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いつもと違う一日(物理)
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朝、服を着替える時に
岡野 丸美
は異変に気づいた。
「んー? なんだかちょっと変だね?」
いつも着ているはずの服が、なぜだか着づらい。
間もなくして、丸美は自分が男の子になってしまっていることを認識した……のだが、
「あれ? 私、男の子になってるよ? ……でも、ま、いっか」
動じない、というか、マイペースすぎて事の重大さに気がつかない丸美。
「ふぅん、そっか、それで服が着にくいんだ。体重が増えちゃったのかと思ったぁ」
なんて、丸美は常の調子で支度をする。今日は本屋さんに出かけるつもりなのだ。
お気に入りのスカートはウエストが少しきついし、上も胸回りがぶかぶかなのがちょっと困ったところだが、
「うん、着られなくはないね。よかった」
という次第で、丸美はごく普通にいつもの服を着て自室を出た。
童顔も、ぽっちゃりしたところやほわほわとした纏う雰囲気も変わらないが、体つきやらはしっかりばっちり男性に変化している今の丸美である。
知った仲なら丸美だとわかるからこそ余計に、寮の知り合いは当然我が目を疑うが、
(寮の皆は何だか驚いてるみたいだけど……何にも言わないなぁ)
という具合で、丸美があまりにもいつも通りなのでこの状況に突っ込むに突っ込めない。
なので、丸美は女の子な格好のままナチュラルに街に繰り出した。結果、
(……なんとなく、見られてる?)
街行く人の視線が、否でも応でも突き刺さる。
どうしてだろう? とその反応にちょっぴり戸惑い目を丸くしたものの、
(きっと気のせいだよね)
なんて、彼女らしく呑気に思い直して目当ての店を目指す丸美だった。と、その時。
「……あれ、あんなところに迷子かな?」
視界の端に幼稚園生くらいの女の子が駅前に立ち尽くしているのを見留めて、丸美は足を止めた。
そうして、すぐにその女の子の元へと向かうと「ねぇねぇ、どうしたの」と優しく声を掛ける。
女の子は顔を上げてその瞳に丸美を映すや――不意に、ピンと張り詰めさせていた糸が切れてしまったように、くしゃりと泣き出しそうな顔になった。
「わ、泣かないで。大丈夫だよ、迷子なら私、力になるし。……ええと、名前は?」
「ちがっ、迷子では、ない、けどっ。私、北風……っ」
「北風? もしかして、北風先輩なんですかぁ?」
言葉の途中で声を詰まらせてしまった女の子――
北風 貴子
が、丸美の返しに不思議そうな顔をする。
けれどやっぱり、丸美はどこまでもマイペース。
「先輩、困ってるんですか? ずいぶん背が縮んじゃいましたしねぇ」
「せっ、背の問題じゃ……」
「あ、違いました? それじゃあ、何に困ってるんですか? 私で良かったらお手伝いしますよ?」
おっとりとあたたかな言葉に、貴子は丸美の服の裾をきゅっと握ると今度こそぽろぽろと泣き出した。
朝目が覚めると、
伊賀 解理
は20歳くらいの大人の女性に成長してしまっていた。
身長も160cmほどに伸びていたが、その胸は平坦なままだったという切なさたるや。
ともかく、解理は冷静にのど飴の包装に印字されていたキャッチフレーズを思い出し、
「あの袋に書いてあったのはそういうことか! ……まあ、キャッチフレーズ通りなら焦る事はない、かな」
という具合に推理をして、駅ビルに本を買いに行く用意を始めた。
適当な服を着込み、スパッツも気合で着用。冬用のコートを羽織ったら準備は万端だ。
そうして解理は街へと出掛け、駅前に差し掛かったところで足を止めることになった。
「……ん? なんか見た事のある女の子が……まさか先輩!?」
解理の見立て通り、何故かレディース服を着た高校生くらいの男の子――先に駅前に到着した丸美である――に縋るようにして泣いているのは、貴子その人で。
(僕と同じ神魂の影響だろうけど、可愛くなっちゃって……)
幼稚園生ほどに見える貴子の愛らしさに解理は寸の間見惚れたが、
「って、ぼんやりしてる場合じゃない。泣いてるっぽいし早く助けてあげねば!」
と、急ぎ貴子たちの元へと向かうのだった。
用事の方は、どうせ本買うだけだからと完全に後回しである。
「……先輩? 北風先輩ですか?」
目線を合わせるようにしゃがみ込んで、解理は貴子へと声を掛ける。
自分の方へと視線を移してこくりと頷いた貴子の不安そうな顔を見て、
「僕は伊賀解理です、いいんちょ……じゃなくて、北風先輩」
と、解理は可能な限り穏やかな声で、素直にそう名乗った。
「伊賀、さん……?」
「あ、そういえば、私って名乗ってなかったですっけ? 岡野丸美ですよぉ」
「お、岡野さん……? 何で……」
混乱しきりの貴子の小さな背中を、解理は優しくなでてやる。
大丈夫ですよ、とあやすように囁けば、貴子は幾らか落ち着きを取り戻したようだった。
「……よく分からないけれど、あなたたちに会えてよかったわ」
「それは重畳。先輩、ファミレスか喫茶店にでも行きませんか? なにか飲むか食べれば違いますよ、多分」
「そう……そうね。お願いしてもいいかしら?」
努めて冷静に振る舞おうとする貴子の頭を、可愛いなぁ、なんて思いながらなでなでした後で、
「お姉さんに、任せなさぁい!」
なんて、解理はぐっと腕まくりをしてみせた。
ちなみに支払いは自分が負担するつもりだし、加えて、先輩を子供扱いできるなんて今ぐらいしかないからな! とちっちゃな貴子を可愛がる気も満々の解理である。
「そういえば、男の子になっちゃってたら、寮の部屋は変わんないと駄目なのかしらん?」
2人のやり取りを微笑ましげに見守っていた丸美が、ふと思い出したように首を傾げる。
そんな丸美へと、彼女(あるいは彼)も自分たちと同じ事情を抱えていると踏んだ解理は、
「君もあののど飴を舐めたひとりだと見た。多分だけど、その心配はいらないはずだよ」
と、アドバイスを一つ零して立ち上がり、貴子の小さな手を握った。
(まさか先輩が僕より小さくなる日が来るとは……)
なんて、その可愛らしい姿を眼鏡の奥の瞳にしっかりと焼きつけながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月05日
参加申し込みの期限
2016年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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