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みかん宇宙人襲来! いちごを取り戻せ!
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曖浜 瑠樹
は、家で猫と一緒にテレビを見ていた。
映っているのは寝子島のローカルチャンネルで、島中のいちごがみかん(顔)になったことを伝えている。
「わぁ、いちごがみかんに!?」
アナウンサーは、みかん宇宙人が現れてみかんジュースを人々の目に噴射したり、みかん(顔)を人々の口に突っ込んでいるとも言っている。
『みかんの顔の異様さに、みなさん心にダメージを受けています! なるべく外に出ないようにしてくだむがぐぐぅ!』
アナウンサーの口にみかん(顔)が突っ込まれた。
「これでみかんが嫌われる……のは嫌だなぁ」
テレビを見ながら、瑠樹は呟く。その時、窓の外がやにわに騒がしくなった。外を見ると、どどどどどと音を立てて人と謎の着ぐるみが鬼ごっこをしている。
「あれ、あの人達は……みかんさん達かねぇ?」
瑠樹は窓際に立ち、みかん宇宙人達の攻撃方法を直に確認する。
「うーん……」
それから、水泳用具がしまってある場所をごそごそとし始めた。
∞
そのケーキショップは、ショップとしては少し珍しい店だった。ショーケースに入っているのは、本物ではなく見本だったのだ。だが、味には定評のあるこの店に、
御剣 刀
は
橘 千歳
へのプレゼントを買いにやってきた。いつも朝食で世話になっている彼女に、苺ケーキを、と思ったのだ。
「いらっしゃいませー」
「苺のショートケーキを2つください」
「はい、ありがとうございます!」
支払いを済ませると、店員はケーキを冷やしてあるであろう裏に引っ込む。その直後、「えっ!?」という驚きの声が聞こえた。何だろうと思いつつ待っていると、程なくしてケーキの箱を持った店員が戻ってきた。口元が引きつっている。何だか困ったような笑顔だ。
「お待たせいたしました。こちらになります」
箱を開け、確認するように促してくる。箱の中には――
「……………………」
みかん(顔)がドデンと載り、みかん(顔)がサンドされたショートケーキが入っていた。気持ち悪い、というより、本能がまずそうと伝えてくる。
「確かに先ほどまでは苺だったんですが……」
店員は申し訳なさそうだ。
「おいふざけんな、こんなの食えるか! これじゃ千歳に持っていけないだろうが、苺返せ!」
刀は、クレームをつけた。
店員にではなく、ケーキに載っているみかん(顔)に向けてクレームをつけた。犯人はこいつだ。この顔だ。
みかん(顔)と睨み合っていたその時。
――空間を切り分けた。今のうちに何とかしろ。
頭の中に、
テオドロス・バルツァ
の声が響いた。
「……!」
やはり。
このみかん(顔)がフツウなわけがない。これは異常事態なのだ。
――周りの叫び声から、あいつらはみかん宇宙人というらしい。決して星の人じゃない。テレビ番組出身じゃなくて、みかん果樹園出身だそうだ。
宇宙じゃないのか。
いや、そんなことはどうでもいい。
「みかん宇宙人? 上等やってやる!」
ケーキの箱を掴んだ刀は、ケーキショップから飛び出した。
(日頃のお礼にケーキか。別にそんな、気を使ってくれなくてもいいのに)
断る理由もないし、彼の言葉に甘えようと千歳は件のケーキショップに向かっていた。苺のケーキは嫌いじゃない。
そんなことを考えていると、頭の中にテオの声が聞こえてくる。何かを何とかしろと言っていた。みかんとか宇宙人とか言っているが、あのみかん果樹園の着ぐるみのことだろうか。
と、その時、店から刀が飛び出してきた。
「みかん宇宙人―――――!」
「あら、刀君……?」
千歳には気付かずに、彼は走り去ってしまう。
(何かあったのかしら……?)
内心で首を傾げながら、千歳は彼を追いかけずに店に入る。ショーケースの向こう側に立っている店員は、心配そうな顔をしていた。
「どうかしたんですか?」
「それが……」
店員は一度裏に引っ込むと、とあるケーキを持ってきた。
ケーキの上に載っているのは。
(い……み、みかん?)
