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――どうして男になってるんだ!?
鏡に映る美しくも凛々しい青年の姿に、
氷華・クルバトフ
がそう思ったのは一瞬のこと。
ショートカットになってしまった自身の髪に触れながら、氷華は細く息を吐いた。
「……どう考えても寝る前に食べた飴のせいだろうな。神魂……本当に厄介なものだ」
更に困ったことに、氷華の今日のスケジュールには知り合いとの約束が組み込まれている。
体型にそこまで大きな変化はなかったらしく、手持ちのズボンを違和感なくはきこなせたのが唯一の救いだ。
(この状況、檜山さんに一体どう説明したらいいんだ……)
痛む頭を持て余しながらも、氷華は準備を済ませると、待ち合わせの場所へと向かうのだった。
いつも通りの身支度の中に、
檜山 立樹
は違和を見つける。
「……こんなに俺の髪ってふんわりしてたっけ?」
問いに答える者はいないが、実際のところ、立樹の髪は常よりも確かにふわりとしていた。
柔らかな髪を検めた自身の手を見て、立樹はまた首を傾げる。
「しかもなんか手も丸く……」
思い切って、鏡に自分の姿を映す立樹。
そこには、ほんわかとした印象を与える細身で女性らしい体型の檜山立樹、というおよそ受け入れ難いものがはっきりと映っていたのである。
流石にしばし呆然とした立樹だったが、そのうちに今の自分の状況を、何とか現実として受け止めた。
(おそらく原因は試供品か……もうあぁいう類はもらわないようにしよう)
胸の内にそう誓って、立樹は出掛ける準備を整える。
「まいったなぁ、氷華さんになんて説明したらいいのやら……」
待ち合わせの相手の顔を思い浮かべて、立樹は息を吐くのだった。
「……氷華、さん?」
「もしかして檜山さん、ですか?」
待ち合わせ場所で出会った2人は、今度は相手の姿に目を瞠ることになった。
互いに性別が逆転しているという奇妙な状態で、2人は言葉を交わす。
「昨日、飴を口にしませんでしたか? 街で配っていた試供品です」
「……どうやら原因は同じみたいだね」
そう応えて苦笑する立樹の姿に、思わず見惚れる氷華。
(イケメンな人は、性別が変わっても美女になるんだな……)
まじまじと見つめられることに耐えかねて、立樹は声を上げた。
「えっと、ゼミのクリスマス会用のお菓子だったよね。と、とりあえず行こうか」
「あ、はい、よろしくお願いします」
そうして、2人並んでスーパーマーケットまでの道を歩き出す。
(なんでだろうな……普通にしていればいいはずなのになんだか緊張する)
そんなことを思う立樹へと、氷華の落ち着いた声が掛かった。
「檜山さん、こっち側で歩いてください。車道は危険ですから」
「えっ、だけど……」
今は身体こそ女性の身ながら、男として自分の方が車道側を歩くつもりだった立樹である。
けれど、氷華の眼差しはどこまでも真剣で――結果、立樹の方が折れることになった。
(今は私が男なんだから、檜山さんをエスコートするのは当然だ)
という、氷華の迷いのない強い気持ちの勝利である。
そして、スーパーマーケットでの買い出しを何とか無事に終えた帰り道でも、
「檜山さん、その荷物は私が持ちます」
と、氷華は当然のことのように材料が詰まった重たい袋を持つことを申し出た。
その言葉に、少し困ったように眉を下げてみせる立樹。
「……これ、結構重いよ?」
「だからですよ。今の貴方は可愛い女性です。女性に重い荷物をもたせることはできません」
耳をくすぐる優しくて甘い言葉に、立樹はその頬を仄か朱に染めた。
さりげない気遣いに、女の子ってこういう気持ちなのかな? なんて思いながら。でも。
(可愛いだなんて、氷華さんはサラッとこっちが恥ずかしくなるようなこと言ってくるからこっちの身がもたないよ! もう、なんでそんなこと言えちゃうかなぁ!)
心の中では声にならない叫び声を上げながら、立樹は消え入るような小さな声で懇願を一つ。
「……あの、氷華さん。可愛いはやめない? その、て、照れ臭くて……」
訴えるも、氷華はきょとんとして、不思議そうに首を傾けるばかり。
「照れ臭い、ですか? どうして……檜山さんは可愛いですよ?」
さらりと「可愛い」を繰り返す氷華。
これが素なのだから恐ろしいと、立樹は頬の火照りに堪らず顔を逸らした。
そんな立樹の心境には気づかずに、
「人が多くなってきましたね……少し失礼します」
と言うや否や、念のためにと氷華は立樹の手をそっと握る。
「あっ、ええっ!? あ、あの氷華さん!?」
「はい、何でしょうか?」
立樹とは対照的に、氷華の対応は冷静なものだ。
「あ、いや、だからその……!」
「はぐれないようにと手を繋いだんですけど……どうかしました?」
立樹が慌てている理由が分からずに、氷華はまた首を傾げる。
「……反則だよ」
氷華の天然っぷりに、立樹は思わずぽそりと呟きを漏らした。
いつもとは逆の立場に翻弄されまくる立樹だが、辺りの人通りは多くなるばかり。
紳士的に振る舞う氷華は、まだしばらくは柔らかく繋いだ手を離すことはしないだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月05日
参加申し込みの期限
2016年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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