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そのころアリーセも、単身で行動していました。
といっても脅かし役を目指しているのではありません。夜中テントからまりもが出て行く気配がしたので、驚いて追いかけているうちに迷ってしまったのです。
「阿寒湖さん、阿寒湖さーん」
返事はありません。ちなみにそのころまりもはとうに校舎内で気絶していたのです。なおまりもはそのまま、朝まで眠ってしまったそうですがそれはまた、別の話。
ふと、暗い校舎裏に一人でいることにアリーセは気づきました。
ぶるっと身を震わせます。
少々、肌寒い。
――学校に泊るなんて、久しぶり。
アリーセは思いました。その前、学校に泊まったのはいつだったでしょう。
小学校のときだったような気がします。あの頃はトイレに行くのが怖くて、十人位で手をつないで行ったものです。
それが今はたった一人で、真夜中の学校にいる。なんとも感慨深いものがあります。
「R U Ready……レディーーーー!」
びくっ。
どこかからうっすらと怪しい声が聞こえてきて、アリーセは身をすくませました。
「やっぱり戻って、雨寺さんたちと一緒に行こうかなぁー……阿寒湖さんも戻ってるかもしれないし」
おそるおそる来た道を戻ろうとしたとき、アリーセは奇妙な者を見つけました。
ヴァイオリンです。
ケースに入ったまま校舎の壁に立てかけられていました。
誰かの忘れ物でしょうか? ケースの中身はきちんと入っています。
普段、アリーセは誰かの持ち物を勝手に触るような人ではありません。ところがなぜでしょう、このときばかりは、ふらふらとヴァイオリンをケースから取り出し、弦を簡単に確認すると弓を手にしたのです。
そして操り人形になったかのように、遠い目をしながらこれを奏で始めたのでした……。
「あえてスリルに挑んでみるわ」
るるかたちにそう言い残して未来廻は、夜の校舎に独りで挑むことを選びました。
「懐中電灯片手に校舎を探索だなんて、こういうときにしかできないからね♪」
怖いもの見たさというか、鳥肌が立つような世界を求める心が未来廻を駆り立てています。
未来廻の実家は寺ですが、深夜の学校というのは寺とはまた違った不気味さです。
けれどそれがいい、いいのです。
先も書きましたが寺育ちということもあり、未来廻は幽霊の類にはそれほど恐怖を感じません。いざとなれば右手にはピコピコハンマーがありますし、それに……。
「うん?」
キー……ギッ……ギギイ……。
耳慣れぬ音に未来廻は片眉を上げました。
なにか、きしむような音です。木造の校舎だったとしたら床のきしみとでもいえるでしょうが、あいにくこの校舎は鉄筋コンクリート、したがって正体不明の異音というのが近いでしょう。
――行ってみるしかない。
音楽室を目指すのは中止です。未来廻は異音の発生源に近づいていきます。
校舎裏あたりでしょうか?
手に汗がにじんできました。これを拭って、ピコピコハンマーを握りなおします。
そして、もうひとつの護身術を未来廻は薄い唇の端にのぼらせました。
「…………………………」
小さな声ですが、それはお経です。
効果があるかどうかはわかりませんが、やっておいて損はない。
心臓が高鳴ってきました。
キー……ギギイ……ヒー。
きしむ音も大きくなっていきます。
これに合わせるように、未来廻の念仏も声が大きくなっていきます。
窓の外に、なにか見えたような気がしました。
「誰……!」
――誰……!
瞬間、アリーセは我に返りました。
同時に、彼女はヴァイオリンを弾いていた自分にも気がついたのです。
「ふぅ、駄目ですね」
アリーセは声楽、すなわち歌唱には卓越した才能がありますが、楽器のほうはからっきしなのです。だから所属している軽音楽部でもヴォーカルパートのみ担当しているという始末。
それがどうしてヴァイオリンを奏でていたのか……自分でも判りません。
技量が技量ですから、ヴァイオリンからは音楽どころか異音しか出ませんでしたが。
キー……ギッ……ギギイ……。
っていうような。
それはそうとして、謎の声が聞こえていました。
それはちょうど……念仏のような。
「お経……!」
背筋がさあっと冷たくなり、鳥肌がぞろっと肌をかけめぐっていくのをアリーセは感じました。
バッハの話とはだいぶ違いますが、夜中の校舎でお経なんか聞きたくありません。
「お、おばけ……!?」
慌ててヴァイオリンをケースにしまって壁際に残し、アリーセは一目散にそこから退散しました。
直後、アリーセのいた場所に未来廻が到達しました。
「あれ……さっき確かに、黒髪の女性の姿が見えたと思ったけど……」
四方を見回しますが、これがぴったりのタイミングで、アリーセの後ろ姿は未来廻の盲点に入っていました。誰も見つかりません。
「霊? あれがラップ音というもの……? 本物……かしら」
なんだかぞっとしてきて、未来廻も回れ右をして戻ることにしました。
このとき、短時間でしたが未来廻が丹念に周囲を調べたということを書いておきましょう。
そのとき彼女は、
一切なにも
見つけられなかったことは特に強調して書いておきます。
そう、なにも。
だとしたらアリーセが残したはずのヴァイオリンケースはどこに行ったのでしょう?
翌朝、アリーセがおっかなびっくり校舎裏に戻ったときも、もちろん見つかりませんでした。
どこへ消えたのでしょうか。
そもそも、あのヴァイオリンはどこから……?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月15日
参加申し込みの期限
2013年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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