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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●ブラザー&カフェ:市橋兄弟の場合
市橋 誉
が試験結果を木天蓼市の実家に報告しに行ったときのことだった。
帰ろうとすると兄、
市橋 奏楽
は弟をこじんまりとした雰囲気のよいケーキ屋さんに誘った。
最近近所に出来たのだという。
「一回母さんが買ってきたショートケーキが美味しかったんだ。きっと誉も好きだろうなと思って」
店内で食べることもできるんだ。俺の奢りだよ。
と兄はやや気恥ずかしそうにはにかんだものだ。
窓際のテーブル席に座り、ショートケーキのセットを頼む。
弟は珈琲で、兄は紅茶。
「では、期末テストお疲れ様って事で……ご褒美だから、遠慮せずに沢山食べるといいよ」
奏楽が軽くカップを持ちあげ乾杯を促すと、誉はそれに倣いつつ、
「え? テスト頑張ったご褒美なのか? これが?」
と兄の妙な気遣いに苦笑した。
彼がテスト勉強をかなり頑張っていたらしい気配はやりとりしていたメールからも伝わって来たし、だからこそ兄貴らしい事をしたかった。そう言ったら子ども扱いするな、と言われてしまいそうだから言わないけれど。
弟がショートケーキを口に運ぶさまを見つめる。
もともとクールで大人びたところがあるやつだったが、ここに来てまた大人っぽさが増しただろうか。
彼の成長を喜ぶ一方、寂しく感じる兄心もある。
兄。
奏楽はやっぱりそこにこだわって来たような気もする。
血の繋がらない弟で、上手く行かない時期もあった。
特に自分が音楽の道を諦めた時、弟はそれをよしとしなかった。
才能ある弟に対する遠慮とか養父母に対する義理立てとか、そういうものが相俟って、市橋家の事業を継ぐために木天蓼大学で経済学を学ぶことを選んだ兄を、誉は内心許せなかったのだろう。
そのことでぶつかり、結果、奏楽は音楽との付き合いを再開させた。
弟。
音楽を忘れなくてもいいのだと教えてくれた年下の男。
こそばゆくも嬉しい。
今、当たり前みたいに向かい合ってケーキを食べる関係であることが。
「誉はしっかりしてるね」
そんな風に漏らすと、誉は呆れたようにこう返した。
「テスト頑張るのはアタリマエだろ。恥ずかしい成績を取って、一人暮らしを止めさせられるのは嫌だし……叶えたい夢もあるし。それに……」
と誉は奏楽を軽く睨む。
「昔から、勉強で奏楽に勝てた事が無い。一回くらい勝ってみたいって思ってる」
「……俺に勝ちたい?」
何を言ってるんだ、既に俺は負けっぱなしだよ、と思っていると、誉は冗談めかしてくすっと笑った。
「……なんてな。そこまで俺は負けず嫌いじゃない」
嘘。本当は勝ちたい。
兄はいつだってライバルだ。きっと、死ぬまで。
いい意味で、螺旋のように互いに競い合いながら高まり合って行ける関係でありたい。
それを言う気はないけれど。
「冗談は置いといて……奏楽はどうなんだよ? 勉強の方は。ソツなく頑張ってるんだろうけど……」
「まあね。頑張ってるよ。ピアノも……」
うん、と弟は小さく頷く。しばしの沈黙の後、誉は言った。
「ケーキ、生クリームが美味いな。甘すぎず……凄く美味い」
「うん、凄く美味しいよね」
また沈黙。悪くない沈黙。
それから弟はふと思いついたように言った。
「奏楽。今度、勉強会しよう」
「いいね。家でやれば、母さんも喜ぶと思うよ。沢山、おやつも用意してくれそうだ」
「たしかに」
「俺が誉の寮に行ってもいいね。どちらにしても楽しそうだ」
「ああ。大学と高校じゃ勉強する内容も違うだろうし、教え合う事は出来ないけど……誰かと一緒だと捗るって言うし。奏楽がどんな勉強の仕方をしているのか、見て見たい」
(そしてテクニックを盗んでやる)
すこし挑むような瞳で兄を見る。
兄はくすっと肩を竦める。
兄の役目はまだ終わりではないらしい。
「ところで、誉の将来の夢って……何か、聞いてもいいかい?」
「秘密だ」
誉はきっぱりと拒絶する。
兄にも誰にも言っていない夢。
ジャズピアニストになって、自分の喫茶店を持つ。
誰かに語るには、まだ早い。
「……まあ、誉ならきっと叶えるだろうから、自ずといつか分かる日が来るね」
奏楽は微笑む。
「その時を楽しみにしてるよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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