this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
「見習いさーん!」
声の方へと視線を遣った見習いサンタと寧々子の目に映ったのは、こちらに向かってぶんぶん手を振りながら駆けてくる美咲紀と、その後ろに自転車を押しながら続く修の姿だった。
見習いサンタの前へと辿り着いた美咲紀は、寧々子に軽く頭を下げると、息を切らせながらも、見習いサンタへとどこまでも明るい笑顔を向ける。
「見習いさん、戻ってきたですです!」
びしっと敬礼をする美咲紀を見遣り、見習いサンタは目を丸くして「どうして……」と小さく零した。
美咲紀、にこにことしながら自身のスマートフォンを取り出して、
「見習いさんの帽子が切っ掛けで起きた全ての奇跡を、見てほしかったのですよ!」
と、スマートフォンに、小さな奇跡の力が宿るよう、願いを込める。
ごく淡く光を帯びたスマートフォンを、美咲紀は見習いサンタへと手渡した。
「わぁ……!」
見習いサンタの唇から、感嘆の息が漏れる。
画面へと次々に映し出されるのは、今日この島に溢れたたくさんの奇跡と幸せ、そして人々の笑顔。
そこには勿論、商店街で美咲紀が得た幸せも含まれていた。
「皆嬉しく思ってます。見習いさんにも、幸せを感じて欲しくって」
優しく零された美咲紀の言葉に、見習いサンタは小さな声で「ありがとう」と応える。
次いで彼の前に歩み出たのは、眼差しを柔らかにした修だった。
修は見習いサンタへと丁寧に帽子を所望して、それを被るや、サンタ姿に変身する。
「教えてください。貴方の願いはなんですか?」
問いに、迷うように口ごもる見習いサンタ。
そんな彼の姿を、真っ直ぐに見つめる修の心は。
(俺の分の小さな奇跡の力は、皆にそれをプレゼントした彼のために使いたい)
あたたかな決意を胸に、修は見習いサンタの言葉を待つ。
見習いサンタの唇が、ようやっと音を紡いだ。
「サンタの端くれとしての僕の願いは、寝子島の人たちの心に小さな幸せの光を宿すこと。……だけど」
もし、わがままが許されるのならば。
「……ある女の子との約束を、本物にしたい」
「わかりました。大丈夫、きっと奇跡は起こりますよ」
修がふっと口元を緩めたその途端、彼らの周囲だけに粉雪のような光がちらちらと降り始めた。
と、その時である。
「Santa Claus!」
美咲紀たちが来たのとは逆の方向から声がした。
懸命に走ってくるのは約束の女の子――雪の精霊姿のトワだ。
彼女の本日の保護者役である、彰尋も一緒である。
「よかった、何とか間に合ったみたいだ」
ほっとしたように息を漏らす彰尋に軽く背を押されて、一歩前に進み出たトワは見習いサンタの手をぎゅっと握り、真っ正面から彼の瞳を見つめた。
「Carry happy! きーせーき、起こすならいま!」
見習いサンタの手の温もりを感じながら、トワは心からの願いを言葉にする。
「Present for Santa Claus! みんなの『アリガトウ』届けるデス!」
トワが宣言したその瞬間、降りしきる光の中に、さやさやとささめきが起こった。
耳を澄ませば、それは、寝子島を満たした数限りない感謝の言葉たちで。
たくさんの「ありがとう」を耳に、見習いサンタは今にも泣き出しそうな顔で笑った。
自身も掠れた声でありがとうと呟いた見習いサンタの姿が、少しずつ薄れていく。
すべてを見守っていた寧々子が、優しい苦笑を漏らした。
「私の願いはやっぱり、あなたの言う通り無理矢理が過ぎたかしら?」
見習いサンタが、緩く首を横に振る。
「そんなことはないよ。君が僕に贈ってくれた奇跡は、確かに本当になった」
見習いサンタの言葉に、自身が願った奇跡を頭に過ぎらせる寧々子。
「……あなたにとっては、これが最高の、楽しいクリスマスなのね」
今度は、見習いサンタはしっかりと頷いてみせた。その顔には、笑顔を浮かべて。
気付けば、寧々子は元の格好に戻っていた。
見習いサンタの笑顔には、少しの偽りもないというメッセージなのだろう。
「あなたにこそ、ささやかな幸せがあってもいいと思ったのよ。もし叶ったのだとしたら、これはあなたへのご褒美ね、きっと」
だから、これは幸せなさよならなのだと信じて、お別れは笑顔で。
見習いサンタの姿が消えていく。
後にはいつも通りの街と、それから光の雪だけが残った。
「シュー君の奇跡の光は、レベルアップの証だったのかもしれませんね」
「そうだな。……来年、また。ベテランになった彼に会えると良いな……」
空を見上げて美咲紀が零した言葉に、修が応じる。
(助け、助けられて、世界は繋がっていくんだな。……メリークリスマス)
心の中で見習いサンタへと贈った言葉は、きっと届いたに違いない。
「さぁ、貴女も幸せな気持ちになれたのなら帰りましょうか、お嬢様。家まで送るよ」
彰尋が、最後まで見習いサンタの手を握っていたトワへと声をかける。
心配しきりであろう友人に、連絡を入れなくてはと思いながら。
「……アキヒロ。トワ、Santa Clausを助ける、できたデス?」
「心配しなくても大丈夫だよ、トワちゃん。俺が保証する。彼の笑顔を見ただろ?」
優しく、けれど力強く請け負えば、振り返ったトワは晴れた顔をしていた。
「ソシタラ、go home! Ah……コッチ! デス!」
「って、トワちゃん、逆だって!」
迷子道を突っ走るトワの後を慌てて追いながら、
(さて、我が家のチビ達は、サンタの手伝いをしたって言ったら信じてくれるかな?)
なんて、彰尋は頭に乗ったままのサンタ帽のことを思い、そっと口元を緩めたのだった。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
預けていただきましたどのアクションもあたたかで、
ほっこりとした気持ちで執筆に当たらせていただきました。
PC様方と皆様にとっても、ぬくぬくあったかな思い出となりますよう願っております。
私から、そして見習いサンタから、お手伝いサンタさんたちと皆様にありったけの感謝を。
重ねてになりますが、ご参加誠にありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月13日
参加申し込みの期限
2015年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!