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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●公園と猫と物思う少女たち
白くなった街並み。
葉を落とした木々の梢。
赤い実をつつく小鳥たちに見守られ、長く青い髪を靡かせた少女が歩いている。
『ほらあなた寒いでしょう? わたしは「あたたか~い」ですよ』、とオレンジ色でアピールしている自販機の前で立ち止まり、青髪の少女――
浮舟 久雨
はココアを買った。
「熱」
ひっぱった袖で缶を包み、公園のベンチに腰掛ける。
空はすっかり冬色をしていた。
日向にかたまりたむろする猫たちをぼんやり眺めて、ふと気づく。
1学期の期末テストのあとに来たのもこの公園だった。
(
……あの時は確か……
)
彼と一緒だった。
思い出すだけでかぁっと頬に血が上ってくる。
(ああ、いかん。顔が熱い)
頭を抱えて、溜息をひとつ。
気を落ち着かせようと目を閉じる。
どこか遠くでクリスマスソングが響いている。商店街の方だろうか。
(もうじき冬休みとクリスマスか。今から何かプレゼントを考えておくべきではなかろうか。あの子や、友人達、先輩。それに……)
奴。
一筋縄ではいかない恋人。
(そうだ。相変わらず、私は奴の好きな物を知らないんだ。何をどうすれば、喜んでくれるのだろう?)
久雨はすっかり考え込んでしまう。
あの手の男は何を好むのだろう。
時計とか、万年筆など実用的なものだろうか。
(……膝枕とか抜かしたこともあった……他の男とは違うかもしれぬし……むう。奴の好み……とは?)
◇
恵御納 夏朝
は久雨とは遊具を挟んだ反対側のベンチで、大好きな猫さんたちを撫でていた。
「期末テスト、赤点なくてよかった……ね、みんな?」
夏朝の手に懐いて来た一匹を抱き上げ、やわらかい抱き心地をもふもふと味わう。
「ふわふわ猫さん……暖かくて、可愛い!」
夏朝の傍らには、白いビニールの買い物袋。シーサイドタウンの商店街に寄って買った、晩御飯の準備と猫のおやつが入っている。
猫の首筋を指でくすぐって撫でてから、夏朝はおやつを猫たちにあげた。
それから野の草をひらひら、猫たちの眼前でじゃらして遊ぶ。
猫たちは夢中で飛びかかったり、ネコパンチしたり。
「ふふっ」
夏朝も思わず笑みが漏れる。
「こうやって、フツウに過ごせるのが……幸せ、だね」
フツウに期末テストの勉強して。
テスト受けて、結果に一喜一憂して。
その後もフツウに日常過ごす……こんなふうに猫さんを撫でたりして。
(そんなフツウを、守りたい。その為にも……強くなりたい)
強くなりたい。
近頃よく、そう思う。
(僕の力も、手を伸ばせる範囲も少ない。けど……)
守れないって諦めたくない、できる事をしたい。
諦めて、何もできずに『本当に守れない』のは嫌だから……。
猫たちのなかで一番小柄な縞猫が考え込む夏朝を見上げてにゃあ、と鳴いた。
「あ、……さっき食べられなかったんだね? 見てたよ。ほら、今度は大きい子に、取られないように」
縞猫は不器用におやつを口に挟むと、一生懸命食べ始めた。
「ふふっ。頑張って、強く生きて、ね」
強い。
それってどういうことだろう。
迷わないこと?
悩まないこと?
……わからない。
でも。
強くなりたいと思うようになった――それだけでももしかしたら。
以前よりすこし、強くなっているのかもしれない。
「にゃ?」
「ん……。考え込んでてもしかたないね。そろそろ行くよ」
猫たちに手を振って別れ、寮へ帰る。
「……あ、そうだ、お父さんお母さんに点数の事報告しなきゃ!」
帰ったら連絡を入れよう。試験のこと、頑張っていること、フツウに過ごせていることを。
◇
「……む。むう?」
久雨の手の中のココアはすっかり冷えていた。
目を閉じて、彼のことをあれこれ考えていたら、思いのほか時間が経っていたらしい。
缶を開け、一口ココアを啜ってみる。
(……甘いが、美味しくはないな)
体も冷えてきた。
久雨もベンチから立ち上がる。
「……私もそろそろ、戻らなければな」
彼の好みは謎すぎる。結局のところ心が籠っていればいいのだろうか。
久雨の髪はクジラのしっぽのように跳ね、想いの波を飛沫を上げて渡ってゆく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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