変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～｜リアクション

変態の軍隊 Revolution ～葉っぱ１枚でも寒くない～

　この光景を見ていた隊員のひとり、ルーシー・R・マクミランは文字通り形のいい胸を張って宣言する。
「フッ……痴れ者め！　モテモテスターとやらが何をもたらすかは知らぬが、我はそんな物が無くともこの美で皆を魅了しておるわ！」
　ルーシーはおもむろにスマホの特殊アプリをタッチする。
　♪バッチリマルミエー！　バッチリマルミエー！
「歌は気にするな！」
　謎の歌声が彼女のスマホから流れた。
　すると、どういうギミックなのか、着ていたガウンや下着が自然と綻びだしたではないか。
　そのままルーシーは両手を天に掲げて宣言する。

「キャスト、オフッ！！」
『ターンアップ！』（謎の電子ボイス）
　♪ハダカの王様　ストリーキング！（謎の歌声）

　ルーシーの　いふくが　すべて　はじけとんだ！▼

「フッ……今が煌めき、輝く時！」
　彼女が自分のろっこん名を宣言しながら手を天にかざすと、周囲のＰＥＣ隊員はルーシーの芸術的な裸体に感涙を流した。
「尊い……、尊い……！」
　横嶋は拝みながら「尊い」という言葉を呟いていた。
　彼女のろっこんは、発動すると『自分の言葉を聞き、理解出来ている対象の心を惹きつける』ことができる。
　変態たちはルーシーの裸体を四六時中眺めているため、既に理解しきっていたのだ。
　これにルーシーは更なる欲が芽生える。
「これは、我が美貌を見せ付ける好機ッ！　見目麗しい者が居れば我のハーレム入りにスカウトし、居なければ我の美をこのようにで見せつけ、更に広めるとするかのう！！」
　全裸の女神は寝子ヶ浜海岸で、隊員たちとは違った己の欲望を叶えんと画策していた。
　ＰＥＣの士気が上昇していく。
　横嶋隊長は自らのパンツをずり下げて高らかに叫んだ。
「よし、今こそパンツを脱いで葉っぱをつけよう！」
　ＰＥＣ隊員たちから喝采が上がる。
　そのまま彼らはアジトから葉っぱ１枚だけで真冬の夜に繰り出す。
　この時、賽は投げられたのだ。
　いや、こう言うべきだろう……。

　パンツは投げ捨てられた、と――！

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