this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
9
つぎへ >>
ふんわりとしたシルエットのサンタコス風ワンピースに身を包んだ
椿 美咲紀
は、
「うーん、何かお手伝いできることはないですかねー?」
と、夕暮れ時の参道商店街を訪れていた。
誰か手助けを必要としている人はいないかと辺りを見回せば、赤いワンピースを縁取る真っ白いふわもこがぽわんと愛らしく揺れる。
見習いサンタから不思議な帽子を受け取った美咲紀は、これならサンタ帽子をかぶっていてもおかしくないもん! とこの姿に変身したのである。と、
「あれ? あそこに見えるは……」
美咲紀はその瞳に、よくよく見知った顔の青年――
八神 修
の姿を捉えた。
両手に大量の本が入った袋を持っている修は、今さっき商店街内の古本屋での買い物を終えたところ。
(これは……自転車まで運ぶの、大変だな)
なんて、思わずため息が漏れるのも仕方がないほど、本がみしりと詰まった袋は重い。
自転車を置いてある商店街の入り口までの距離を思うと、つい遠い目になってしまう修である。
そこに現れたのが救いの神――もとい、サンタなワンピース姿の美咲紀であった。
「シュー君っ!」
呼ばれて、駆け寄ってきた美咲紀の姿を見留めるや瞳をぱちぱちとする修。
「あれ、美咲紀じゃないか」
「どうしたのです、それ?」
「いや、ちょっと、そこの店で古本を買い込んでしまって」
修、季節感に溢れすぎている美咲紀の格好が気になるには気になるのだが、腕にかかる重みのせいで今は気軽にそれを尋ねられる状態ではなく。
問いに素直に答えを返せば、美咲紀はその言葉と改めて確認した修の様子にくるりと目を丸くした。
「何だか、珍しい気がするのです。シュー君が自分のキャパを超えた買い物をするなんて」
修の冷静な性質を、美咲紀はよくよく知っている。
だからこそ、自分で買ったという大荷物のせいで難儀している修の姿は、美咲紀にとっては新鮮だった。
美咲紀の言葉が含む意味をきちりと汲み取って、修は苦く微笑する。
「全部、絶版の掘り出し物なんだ。今買っておかないと次はないと思うと、諦める気にはなれなくてさ」
「ああ、成る程! その気持ち、超判りますですですよ!」
納得だと明るく笑みを零して、美咲紀は修の持つ紙袋の持ち手をぎゅっと握った。
僅か目を見開く修へと、美咲紀はにこりと笑いかける。
「運ぶの、手伝いますですよ!」
そう言った美咲紀の気持ちをありがたく受け取って、修は美咲紀に紙袋を託した。
「ありがとう、美咲紀。助かったよ」
ふわりと微笑んで感謝を伝えれば、美咲紀の胸にはあたたかな火が灯る。
(あ、シュー君の笑顔が見れた。このふんわり笑顔は、普段あまり見せてくれないのよね)
だから、今日はその笑顔が見られて格別ラッキーだと頬を緩ませる美咲紀。
その表情の変化に目聡く気づいて、修が柔らかく問いを零した。
「機嫌良いんだな。良い事でもあった?」
「ふふー、秘密です!」
何だか2人で並んで良い雰囲気じゃないですか、なんて胸を弾ませながら、美咲紀は足取り軽く修の傍らを商店街の入り口目指して歩く。
一方美咲紀の気持ちを知らない修は、彼女が嬉しそうな理由が分からずに軽く首を傾げた。
「あ、ところで美咲紀」
「はい、何ですです?」
「その格好なんだけど……ん? あれって……」
ずっと気になっていたことを口に出しかけて、けれど修は、続く言葉を一旦引っ込める。
途中で言葉を切った修の眼差しを、美咲紀も追った。
そこには、楽しそうに商店街を散策する
野々 ののこ
の姿が。
「おーい、野々!」
クラスメイトに声をかけられて、ののこは「ばっひゅーん☆」と修の元へととんできた。
「修くんやっほー! あっ、さっき可愛い猫を見つけたよお~♪」
「お、いいな。俺も、神社の猫に会った帰りだよ」
修とののこ、にゃにゃーん♪ な猫好き友達でもあるのである。
こちらも同じく動物らぶな美咲紀が、
「ううっ、2人とも羨ましいのですよ! 私もまふまふしたかった~!」
と、空いている方の手でエア猫を撫でながら悔しがる。
その様子に修とののこが笑みを漏らして――やがてその笑いは、美咲紀にも伝播した。
「それで、野々は商店街で何の用事なんだ?」
和やかな空気の中、修はののこへと問いを投げる。
ののこが、ちょこん、と小首を傾げた。
「ええとねぇ、お部屋の扉に飾るリースを探しにきたんだよ~」
「わ、リース! クリスマスらしくて素敵ですです!」
美咲紀が言えば、でしょでしょ! とののこも大興奮!
