあさっての方角を向いていた。
「つっても包丁振り回すとほかのモンにも当たる可能性があって危ねぇし」
ちらっちらっ。
ちらっちらっ。
どうやら視線の先にいるのは牛瀬のようだ。
しかし牛瀬は点火くんで燃やすことに集中して、こちらには背中を向けており、気づいている様子はまったくない。
望月は直接行動に出ることにした。
「ねーねー。たくちゃんせんせー、これ掃除した分だけ生物の成績上がりませんかー?
……あぁ、上がらない……デスヨネー」
名前を呼ばれて振り向いた牛瀬が愛想笑いを浮かべていることにがっくり気落ちする望月。直後、突然背後で響いた高笑いに頭を押されるかたちでつんのめった。
「オーッホッホッホ!
ああ、皆さんごめんあそばせ。この物体、いえ、「女神が遣わし妖精」は、どうやら私が美しすぎるゆえに出現してしまった物みたいですわ」
財前 華蓮
がふた昔前の少女漫画によく出てくる、いいとこのお嬢さまのごとき立ちポーズをキメて、フッと金色の髪を肩向こうに払い込むしぐさをする。
「ぜんざいカレーちゃん、きみもいたの」
「財前華蓮ですわっ!!」
くわっと目を見開いて、望月のなれなれしい言葉を即座に否定した。どんなに距離があるつぶやきでも聞き逃さないところを見ると、相当気にしているようだ。
「と、ともかく」
優雅な自分にあるまじき姿を見せてしまった、と華蓮は周囲の目を気にしながら、こほんと咳をしてごまかそうとする。
「カレーパーティーが開催されると聞いて、この美を司る女神、財前華蓮が参上しないわけがありませんわ!
そしてこのふわふわして光を発する物体は、私がここに現れると知ってひと目見たいと集まって、私のあまりの美しさに具現化してしまった妖精たちなのです。
ほら、ご覧のとおり、私を慕って私の周囲に集まってきてますわあ」
たしかに華蓮の言うとおり、華蓮の周りにはもっふぁーのたちが集まっていた。(もちろん、華蓮の周囲でない所にも同じくらいもっふぁーのは降っていたのだが)
人々の視線が自分に集まっていることに酔いしれつつ、華蓮はそのうち最も小さく、最もかわいらしい、もっふぁーのへと手を差し伸べる。
「さあいらっしゃい、妖精さん」
撫でて愛でながら、ほおずりしようとした瞬間。
――ぼひゅんっ!
もっふぁーのは破裂してしまった。
「ギャー! 妖精がー!?」
「カレーちゃんってほんと、おもしれーな」
望月はケラケラ笑う。
「ああいうのはほっといて」
ひとり大騒ぎしている華蓮に背を向けて、碧南は再びほかの者たちに呼びかけた。
「あれらを退治するのに良い案はないかしら?」
「そうねえ……点火くんはもう全部出払ってるし、彼が言うように、大勢人のいる場所で刃物はちょっとねぇ。
グラウンド掃除用の何かが使えるんじゃないかしら?」
提案をしたのは騒動を聞きつけて保健室から駆けつけてきた
尾鎌 蛇那伊
だ。手にはついさっきまで清掃で使っていたモップが握られている。
「あと、室内用のでもいいわね。箒とか、モップとか」
「なるほど」
自分が持つモップを見ながらの蛇那伊の言葉に触発されて、碧南もひらめいた。
「あ、じゃあ私、バトミントン部の部室に行って、事情を話してラケット借りてくる!」
バトミントンラケットは軽いしリーチもあるから、高い位置にあるもっふぁーのでも叩けるに違いない。
「ラケットでバーン、ね? いいわねぇ」
ラケットを振る仕草をする蛇那伊と、にっこり笑い合った。
「俺は口ばっかりで力はないが、安心して俺に任せろ。一輪車なら運べるぞ」
幹覚が言う。
「オレっ、厚紙あったらハリセン折れるよ!」
瑠樹が意気込んで訴えるように碧南を見上げた。
「厚紙なら、たぶん美術室に行けば分けてもらえるんじゃないかしら。場所、分かる?」
「私が連れて行くよ。道中、危険かもしれないからねえ」
答えたのは牛瀬だった。瑠樹の横について、ぽん、と肩をたたく。
「先生、よろしくお願いします。
じゃあさっそく取ってくるわね。すぐ戻るから!」
碧南は部室に向かって駆け出した。
「ラケットですって? わ、私も部室へ、ラケットを取りに参りますわあ!」
会話をこぼれ聞いた華蓮は、爆発の衝撃から完全に冷めきれないながらも、あたふたと碧南のあとを追ってテニス部の部室へと走ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月11日
参加申し込みの期限
2016年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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