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いつもと違う一日(物理)
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その朝、
滝原 レオン
は、目が覚めて状況を理解するや否や大声を上げた。
「う、うわあぁぁぁ! また女になってるぅぅぅ!!」
胸の辺りは目に見えてふっくらと膨らんでいるし、髪も随分と伸びているような。
慌てて鏡の前に立てば、そこには腰までの艶やかなストレートロングヘアを揺らす美女が映っていた。
スタイル抜群の鏡の中のレオンは、高身長(常のレオンよりは低いが、それでも170cm台後半だ)も相まって、ファッションモデルのようである。
レオンは気を静めんと一つ息を吐くと、頭の中で努めて冷静に状況を整理し始めた。
(アレだな、また神魂の仕業だな!? それで原因は……たぶん、昨日なめた飴だな)
そののど飴の、『効果長持ち丸一日!?』という怪しすぎるキャッチフレーズを思い出すレオン。
そこからレオンは、この神魂の効果も恐らく1日ほどで切れるだろうと推理する。そして、
(……どうせ元に戻るなら、今日一日楽しまないと損だよな? な?)
なんて、誰にともなく胸の内で問いを零した。
最初こそ驚きが先に立ったものの、実は今のレオンはちょっとうずうずしているのだ。
と、いうわけで。
「よし! せっかくだし、今日一日満喫してやろうっと!」
そうと決まれば、まずは着替えと化粧だ。
これらは、常から女装に使っている服や化粧品・化粧道具があるので問題ナシ。
慣れた調子で完璧に身支度を整えて、レオンは家を出た。
(元々手芸道具の買い出しに行くつもりだったし、ついでにあちこち見て回ろうか……)
などと考えながら、レオンはシーサイドアウトレットへ。
用事が終わったら、楽しい女の子な時間の始まり始まり。
アウトレット内のアパレルショップで、レオンは商品を見て回る。
「あ、この服かわいいな。あれとあれも、これもかわいい……ああもうどれも素敵だな!」
レオンの目には、店内を彩る数多の服が、きらきらしい宝物の山のように見えて。
気に入った服を腕に山盛り抱えて、レオンは試着室へと向かう。
チョイスした服はどれも、今のレオンに格別よく似合った。
「……うん、いいなこれ。女でなけりゃ、こんな胸元開いた服着られないもんなぁ」
という具合にひとりファッションショーをひとしきり満喫し終わると、
「あー、今日は楽しかった♪ 神魂騒動もたまには役立つ時があるんだな」
と、レオンは弾むような心地で帰路に着く。
「毎回こんな楽しいもんならいいのに。……って、ま、そうもいってられねえか」
自身の言葉に苦笑するレオンだったが、その胸にはほっこりとあたたかなものが満ちていた。
軋むような身体の痛みに、
双葉 由貴
は目を覚ました。
ゆっくりと起き上がってみると、いつもとは見える世界が――目線の高さが違っていて。
「……なんだ?」
思わず漏れた呟きに、由貴は身を固くする。
喉から溢れたのは、彼の知っている『双葉由貴の声』ではなかった。
一気に眠気が吹っ飛んで、由貴は慌てて鏡に自身の姿を映す。
鏡の中には、高校生くらいの青年が呆然として立ち尽くしていた。
あまりの事態に暫し鏡の前でフリーズした由貴だったが、やがて、
「俺……?」
と、ようやっと状況に認識が追いついて、誰にともなく、問いを小さくその唇から零す。
そして、理不尽と言って差し支えのない現実に、彼は頭を抱えた。
「なんでこんな事に! ……これも神魂かよ、くそっ!」
今日どうしても買わないといけないのがあるのに! と、その事実もまた由貴を悩ませる。
(着替え……どうしよう。父さんのこっそり借りるか……)
なんてぐるぐると考えを巡らせて、何とか家族の誰にも見つかることなく支度は完了。
父の服は今の由貴にとっても大きすぎたけれど、
「まあ、仕方ないか。よし、いくぞ!」
という具合に、由貴は無事家を出ることに成功した。
ほっと息を吐いて、由貴はそのまま目当ての本屋に向かう。
ずっと欲しかった本が、今日届くはずなのだ。
少し落ち着いてみると、常より高い目線から見る景色は何だかとても新鮮で。
由貴はふっと口元を緩ませて、いつもの街を、いつもとは違う気分で歩いた。
(これが大人の身長か。思ったよりは伸びてないけど、この視界いいな。俺も何年か後にはこうなるんだな)
鏡に映っていた顔も、童顔という感じではなかったとふと思う。
自分がいつかこんなふうに成長するのだと、そのことを知れたのが何とはなしに嬉しかった。
そうして辿り着いた本屋で、由貴はお目当ての本を探し出してレジへ。
「すいません。これ、ください」
落ち着いた大人の声が自分の唇から紡がれる、心地のいい面映ゆさ。
(家ではそれどころじゃなかったけど、これが俺の声……不思議な感じがするな)
でもその不思議は、居心地の悪いものではない。
『いつもと違う感じ』は、由貴の心をふわふわと弾ませた。
(俺、今は子供じゃないんだな。早く大人になりたくて、でも今の俺は大人!)
ずっとこのままだと困るけれど、でも今くらいなら、この状況を楽しむのだってきっと素敵だ。
買い求めた本を抱えて再び街を行きながら、由貴は不意に、あることを思い出した。
(そういえば、サンタクロースへの願い事叶ったな。……有難う、サンタ)
天を仰いで、柔らかく微笑する由貴。
見上げた青空は、いつもよりも少しだけ近くにあるような、そんな気がした。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
お騒がせな神魂の影響で、大きくなったり小さくなったり性別が変わってしまったり。
いつもとはちょっと(?)違う一日、お楽しみいただけましたら幸いでございます。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
PC様方にとっても皆様にとっても、心に残る一日となりますようにと願って。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月05日
参加申し込みの期限
2016年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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