きゃっきゃとはしゃぐ女子2人を前に、修は顎に手を宛がって思案した。
(部屋の扉にリースか。野々の同室は……)
ののこと寮で同室である、自身の想い人の姿を頭に思い浮かべる修。そんな修の耳に、
「でもでも、なかなかこれだぁ!! っていうのが見つからないんだ~」
「それは困ったですねぇ。せっかくだから、お気に入りを飾りたいって気持ち、わかる気がするのですよ」
という、2人の会話が届いた。その内容に、修は瞳を瞬かせる。
(美咲紀が俺を助けてくれたみたいに、俺も野々の力になりたいな。それに、もしそれで彼女も喜んでくれるなら……こんなに嬉しいことはない、よな)
一つ小さく頷いて、修は思案の世界から舞い戻った。
そうして、ののこへと声を向ける。
「野々、一つお勧めできる店があるよ」
「えっ、どこどこ!?」
「ちょうどこの商店街の中なんだけど……」
修は、ぱっと顔を輝かせたののこへと、心当たりのある店の場所を丁寧に伝えた。
ふんふんと頷きながら話を聞いていたののこが、満面の笑みを修に向ける。
「よーし、早速行ってみる! 修くん、ありがと~!」
「気にするな。もうひとりの部屋の主も喜んでくれると良いな」
「うんっ♪」
ぶんぶんと2人に手を振りながら、教えられた店の方角へと駆けていくののこ。
そんな彼女に、美咲紀と修は声をかける。
「とびきりスペシャルなリースが見つかりますように、なのです!」
「それじゃまた、学校で。同室の彼女によろしく」
そして、ののこの姿が見えなくなった後で、
「シュー君さすがです! サンタさんみたいですね!」
と、美咲紀は修にあたたかな笑顔を向けたのだった。
修も、そんな美咲紀にふっと小さな微笑を返し――その後で、ふと先刻の疑問を思い出す。
「そうだ。なあ、美咲紀」
「あっ、もしかしてさっきの続きです?」
「そう、ご明察だな。改めて……その格好と、それからサンタ帽はどうしたんだ?」
「ああ、これは……」
問いに、美咲紀はにっこりとした。
「見習いサンタさんに貰ったのですよー」
「……見習い、サンタ?」
首を捻る修へと、美咲紀は事のあらましを説明してみせる。
美咲紀の話を聞き終えて、ふむと唸る修。
「成程……サンタにも見習いとベテランが……」
なあ美咲紀、と、修は美咲紀の顔を真っ直ぐに見た。
「俺も、その見習いサンタに会ってみたい。案内してくれないか?」
「任せてくださいなのです! 一緒に行きましょう!」
美咲紀は元気よく諾の返事をして、ぐっと拳を握ってみせる。
(シュー君のお手伝いをして、私も幸せな気分になりました。見習いサンタさんにも、この幸せを伝えたい!)
美咲紀の胸に満ちるのは、そんな優しい想い。
2人は互いに頷き合うと、寝子島駅前を目指して足を速めるのだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月13日
参加申し込みの期限
2015年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!