思わず、そのみかんに目を剥いてしまう。釘づけになったように顔を逸らせなくなりながら、千歳は混乱しかける頭でケーキについて考え始めた。
(ケーキに使うなら、私はやっぱり苺よね。苺ティラミスとかよく作るし……でも、まぁみかんも素材として使えないことはないわ。だけど、皮付きはどうかしら……それに、何か顔みたいなの描いてあるし、少々趣味が悪いわね)
みかんの目が見詰めてくる。本物の目ではないかと思うくらいの眼力である。
「…………」
むしろ、みかん系なら、中をくりぬいて皮を器にして、中に盛りつけをすればスイーツとして悪くない。
千歳は、みかん果樹園で食べたみかんゼリーを思い出した。
「…………。…………」
それから、みかん(顔)の視線に耐えられずに目を逸らす。
「まぁ、そうよね。うん」
刀が唐突にケーキを奢ってくれるって言い出したあたりから、なんとなく予感めいたものはあった。
「……仕方ないわね。刀君を追って行きましょう」
千歳は店を出て、刀が去っていった方へと走り始めた。だが、彼の姿は見当たらない。その代わりに見えるのは。
「ミ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛!」
なんともおぞましい音というか声を発しながらそこらじゅうを歩いている等身大みかん宇宙人だった。
「な、何……?」
まるで、宇宙人が侵略に来たみたいだった。みかん宇宙人の色は、果樹園で見たものと異なっている。いや、先ほどケーキの上に載っていたみかんを見た時から思っていたが、皮の色が赤い。これはみかんの色ではない。また、皮にあるでこぼこの『ぼこ』の部分は緑色だ。これはもちろん、みかんの色ではない。また、歯の色も緑であるが、そもそもみかんには歯がない。
つまり、もうアレはみかんではない。
そのみかんではないアレらが、千歳をロックオンしてどどどどどと距離を縮めてくる。アレらの手には、赤いみかんが。
「……ちょ、こっち来ないで」
千歳は後退りするが、その程度でみかん宇宙人が止まるわけもない。赤いみかんが、千歳の口に――
「てめえ、俺の千歳に手を出してんじゃねえよ!」
入る直前、刀が先頭のみかん宇宙人に高速飛び膝蹴りをした。みかん宇宙人はすっ飛び、某店先に背中から突っ込む。顔は笑っているが、みかん宇宙人はすぐに立ち上がってこない。
「千歳無事か?」
千歳を庇うように立ち、刀は彼女に声を掛ける。
「え、ええ……」
戸惑いながらも、千歳は答える。彼がみかん宇宙人から庇ってくれたのは、まぁ、悪い気はしない。でも、みかん宇宙人を求めて飛びだした刀を追いかけた自分がみかん宇宙人に襲われてるのって、ちょっと理不尽な気もしないではない。
庇われつつ、千歳は何か笑えてきた。
刀に気付かれないように、ふふっと笑う。
刀は、みかん(顔)を持ったまま警戒するように動きを止めたみかん宇宙人の様子を伺う。警戒はしているようだが、みかん達から攻撃的な空気は消えていない。
ケーキショップを出て、島にいるみかん宇宙人の数を見た時から思っていたことだが、これはちょっとやばい。
『ミ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛!』
道幅いっぱいに並ぶみかん宇宙人達が、一斉に刀に襲い掛かってくる。宇宙人達の黄色い目から、大量にジュースビームが放たれた。
「千歳、逃げろ!」
叫び、刀はしゃがむことで目を狙ってきたジュースを避けた。「きゃっ!」と驚きながら、千歳もジュース攻撃をなんとか避ける。だが、2人とも全く汚れなかったかといえばそうはいかない。
服をすっぱそうなみかんジュースで濡らしながら、刀はみかん宇宙人達と対峙した。
ビームに続いて、宇宙人はどこかから召喚した真っ赤なみかんを手にパンチやキックを繰りだしてくる。
『ミ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛!』
基本、何かをする時にはそのしようとする場所に視線が集中する。
つまり、みかん宇宙人の視線から体を外すように立ち回ればある程度の攻撃は躱せるはずだ。
剣術で鍛えた身のこなしで、刀はみかん宇宙人達の攻撃を避けていく。しかし全部は避けられない。迫るパンチを腕で軌道を逸らすようにして受け流し、みかんは口に入らないように全力で避け、相手の攻撃が終わった瞬間の隙を狙う。
(……ここだ!)
そして、隙を見つけたらすぐさまみかん宇宙人の顔面に拳を叩き込む。
すると、みかんの顔がつぶれ、中から果肉が飛び散ってきた。みかん(顔)の中身はみかん(実)だったらしい。
顔を潰されたみかん宇宙人は、すうっ、とその場から消えていく。宇宙に帰ったのだろうか。いや、帰ったのだろう。
「おまえ等が考え無しに行動したらみかんの人気が下がるんだよ! ちょっとは考えて活動しろ!」
刀は動き続けながら、みかん宇宙人達に叫ぶ。だがみかん宇宙人達は、この行動こそがみかんの人気を上げるのだとばかりに、みかんうまいから食えやぁとばかりにみかんを押し付けようとしてくる。
『ミ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ィ゛!』
ジュースは多少かかったが、千歳には指一本触れさせない。
気迫と共に襲ってくるみかん宇宙人を、刀は次々と撃退していった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月06日
参加申し込みの期限
2016年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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