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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●ロード・オブ・フューチャー
古い静かな森のような――翡翠色の瞳の
三宅 葉月
はその日、星ヶ丘はステッラ・デッラ・コリーナにある高級レストランにいた。
白いテーブルに白い椅子。
ドレスコードに沿ったフォーマルな黒いドレスを纏った葉月は、無表情に父と向かい合っている。
成績表を渡したのち、ふたりは互いに無言のまま。
前に会ったのは鎌倉だった。その際に自分の将来の希望についても伝えた。……いい顔はしなかった。
自動人形のようにミスのない給仕が、次から次へと料理を運んでくる。
前菜、スープ、魚料理にメインディッシュ。
葉月も父も自動人形のように、作法通りフォークとナイフを動かし続ける。
この料理は砂で出来ているんじゃないかしら。
そんな風に疑いたくなるくらい、味なんてなにもわからない。
食後のデザートと珈琲が運ばれてきて、その苦味でようやく「ああ私は生きている」と思った時、おもむろに父が口を開いた。
「成績は前回より良かったようだが、これで充分だと思ってはいないだろうな」
ああやはり。
葉月は静かに嘆息する。
褒めてはもらえないのだ、この人に。
(私が絵を続けることを、どうしても許せないのね)
その理由を知っている。それが親らしい思いやりからだったらどんなに良かったか。
父の顔、一瞬だけ忌々しげに歪む口唇。
それだけで分かってしまう。
自分の想像が外れてはいないことが。
娘に高いハードルを課し、挫折することを望んでいる。
(可哀相な人)
そう思う。
だけど、今さら後へは引けない。
しばし無言で耐えがたい緊張感に耐える。
私を形作る遺伝子の半分。私にそれを分け与えた男。彼が父だからこそ、彼の思うままにはならない。
だから何度でも、伝えなければならないのだ。
「私は決めたの。私にしか歩めない道を自分の足で歩いて行く、と」
いくらあなたが立ちはだかって、やめろと声を張り上げても、私はきっと歩き続ける。
その生き方しかできないのだから。
◇
可愛らしい寝子電の車体が駅に滑り込んでくる。
鎌倉行のその電車に乗り込んで、空いた席に座り、
羽生 碧南
は解放感に溢れた思いで窓の外を見た。
(やっとテストが終わったー! テスト前後って魂削られるよね)
バスケ部の練習は休み、大好きな乙女ゲームは封印でストレスが溜まるったらありゃしない。
でも、今年最後のテストが終わった。
赤点もなかったし、苦手な理系科目も少しずつ伸びている。数学に至っては
桐島先生宅で勉強した甲斐もあってか
かなり高得点が取れた。
あとは冬休みへ向けて一直線! と浮かれたいところだけれど、そうもいかないのは家のことが気にかかるせい。碧南の家は、高校入学の直前に火事で全焼してしまい、碧南は桜花寮に、家族は鎌倉の祖父の家にとばらばらに暮らしているのだ。
(火災保険が降りても、家を建て直すには時間がかかるんだなあ)
失ってしまったものの大きさに、碧南はしばし物思いに耽る。
(お祖父ちゃんはお父さんに、焼けた家を建て直すのは諦めて、このまま同居したらどうだ、と持ちかけてる。それなら経済的な事情はほぼ解消だけど……)
そうすると、人間関係の方で問題が生じる。
あの家の長男である伯父と、祖父の仲が上手く行っていない。
それゆえに祖父は、次男である父がこれを機に家に帰ってくれることを願っているが、それが原因で最近、伯父が父や祖父に突っかかってきているのだ。長男としての面子やら、相続についての不安やら、碧南には知らされていない『家』の事情があるのだろう。
(……どうなるのかな)
さりとて、今の碧南にどうこうできることでもない。
父と伯父、祖父がそれぞれどう考え、どう選択するか――決断を待つしかないのである。
丸く収まって欲しいとは思うが……。
(ま、アレコレ考えても仕方ない。いつも通り明るく振舞おう)
かたん、かたん。
寝子島大橋を渡った寝子電は徐々に速度を落としてゆく。
電車は生け垣の前を過ぎ、細い道に掛かった遮断機の前を過ぎ、それからいくつかの駅を過ぎ。
鎌倉の駅に滑り込む。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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