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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●友情とピアス
試験結果返却日の放課後。
ロベルト・エメリヤノフ
は幼顔ににんまりと笑みを浮かべて、のしのしと廊下を闊歩していた。
「よし、今回もしっかり準備して良い点取ったよ! そして頭良い先輩として美少年にモテモテだ! 字は汚いけど! 千種に自慢しよ!」
友人の
千種 智也
の姿を探して隣のクラスを覗いてみるが、いない。
「となると、あそこかな」
人気のない校舎裏。行ってみれば案の定、智也がいた。中の上、といった容姿の女子も一緒だ。
(あれ、彼女変わってる? まあ千種だしなあ、一年の頃もころころ変えてたしいつものことだね)
女子はべたべたと智也にスキンシップを求めていた。彼女の甘く恋する瞳とは裏腹に、智也の赤いつり目には「めんどくせー」と書いてある。
ロベルトがひらひら手を振ると、智也は「助かった」というような顔をした。
◇
しばらくのち、ロベルトと智也の姿は喫茶店にあった。
「よかったのかい?」
ロベルトは頬杖をついて尋ねる。あの女子のことだ。
智也ときたら、ロベルトの姿を見るなり彼女をすげなく追い払ってしまったのだ。
「いいんだ、好きでもないし」
気のない智也の返答に、ロベルトは呆れ顔になった。
「好きでもないのに付き合うのか?」
「お前もこういう風に要領よくやれよ」
「要領よくかぁ……うーんよくわからないなぁ」
ロベルトは口を噤む言い訳みたいに、カップの紅茶をひと口すする。
智也のそういう人間に対する希薄な態度は、本気か嘘か分からないときがある。奥底のなにかを感じる時もあるし、口ぶりほど冷たい人間じゃないと分かっているからこそ付き合っているような気もするし。
ケーキが運ばれてきた。
ふたりは気を取りなおしてテスト結果を見せ合った。
英語以外は、ロベルトの方がいい点数が取れていた。
「平均取れる程度に適当にやったしこんなもんだな。英語は元から得意だし……」
言いながら智也は黒の包装紙に包まれたちいさな小箱を鞄から取り出す。
「ほら、前に言ってたピアス……テスト頑張ったご褒美にやるよ」
開けてみると、男物のシルバーのフープ型と、黒ダイヤの嵌ったスタッドピアスだ。
ロベルトは顔を輝かせて喜んだ。
「ブランド物? うれしい! やったー! つけてもいい?」
「当たり前だろ。そのために買ったんだから」
それを聞き、ロベルトはいそいそとピアスを付け替える。
「どう?」
「前のよりは似合うな」
「えへへ、ほんと? さいっこーに嬉しい」
ロベルトはさらに喜色満面。無垢な少年のような眩しい笑顔だ。
智也は思わず視線を逸らし、
「それにしてもさ」
と、ぶっきらぼうに言ってロベルトの解答用紙を見た。
「相変わらずひっでぇ字」
「字が汚いのは、しょうがない。愛嬌さ!」
「美大行くんだっけ? それよりももっと別のとこ選べよ」
「別のとこ?」
「どうして絵なんて役に立たないようなものに本気になるのかわからない」
突然の言葉に、上機嫌だったロベルトの顔が少し曇る。
それから首を横に振った。
「ううん、これまでいろいろ悩んだんだけど、やっぱり絵のことは捨てられないんだ。悩めば悩むほど続けたいって気持ちがわかるばかりだったし……」
「高校入ってろくに結果出せてないんだろ、行っても無駄だ。それより……」
智也はそこで不自然に言葉を切った。
「それより?」
「……なんでもない」
含みのある沈黙が訪れる。
智也がなぜそんなことを言い出したのか、このときロベルトは察することができなかった。
「ごめん、こればっかりは変えられないかも」
分かっているのは自分の決意だけで、だからそれを伝えるしかなかったのだが、智也は無関心そうに「あ、そ」とそっぽを向く。
ロベルトはちょっとだけ悲しげに眉をひそめた。
(……ううん。一年の頃からこういうところはあったけど地味に傷つくな)
しかし、彼らはそれでも友人なのだった。
気まずさは一瞬だけで、話はまたとりとめもない雑談に戻ってゆく。
智也は無意識に、指で口唇をなぞっていた。
――離れたくない。
うまくかたちにならなかった想いは、ひっそりと森に隠されてしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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