嫉妬暴走！　リア充爆発しろ！｜リアクション

嫉妬暴走！　リア充爆発しろ！

●実力行使で食い止める

　星ヶ丘周辺を散歩中の旅鴉月詠は、REDCが実際に暴れているのを見て、外出前に見たネコネコ動画の出来事は本当だったと思った。
（このような集会が設けられるなら、ボッチと違うと思うのだが）
　REDCの中に見知った人物がいたので、暴走をやめさせようと止めに入る。
（面倒なことに巻き込まれるのは嫌だけど、見過ごすわけにはいかないからね）
　どうやって止めようかと考えていると、リア充＝スレイヤーとデビルサンタさんが接近。
「月詠ちゃんもリアなのだ？　だったら爆発なのだ！」
「私の名前を知っている後木真央似のナニカ、何をしているかな？」
　なんで知っているのだ！？　と驚愕するデビルサンタさん。
「ま、真央ちゃんじゃないのだ！　REDCのデビルサンタさんなのだ！」
　バラしているじゃないか、と突っ込みたいが、友人が他人様を物理的に爆発させて喜んでるのを見るのは忍びない。
「邪魔するなら、非リアでも吹っ飛ばすのだ！」
「ふっ飛ばしたい気持ちはわからんでもない。他人に迷惑をかけているのはふっ飛ばしてもいいが、それ以外はどうだ？　何でもかんでも否定していたら、それこそ、君達はリア充になれないと思うのだが？」
　嫉妬＝羨ましいという事であり、そうなりたいということだと付け加え。
「仲間内でワイワイやってるのも、ボッチにしてみたら十分リア充だと思うが」
　彼氏彼女ができないとは別ね、とREDCにカラオケ大会とかで盛り上がってはどうだろうと勧める。
「貴様にボッチの苦しみ、悲しみがわかるか！」
　滝のような涙を流し、くやしがるリア充＝スレイヤー。
「邪魔をしようとしても無駄なのだ！」
「やれやれ。ならば、私も実力行使といこう」
　身構える月詠に「リア充爆発ー！」と襲い掛かるREDC。

「コメディ空間だから、是非もない。とはいえ、君たちの行動は見過ごせない」
　男性REDCには近くにある重量物をろっこんで封印し、相手に向かって射出するため、封印を解除。
　リア充＝スレイヤーは特に重い銅像等をぶつけられたので、一撃KO。
「君、こんなことしては駄目だよ。迷惑行為だ」
　女性REDCには身長の低さを活かし、ハグの後、頭ナデナデして背中をポンポンと叩いて落ちつかせる。
　この方法は月詠より身長が高い相手に通用しないのという欠点があったが、高身長な女性REDCは、男性REDCの巻き添えで何人か気絶していた。
「情けなさすぎるのだ！　こんなんじゃ、隊長に大目玉喰らうのだ！」
　デビルサンタさんは両手を丸め「にゃにゃにゃがおー！」と叫ぶ。
（やはり、がおーをけしかけてきたか）
　予測済みなので、スケッチブックを構えた月詠は召喚されたがおーをろっこんで捕らえた。
　それにより、がおーは猫質にされた。中途半端に封印されたので、下半身丸出しの恥ずかしいポーズに。
「がおーが変なポーズになっているのだー！」
　自分の代わりに戦ってもらおうとした作戦は、捕らわれたことで失敗に終わった。
「この猫がどーなってもいいのかー？　改心しなければ、なでもふするぞー」
　下半身丸出しながらも抵抗するがおーを撫でまわす月詠に「参ったのだ！」と土下座するデビルサンタさん。
「がおーを解放してほしいのだ！　爆発はやめるのだ！」
　改心したようなので封印を解き、がおーを解放した。
「これに懲りて、もうやめるんだね」
「わかったのだ……と言うと思ったのだ？　甘いのだ！」
　デビルサンタさんは月詠めがけて胡椒アフロ弾、or blancが用意した弾丸を投げつけた。
「うわー、やーらーれーたー！」
　棒読みで吹っ飛ぶ月詠を見て「邪魔するからなのだ！」とデビルサンタさんは胸を張り威張る。
　なお、月詠は２メートルほど吹っ飛ぶ程度だった。

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