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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●マバラ・バラ・ライブラリー
図書室に、生徒の姿はまばらだった。
試験が終わったのだ、本を読むより街に出る生徒の方が多いのだろう。
綾辻 綾花
は、いつものように図書室に顔を出した。といっても図書委員の業務ではなく純粋に本を読むためだ。それから……。
「こんにちは。試験は終わったのに熱心だね」
カウンターに座っていた司書の
早川 珪
先生が、綾花に気づいて会釈する。
黒のシャツにカーディガンを羽織った先生は、人の少ないのをよいことに戯曲かなにかを読んでいたらしい。
綾花は、試験で間違えた美術に関する本を持ってくると、
「ここで読んでいてもいいですか?」
と珪の隣を指差した。
「どうぞ」
顔をあげたのは一瞬。先生はまた戯曲の世界に沈み込む。
先生の横顔は綺麗だった。
うっとり見惚れ、それから慌てて視線を逸らす。
美術の本のページを捲る。綺麗な風景。不可思議な情景。意味ありげな静物画。
(担当の先生に訊くのが早いけど調べるのも好きですし、珪先生にも会いたかったですし……)
後半の方がより本心に近いだろう。
願いが叶って幸せな綾花は、ふと、奥の方に見知った二人組がいるのに気づいた。
森 蓮
と、
野々 ののこ
だ。
どうやら蓮の方がののこを誘って、ともに復習ということのようである。
「ののこさん」
「ひゃいっ」
試験結果に波のあるののこは、悪いことをした子どもみたいに肩を竦める。
「落ち着いてください。誤答した問題や理解が不十分な箇所を学ぼうというだけですから」
「えーっ、テスト終わったよね?」
「学ぶことに終わりはないのですよ。ののこさんが今回わからなかったところを、そのままにしておいてよいわけではないのです。どうすれば理解できるか、一緒に考えましょう」
「ふわぁい」
机の縁に顎をつけ、口唇を尖らせるののこに、蓮はあれこれと語りかける。
「人によって覚えやすい方法は異なります。覚えた知識がどこで役立つのか、疑問に思っているならば、実際に使われている現場を体験すると意欲が湧くでしょう」
「現場って?」
「例えば物理なら、この宇宙が現場といえるかもしれませんね」
「うちゅうー」
宇宙に行ってみたい。
そこから話が脱線する。遠い星、異星人、宇宙の果てまで……。
話を戻そうとするとののこは、勉強は嫌だ、どーして答えがこうなるのかが分からないから、と訴えた。
「そんな時は、原因を詳しく考えましょう。数学なら自分で公式を導き出す方法がいいでしょう。化学や物理なら実験で実際に法則が成り立つか確かめてみるのもいいでしょう。歴史ならその事件が起きた時代背景を、漫画やドラマで学ぶといいかもしれません」
「ぶー。全部やってたら遊ぶ時間がなくなっちゃうよ。漫画だけにするー」
なかなかやっかいな教え子である。そんなののこに、
「記憶術の本によると、たくさん記憶するためには思い出すきっかけを増やすといいそうです」
と蓮は教えた。
「語呂合わせにしたり、歌や物語にすれば、覚えやすいでしょう。音符や休符で分数を学ぶように、異なる教科の知識を結びつけるのも有効だと思います」
「あ、歌で覚えるの、知ってる。すいへーりーべーぼくのふねー♪」
ののこはゴキゲンで歌い始める。
すいへーりーべーの意味するところが周期表だということは分かっていないかもしれないが。
「そうです、それもひとつの記憶術です。また、歴史や文学でしたら、どんな話か、裏話があるか、などを問うのもいいでしょう」
ののこの歌声はだんだん大きくなった。立ち上がって振りまでつける。
「ななまがりしっぷすくらーくかー♪」
珪先生は本から顔をあげ、くすくす笑いながらののこを見た。綾花は図書委員としてさすがに黙っているわけにもいかず、口もとに人差し指を当てると、「図書室ではお静かに」と注意せざるを得なかった。
「はあい」
ののこはしゅんっと頭を下げる。
蓮も一緒に頭を下げ、それからののこに向き直って、学びについて彼なりの結論を述べた。
「いずれにせよ、教師から伝えられたことをただ覚えるより、何かについて考え、何かを通して考えるほうが学びになるはずです」
その後、蓮とののこは静かに勉強をしていたようだ。
綾花も集中していたらしく、
「そろそろ閉めるよ」
と声を掛けられて、思った以上に時間が経っていたことに気づいた。
「はい」
腕を伸ばして一息つく。本を棚に片付けて、綾花は先生を気遣った。
「珪先生も試験お疲れ様でした」
「はは、僕は主要科目は持ってないから気楽なものだよ。お蔭でずっと読みたかった本をまとめて読めた」
さあ気を付けてお帰り、と見送られ、生徒たちはまばらな図書室をあとにする。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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