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日が暮れかけるとマーケットはさらに賑わいを見せる。
クリスマスタワーにメリーゴーランド、各店舗のほか、会場に寄り添うように建つ大観覧車もクリスマスカラーにライトアップされるからだ。
この光のイベントを目当てにやってくる人々は寝子島住民だけではない。
そしてもう一つ。夜の闇と鮮やかな光は人の姿を覆い隠してくれる。
「さあ、行きましょうか、月さん」
「あ、ああ。そうだな」
日が沈んだ頃合い、マーケットのゲート前で
北条 冬華
は
桜 月
に腕を絡ませて寄り添う。
桜は少しだけ首を傾げた。自分はダッフルコート、北条はロングコートを着ている。なのに絡む腕からほのかな体温と柔らかな感触が伝わるのが不思議だった。
もちろん嫌なわけではない。むしろ心まで温かくなる。
「どうかなさいましたか?」
「いや、なんでもない」
ほんの少しの気恥ずかしさとそれを上回る安心感を悟られないように前を向いた。たぶんそんな誤魔化しは通じてないだろうなと思いつつ。
北条が小さく微笑んで、さらに密着してくるから。
顔の火照りが収まらない。辺りのライトが暖色系でよかった。たぶん見てもわからないだろう。たとえ自分の肌がどんなに白いとしても。
桜はできる限り平静を装いながら、会場に足を踏み入れた。
「冬華さん、このツリーはどうかな?」
「良いと思いますよ。雰囲気がとても合っています」
「人形は……これかな」
「ふふ、私もそれがいいと思いました。……ちょっと嬉しいですね。こういうのって」
『Joulupukki』の出店でクリスマス雑貨を選ぶ。
店員はサンタクロースそっくりなミルカの祖父のみ。さすがに日が沈んだ時間帯まで小学生と中学生に店番をしてもらうわけにはいかないだろう。
気に入った雑貨を手に取りながら互いに感想をいいあう。そんなたわいもない時間が、なぜこんなにも嬉しいのだろう。
ふとした時に同じものに手を伸ばして指先が触れ合う。たったそれだけのことが、なぜこんなにも温かく感じるのだろう。
既に答えは出ている。
側にいてくれる。大切に思っている。それが互いにわかっているからだ。
買い物を済ませて店をあとにする。
「あ、月さん。私、今日はちょっとしてみたいことがあるんですよ。よかったら一緒にどうですか?
「いいけど。なにをするんだ?」
再び腕をとって指し示す会場の中央。
色とりどりのライトに照らされて白馬や馬車がゆっくりと回っている小さなアトラクション。
「メリーゴーランド?」
「はい。実は私一度も乗ったことがないんです。……小さい頃は機会があまりなかったので」
「それは私も同じだな。遊園地とか行ける状態ではなかったし」
「ではお互い初体験ですね。ふふ、月さんと一緒なら安心です」
料金を払って乗り物を選ぶ。隣り合った馬にした。桜が黒。北条は白馬だ。お互いスカートだから横坐り。音楽とともにゆっくりと回りだした。
「思ったよりも早いものだな!」
「はい! でも楽しいです!」
音楽が思ったよりも大きかったので、自然に叫ぶように呼びかける。
馬が上下するせいで少々バランスが悪く、北条はしっかりと乗り物を支える柱にしがみついた。
「綺麗ですね!」
「ああ、本当だ!」
周りもライトアップされているせいだろう。光がまるで川のように流れていく。
高校生にもなってと言う人もいるだろうか。しかしこの美しさは充分価値があると桜には思えた。大切な人とともに見ることができるというのなら尚更。
「……意外といいものだな」
「ふふ、私も楽しかったです」
メリーゴーランドから降りた二人は小さく微笑みあった。
そんな桜たちのすぐ横で列に並ぼうとする、やはり女性二人組。
「ほら、りさちん。いこう」
「うーん。だけどやっぱりこの歳でメリーゴーランドは恥ずかしいよ。誰かに見られたら」
「夜だから大丈夫よ。あの子たちだって乗ってたじゃない」
「あの子たちは高校か大学生でしょ?」
「もう。気にしない気にしない!」
今日一日かなり大胆に自分を解き放って楽しむ深林に、結局苦笑してついていく深倉。
夜ということもあってメリーゴーランドに乗るのは高校生や大学生が中心だが、やはり数が多いとはいえないから深倉がためらう気持ちもわかる。
「これなら大丈夫でしょう?」
「うん、まぁこれなら」
そんな親友のことを考えたのか、深林が選んだ乗り物はかぼちゃの馬車だった。
二人向かい合って座ると、ほぼ同時に動き出すメリーゴーランド。流れる景色と光の川。
「……綺麗ね」
「ほら。乗ってよかったじゃない」
「うん、ありがとう、まーちゃん」
馬車の中で頷きあう。
明日からはまたお互いに仕事で忙しくなるけれど、こうやって一日だけでも心許せる親友と学生の頃のように遊んだり息抜きできるのであれば、頑張っていけそうな気がする。いや、頑張れる。
「まーちゃん」
「ん、なに?」
「また遊ぼうね、一緒に」
「もちろんよ」
多くの言葉はいらない。二人の心はちゃんと通じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月20日
参加申し込みの期限
2015年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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