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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●ブラザー&カフェ:志波兄弟の場合
兄弟というのは似て非なるゆえに一筋縄ではいかなくなるものなのか。
こちらにも、そんな兄弟が一組。
「あ! たー坊、こっちこっち」
むすっとした表情で喫茶店に現れた弟の
志波 拓郎
を、兄、
志波 武道
は手招きで呼び寄せる。
武道は珈琲を飲んでいた。兄のことだからブラックだろう。
拓郎も甘いものを頼むと、兄にばれぬようひっそりとため息をつく。
福岡の両親に結果を報告しなくてはならない……の前に、兄に報告しなければならないのだ。
「さーてテスト結果確認と反省会デスヨー!」
1つしか違わぬ武道は、苦手科目がある拓郎と違って全般的に優秀だ。
兄に頼りたくない年頃の拓郎にとっては辛いところである。
「ザーッと確認してイクゼー、ほら、たー坊テスト見せて。学生は勉強が仕事だからな!」
拓郎は仕方なく、葛藤でぷるぷると震える手で答案用紙を武道に渡す。
武道は一瞥すると、拓郎が解けなかった問題をすらすらと解いてゆく。それがまた面白くない。
「あー、やっぱり。今回も暗記問題がネックだったかー。でも、一学期よりも大分いいじゃなぁい!?」
褒めたつもりで武道が眼鏡越しに微笑むと、弟はじと目でにらみ返してくる。
「……あ、怒ってる。コレはい黙って添削に戻ります!」
もくもくもくもく。
添削に精を出す武道を見ながら、拓郎は頼んだスイーツをやけ食いする。
(兄貴はどうせいい点数とってるんだろう、くそっ……!)
ひょいっと武道の答案を奪い取る。見て、わかってたけど、ため息。
(……これだから兄貴は……)
押しなべて、いい。80点代もあるものの平均点は90を超えるだろう。拓郎は理数系はいいのだが、暗記科目で平均点を落としてしまっている。
「んー、このセンセは二年の問題もそうだったが、傾向的に……」
武道は今後のために傾向と対策をメモに纏め、
「はい、プレゼントたー坊☆」
とにっこり差し出す。
不本意だ。
大いに不本意だ。
だが兄の教え方が分かりやすいのもまた事実。
しぶしぶメモと解答とを受け取って鞄にしまう。
「兄貴は?」
「ん?」
「しなくていいのか」
言葉少ない拓郎は兄に、自分の復習はいいのか、と聞きたいらしい。
「あぁ俺は帰ってからひとりでやるからダイジョブジョブ☆ それより福岡にメールして。近況とテスト結果」
それぞれ福岡にいる両親に、自分の言葉で連絡を入れる。
と、武道は送信前に閃いてニッカリ、弟にこう持ちかけた。
「あそだ、ほら仲良く元気ってのみせるためにツーショット撮っておくろうぜ☆」
「兄貴と、……ツーショットとか、ぜったい嫌だから」
「エーッ! いいじゃん、俺とラブラブなとこ撮ろうよたー坊」
「それこそ、えー、……だ」
「たー坊よ聞け! 俺は兄として! 親を安心させる使命があるんだ! だから、ね? はーい撮るヨー☆」
最後は有無を言わさす強引に顔を寄せる兄に、拓郎はとうとう諦めた。
(……撮らないと撮るまでごねそうだしな……馬鹿兄貴……)
ピースサインで満面の笑みを浮かべる武道と、頑張って笑顔を作りつつも眉間のしわを隠せない拓郎。
武道は拓郎の肩を抱き寄せるようにして、ぴったりとほっぺたを寄せてくる。
「ハイ、チーズ☆」
カシャリ、軽いシャッター音。
この写真を見て両親は何と思うだろう。
相変わらずだなと思うだろうか。
弟とのツーショット写真の出来に、武道はうきうき楽しそうだったが、拓郎は兄がメールを送信し終わらなうちに、素早くコートと鞄を手にして席を立った。
「じゃ」
「え? もう帰るの?」
「帰る」
今度は拓郎が、兄に有無を言わさぬ圧力をかける。
「ちょ、まってせめてワリカン! ワリカン!」
拓郎は黙って財布を出すと、自分の分の代金をテーブルに置く。
「……ごちそうさまでした」
店を出る。
「寒い、な」
コートの前をかき合せる。
ふと店の窓を見れば、武道が恥ずかしいくらい大きく手を振っていた。
「……馬鹿兄貴」
手を振り返してなんか、やらない。
口もとにすこしだけ笑みを作って、拓郎は冬の街へ歩き出す。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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