this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子島クリスマスマーケットを楽しもう!
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
一足先に観覧車に乗っていた六月一日宮と澪乃は、眼下に広がる煌めきを見てため息をついていた。
乗った時は緊張していた。
観覧車のゴンドラは密室も同然。もちろんガラスで周りが見えるが徐々に上がっていくとどんどん暗くなる。
二人とも初めてのデート。暗い密室に二人きり。うつむき無言になるのが当然だ。
その雰囲気が破られたのは、沈黙に耐えかねて窓から外を眺めた瞬間だった。
「綺麗……」
「うん……」
眼下に広がる無数の灯り。地上の星々とはこのことか。
遠くまで連なる光の糸は寝子島大橋だろう。
更に遠く鎌倉の輝きも見える。
いつも暮らしているはずの場所がまるで別の島に見えた。
もちろん六月一日宮にとって美しいと思ったのは景色だけではない。
感動で小さく唇を開き一心不乱に眺めている澪乃こそ、彼にとってはとてもとても綺麗な存在だった。
さっきは彼女に助けてもらった。だから今度は自分から勇気を出そう。
意を決して手を伸ばす。手のひらを合わせて指を交互に絡ませる。
「あ……」
「……神魂の所為じゃなくて、ちゃんと俺の意思ですから」
「うん。わかってる。……えと、嬉しいよ」
またほんの少しだけ距離が縮まったのをお互いに感じつつ、二人はずっと景色を見ていた。
ゆっくり上がっていくゴンドラの中で、椿は幾度もシャッターを切った。
「この中から撮影するのは難しいですねー。でも腕の見せ所です!」
「頼む。でも本当に綺麗な景色だな。俺も皆もいつもはあの灯りの中で生きているのか」
「そうですね。人の営みって凄いです。大地が星空みたいになってるです」
静かに心のうちを語る八神にうなづく。
楽しいこと嬉しいことも、ちょっぴり辛い出来事も、みんなあの光の下で起こっているのだ。
ちょっと感動です! そしてそんな話ができる友達がいることもとっても嬉しいです!
椿はその気持ちを指に込めてシャッターを切り続けた。
そんな二人に小さな紙袋が差し出される。
「ちょっと早いけどメリークリスマスなのだ!」
「え、真央?」
「あの、これいつの間に?」
「Joulupukkiで買ったのだ。内緒のサプライズプレゼントなのだ!」
言葉ほど自慢げな表情ではない。むしろ優しい感謝の笑顔。
八神は受け取ってそっとシールを剥がしてみた。
あらわれたのは小さなスノードーム。雪降るケースの中にはサンタの格好をした猫が大きな白い袋を背負っていた。
「ふふ、可愛いな。ありがとう真央。この礼はちゃんとするからな」
「ありがとうございます。嬉しいです~! むむむ、これは私も頑張らなくてはいけませんね!」
「べ、べつにいいのだ。修ちゃんにも美咲紀ちゃんにもいつも仲良くしてもらっているのだ」
主人の気持ちを察したのか。マーブルは八神の膝から後木のもとへ跳び移るとまるでお礼を述べるように頭をこすりつけた。
召喚でぶ猫がおーも後木の頭に覆いかぶさりぺしぺしと叩いている。
「皆、ありがとうなのだ!」
ホットチョコをもらった時のように照れくさそうに笑う後木。
八神は優しい気持ちになりながら、ふとマーブルを見ている椿に気がついた。
内心、ちょっと笑ってしまう。いつも積極的な突撃レポーターは時々少し尻込みすることがあるのだ。それは相手や他の人を思いやっているとき。
「ほら、マーブル。お前、今日ご馳走もらっただろ。美咲紀にもちゃんとお礼しないとな」
「え、あの、シュー君?」
いきなり名前が出て慌てる椿の膝の上にマーブルを導いてやる。愛猫も心得たもので、その場でのんびり丸まった。
「もう写真は十分撮っただろう。あとは皆でゆっくり観覧車を楽しもう」
「はい! とっても温かいです。シュー君、マーブル、ありがとうございます」
三人ともに互いのことがとても大切だと感じている。そんな友人ができたことが貴重だとわかってる。
あとは皆言葉なく景色を眺める。がおーとマーブルが退屈げにあくびをした。
「すごい……。こんなに綺麗だとは思わなかったわ」
「ああ、たまにはこういうのに乗るのもいいよな」
「ええ、本当に」
橘と御剣もゴンドラから広がる景色に心を奪われていた。
一面に広がる小さな輝きの下に人がいるのだと思うと、一つ一つがとても温かく感じられる。
「素敵ね……」
橘が息を漏らすように感動を言葉にする。
その静かでいて心がこもった声とどこかうっとりと夜景を眺める横顔に、御剣は少しだけ動揺した。
普段から一緒にいるから気心知れていて、変な遠慮はいらない間柄。
しかし再確認するまでもなく橘は美しい女性なのだ。一瞬見惚れてしまうほどの。
「どうかしたの?」
「いや、なんでもない。それより腹が減ったよな。この後、食事でもしていくか」
「刀君らしいわね」
橘はおかしそうに笑う。
仕方がないじゃないか、と御剣は無理やり視線を夜景に向けた。
夜景も確かに綺麗だけど千歳も綺麗だよな、なんてセリフが様になるほど女性の扱いに慣れているわけではないのだ。
夜景をみるためにゴンドラ内が暗くてよかった、と御剣は思った。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子島クリスマスマーケットを楽しもう!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月20日
参加申し込みの期限
2015年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!